お別れ

白本和子(カズコ)、享年88…。
月曜日の午後9時半頃、検死による死亡時刻午後10時25分、老衰により死去。

施設のスタッフさん、ヘルパーさん、ケアマネさん、民生委員さん、近所の方々、そして友人・知人とFBフレンド…。ありがとうございました。maraming salamat po。

息子2人で手厚く送ることができて満足だ。

皆さんが「あなたはその身体でよく頑張った。最期まで逃げずに介護に取り組んだ。お母様も幸せだった」などとかけてくれる言葉が一番、涙を誘う。

今週、かなり泣いたと思う。焼き場でもボロボロだった。弟は冷静だったけど。時折、母親の涙を流す最期の表情を思い出しては言葉を詰まらせていた。

乾いた骨となって対面してやっと治まった。爆発したペースメーカーの残骸を冷静に興味深く眺める余裕があった。震えることも落とすこともなく、左手で骨を拾って骨壷に入れることができた。

加齢と脳障害もあって、すぐに泣いてしまうようになったけど、もう恥ずかしいなどというプライドも捨てていた。やはり息子にとって母親の死は特別なものだったようだ。甘えん坊の不詳の息子だし。特に、これまで母親の行為にはたくさんの負の感情を募らせたから。

自分なりに覚悟を決めていたけど、やはりまだ喪失感や空虚・虚しさの感情、孤独感がハンパない。月曜日の深夜、帰ってきた時の、この古い家の、物音ひとつなく静まり返っているように思えた様子は、子供じゃないけど“賽の河原”にでも放り込まれたように寂しく感じたものだった。

弟が帰って独りになる来週が不安で怖くもあるが、まだ残ってる手続き等を処理する中で、時を経て、徐々にまた違う日常を送ることになろうと思う。

今日は母親が帰りたがっていた、実家のある鹿児島・いちき串木野市に挨拶に行くつもりだ。

そして、小さな悲劇の主人公を気取るウィークも終わりだ。


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。