大矢朋広 Tomohiro Oya

音楽制作会社・みみたぶ 代表。綾戸智恵やSIONのプロデュース、菊地成孔関連作品や中村中などの原盤制作ディレクター、プロデューサー・笹路正徳のマネジメントなど音楽に関わる様々な分野で活動。アコギ好きでワイン好き、多数決が嫌い。ピノ・ノアールの海で溺れたい。

大矢朋広 Tomohiro Oya

音楽制作会社・みみたぶ 代表。綾戸智恵やSIONのプロデュース、菊地成孔関連作品や中村中などの原盤制作ディレクター、プロデューサー・笹路正徳のマネジメントなど音楽に関わる様々な分野で活動。アコギ好きでワイン好き、多数決が嫌い。ピノ・ノアールの海で溺れたい。

    最近の記事

    「If I Ain't Got You」プロデューサーが解説!綾戸智恵ニューアルバム「Hana Uta」その5

    If I Ain't Got You綾戸さんこの曲を歌うのを聴いたのはいつだっただろうか。アルバム「DO JAZZ GOKKO」の頃にはまだ歌っていなかったので、4年前くらいだったかな。「ちょっと練習してきたからこれ聞いてくれるか?」とリハーサルの合間にステージでさらっとワンコーラス演奏してくれたんじゃなかったかな。「最近の曲とか、やっぱりやった方がいいよね」と言ってたと思う。その時で既に10年以上前の曲だから、そこは曖昧に返事をしたような(笑)。すごく格好良かったんで「やり

      • 綾戸智恵✕宮川純 グローリアチャペル キリスト品川教会 2022年11月18日(金)

        ニューアルバム「Hana Uta」では楽曲に合わせて様々なスタイルで演奏しています。バンドも重要な役割を担いました。ですからリリース・ライブはバンドも入った賑やかなものになると想像された方が少なくなかったと思うのですが、二人きり。たった二人でアルバムの曲を中心に演奏します。 綾戸さんはコロナ禍からのリスタートに品川教会を選びました。今回のLIVEは僕やスタッフが仕込んだわけではなく、綾戸さんのたっての希望で行うライブです。2004年に行った品川教会でのライブはWOWOWで放

        • 「Danny Boy」プロデューサーが解説!綾戸智恵ニューアルバム「Hana Uta」その4

          Danny Boy「Danny Boy」も以前アルバム「LOVE」(1999年リリース)で取り上げているので2度目の登場です。この曲は昔から多くの人にカバーされてきました。ジュディー・ガーランド、ビング・クロスビー、ハリー・ベラフォンテ、コンウェイ・トゥイッティ、ジャッキー・ウイルソン、エリック・クラプトン、ジェリー藤尾などなど。民謡ということで著作権使用料がかからないので、カバーしやすいということもあるのかもしれません。そもそもは「ロンドンデリーの歌(Londonderry

          • 「What's Going On」プロデューサー大矢が解説する綾戸智恵ニューアルバム「Hana Uta」その3

            What's Going On綾戸さんがこの曲をレコーディングするのは2度目です。1度目はMYDOレーベル幻の1stアルバム「My do」に収録しました(2005年)。あれはまだ所属レコード会社があったにも関わらず「とにかく1枚好きなようにやる!」と宣言して作ったアルバムです。その時は弾き語りで、重くやったのですが(僕はこのバージョンが結構好きです。聞いていると吉田ルイ子さんの著書”ハーレムの暑い日々”を思い出します)、今回はバンドをフィーチャー。全く違う形に仕上げました。

            プロデューサー大矢が解説する綾戸智恵ニューアルバム「Hana Uta」その2

            That's Life1曲目の「I Dreamed A Dream」と同じ日に収録したのが、フランク・シナトラのレパートリーで有名な「That's Life」でした。メンバーは渡嘉敷祐一(Dr)、鈴木正人(Wb)、宮川純(H-Org)。渡嘉敷さんと綾戸さんは初共演です。渡嘉敷さんのキャリアは凄まじく、レジェンド・ドラマーの一人と言っても差し支えないと思います。でも、いわゆるバック・ミュージシャンですから、よほどの音楽ファンでない限り、知らない方が多いのではないでしょうか。そん

            プロデューサー大矢が解説する綾戸智恵ニューアルバム「Hana Uta」

            I Dreamed A Dreamアルバム1曲目のこの曲は2021年12月20日(月曜日)音響ハウスの第1スタジオでレコーディングされました。ミュージカル「レ・ミゼラブル」の劇中歌で数多くの実力派シンガー達がカバーをしています。近年では2009年にスーザン・ボイルがオーディション番組で歌唱し、YouTubeでの再生がなんと1億回を超え!世界中の話題になりました。同名のアルバムは全米・全英で1位を獲得したそうです。めでたし、めでたし。 綾戸智恵バージョンのミソはエンディングを

            ありがとう、アル・シュミットさん

            レコーディング・エンジニア/プロデューサーのアル・シュミット(Al Schmitt)さんが亡くなりました。彼はこれまでに20以上のグラミーを獲得している生ける伝説のような方でした(彼の作品はこちらから)。僕が仕事をお願いしたのは2007年の夏、場所はLAのキャピタル・スタジオ。アルバムは小沼ようすけさんの「Beautiful Day」でした。 何故か小沼ようすけさんのアルバムで唯一買えない聴けない幻の名盤 初めて会った彼はとても軽やかで気さくなオジサンという感じ。今までで

            世界最大の楽器美術館 MIM(Musical Instrument Museum)に目をつけられた男

            出会いは突然やってくる。偶然なのか必然なのか。それは2018年のハンドクラフトギターフェスでのこと。前年から日本人製作家(ルシアー)の技術やセンスが”グン!”と上がったように感じていて、個人的にもまた楽器業界的にも日本人ルシアーの作品がクローズアップされてきた頃に1台のギターと出会いました。Ryosuke Kobayashi Guitar RSモデル。小林さんの作品はそれ以前にも何度か弾いたことがありました。その時は彼がカナダ人ルシアーのSergei De Jongeさんに師

            リマスタリングでLRがひっくり返っちゃった!?Lou ReedとかJohn Hiattとか。

            愛聴盤がリマスタリングされて再リリースされる、ハイレゾになるっていうのは嬉しいことなんですけど、結果、音の右左がひっくり返っていたらどう思いますか?っていう話。 レコーディングスタジオ(音響ハウス)に勤めていたころから、様々なミスや事故に遭遇してきました。アシスタント・エンジニアがテープに録音した音を消しちゃうとかは普通。ノンストップ100曲という企画盤の中で曲がダブっていたことがリリース後に見つかったり。クレジットの打ち間違いとか。今回取り上げる”LR間違い”も経験していま

            リマスタリングされたTom Pettyの名盤「Wildflowers」オリジナルと聴き比べた。

            故Tom Pettyが1994年リリースした名盤「Wildflowers」。先日リマスタリングされ、アウトテイクやLIVEが追加されたBOXセットがリリースされました。「Wildflowers」は今でも愛聴盤。1994年当時は音響ハウス(レコーディングスタジオ)に在籍していて、そこの一番大きなスタジオ(第1スタジオ)の全面リニューアルを進めていた。1995年3月20日、上司の誕生日に未完成のままだったが盛大なオープニング・レセプションを行った。いや、行われるはずだった。しかし

            もう一息!Amazon MUSIC HD

            先日、CDをやめてハイレゾ・ストリーミングのAmazon MUSIC HDに乗り換えました。その後の使用感です。 何故?ハイレゾとCDフォーマットのアルバム内共存Amazon MUSIC HDで再生していると時たま、24bit 192kHz(ULTRA HD:ハイレゾ 以降ULTRAと呼びます)と16bit 44.1kHz(HD:CDと同等 以降HDと呼びます)の曲が同じアルバムで共存していることがあります。最初、これはハイレゾのダウンロード販売を伸ばすためかと思いました。

            日本のワインがいい感じ

            最近、日本のワインが美味しい。はっきり言うとほんの数年前まで、日本のワインは美味しくなかった。ここ10年ほど日本ワインはプチ・ブームと言っていいくらい生産者が増えて、メディアに取り上げられ、飲めるお店も増えた。けれど価格は高く、味はそれに見合ったものとは感じなかった。それが昨年くらいから変わった。自分は避けていから気が付かなかっただけで、きっと数年前から変わっていたのだろう。美味しくなった。 同時に、フランスやイタリアのワインを追わなくなったんだなと感じた。飲む自分も日本の

            今、日本人の作るアコギが凄くいい

            いま、日本人のギター製作家(ルシアー)の実力、ハンパないです。ハンパないほど上がってます。 *見出し画像は最近一番のインパクト、Mukae Guitars RC Blue-G 20th anniversary custom (2020) 数年前までは一部の大御所さんをのぞけば、かなり停滞感がありました。製作家さんが集まるフェスに行っても”家具は作ってたんですけど、楽器はどんな音が良いのか分からないんです。僕、木工が好きなだけなんです”とか、”いろいろ(な手の入った加工を)て

            音楽配信とクレジット表記

            mp3がNapsterで世界に広がっていった頃、AppleがiTunesで配信を始めた頃、PCで配信の音楽を聞くことが嫌いでした。とにかく音が悪くて。Appleのような会社があんなクオリティで音楽を販売するなんて、馬鹿にしてるなと思いました。 それからあっという間にダウンロードも終わりを告げ(ハイレゾをダウンロードしている、僕のような絶滅種もいますが。。)、ストリーミングが主流に。僕は当初、”子供の頃、ラジオで流れていたのと似ててイイんじゃない?宣伝になって多少お金にもなり

            Podcast始めてみました。

            Podcastを始めてみました。一緒に仕事をしているT5Jazz Recordsの代表でありプロデューサーの清水正さん、清水さんのレーベルはもちろん、コブクロの全ての音源やプロデューサー・笹路正徳の多くの作品を手掛けている当社所属のレコーディングエンジニアの斉藤敬興、そしてワタクシ大矢朋広の3名でオーディオや音楽制作の現場で普段感じていることや噂話、都市伝説からびっくり話まで、ざっくばらんに語ろうという内容です。 元はと言えばワイン好きな3名が3人の自宅から等距離の新橋でた

            東京ハンドクラフトギターフェスの中止が残念すぎて去年を振り返ってみた

            毎年楽しみにしている東京ハンドクラフトギターフェス。2020年は新型コロナウイルス感染症拡大阻止の観点から中止になりました。残念ですが、迅速な判断は正解だと思います。あまりにも残念なので一度blogにアップした昨年の模様をアップデートして掲載します。 今回取り上げているルシアー(個人製作家)さんは僕のお気に入りの面々ではありますが、参加している他のルシアーさんもみなさん、素晴らしい作品を製作なさっています。今、日本のギター製作家のレベルはものすごく上がっていると思います。本