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チャックま ものがたり 2「くまのぬいぐるみ」

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雨の日のお散歩でチャックまが出会ったのは…くまのぬいぐるみ!この子をこのままにしちゃいられない。チャックまとコグマの奮闘が始まる。
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#小説

「くまのぬいぐるみ」(01)

「くまのぬいぐるみ」(01)

チャックまはお散歩が大好き。梅雨の時期、雨が降っていてもどうしようもない時以外はお散歩に行きます。(まぁ、少しモノグサなので、やや短めになることが多かったですけど。)

その日も朝からシトシトと梅雨の雨が降り続いていました。コグマが「今日は雨の中を歩きたくないなぁ」と言うので、チャックまは仕方なく一人で午後のお散歩に出かけました。窓から手をふる笑顔のコグマに手を振り返して。

空は一面、濃い灰色の

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「くまのぬいぐるみ」(08)

「くまのぬいぐるみ」(08)

その夜は雨がシトシト降る音が聞こえる中、くまさんのことを思いながら二人は床につきました。
チャックまはいつも通りな感じで、ベッドに入ってしばらくするとスースー寝息が聞こえてきました。
コグマは、いつもならチャックまより早いくらい寝入りが良い方なのですが、今日はなかなか寝付けませんでした。
「くまさん大丈夫かなぁ、寂しくないかなぁ、寒くないかなぁ…」
コグマはいつも寝ているマットの上で何度か寝返りを

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「くまのぬいぐるみ」(09)

「くまのぬいぐるみ」(09)

チャックまが起きてくると、コグマと一緒に目を黒く塗りました。チャックまのお腹から出てきた、のっぺらぼうのてるてる坊主たちにもお礼のつもりでそれぞれに顔を書いてあげました。

「それ、ファスニャンに似てるね!」「こっちはボクそっくり!」
そんな風に話しながら二人は楽しく作業をしました。それが終わると、チャックまが家の前の川原に薪を何本か持ちだしました。
「しばらく放っておいたから、しけってなきゃいい

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「くまのぬいぐるみ」(10)

「くまのぬいぐるみ」(10)

手紙の表書きには『ぬいぐるみを拾ってくれた方へ』と書かれています。チャックまとコグマは、おそるおそる手紙を開きました。

「クマを拾ってくれたやさしい方へ
クマ(ぬいぐるみの名前です)を拾って、こんなにきれいにしてくださってありがとうございます。クマは、今4歳の娘が小さい頃からの一番の友だちなんです。

先日、娘が熱を出してしまって病院に行った帰り道、娘を抱っこして家まで歩く途中で落としたようです

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「くまのぬいぐるみ」(11・完)

「くまのぬいぐるみ」(11・完)

落としもの箱と手書きのお手紙を大事にしまって、チャックまたちはお散歩を(今度は羽が生えたように軽やかな足取りで)続け、家に帰ってきました。

「お腹へったね!」もう12時を大きく回っていました。何しろお散歩に出るのも遅くなったし、お散歩の前半もノロノロと歩いていましたから、だいぶ時間がかかりました。
でも後半は打って変わって、嬉しい気持ちで走り回るように余分に体力を使ったお散歩でした。ですからお腹

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