部屋を広く見せる家具の法則。「床面積の1/3」は本当にベストなのか検証してみた
家具が多いとか少ないとか。これにはある法則があります。
それは、床面積の1/3くらいに抑えよう、というもの。
つまり、家具の面積が床の面積の33%くらいになっていると程よく、圧迫感も感じないということです。
圧迫感というと、どうしても家具の高さばかりに目が行きがちですが、この法則からも解るように床面積の影響はとても大きい。
でも、どのくらいの家具の量で床面積の1/3なのかってパッと見てもわからない。僕も「なんとなく〜」程度しかわかりません。
なので、6畳をベースに色々家具配置して、何%なのか検証してみました。
床占有率68%
わりと目一杯に家具を詰め込んだ感じです。
左が配置図で、右が家具をまとめて置いて占有率をざくっと計算したものです。
図面上で見ると、「キレイに収まっているよね」と見えそうです。
ドアからの動線も確保されているし、視線の抜け感もあるっちゃあるけど窓前にむりやり置いたL型ソファが致命的。外に出られません。
ここまでギュッと押し込むと、さすがに圧迫感を感じます。「片付いているけど狭いなぁ」と感じるでしょう。
床占有率44%
そもそも、部屋が狭く見える原因だった4人分の椅子をふたり分に減らし、ソファも小型化。
地味に、TVボードも40センチの奥行きを30センチにまで薄くしています。
これくらいになると「少し落ち着くな」という感じです。
68%と比べてみても、余白が増え、人が動いたり身体を入れたりするスペースが生まれました。
でも、理想は33%なのでこれでもまだカグは”多い”ということになります。
これ以上減らしてもちゃんと部屋っぽくなるのか?
床占有率39%
僕がお客様に提案するとしたらこのくらいの家具量になるかな、という家具配置。
半円のダイニングテーブルは壁から話せば後1人座れるスペースが生まれます。一人暮らしかどうかは決めていませんが6畳ならパーソナルチェア1脚と床座で充分。二人暮らしならここにビーズクッションなど置くかも。
また、ダイニングチェアは木の硬い椅子ではなくて、布張りの少しゆったりしたタイプにすれば、リビングスペースに移動させて並んでTVを見たりもできます。テレビボードは壁面収納にしてしまえば、収納量も充分確保できる。
これで、39%。
僕の感覚では、このくらいがベストかなと思います。
33%にしようと思えば、ダイニングチェアを一脚減らすか、パーソナルチェアをなくせばそのくらいになる。
けど、少し閑散とし過ぎているしどちらかというとミニマリストみたいになる。少し、使いづらいかなと感じます。
結論。家具の床占有率は40%くらいがいいんじゃないか
よく家具量で床面積の1/3がいいよと書かれていますが、正直どのくらいかいまいちピンとこない。
でも、こうして見てみるとなんとなくの目安がイメージできるかと思います。
人って隙間を見るとどうしても埋めたくなってしまう。
けど、空間における余白ってとても大切で、いかに余白をデザインするかをプロは考えます。
僕も、昔師匠に「お前のプランはピッタリ隙間を埋めすぎ」と怒られていました。
もし、引っ越しや模様替えをするのに図面に家具を描いたりすることがあれば、ぜひ参考にしてみて下さい。
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今日も、見に来てくれてありがとうございました。
こういうこと考えていると、あっという間に時間が過ぎる。家具配置ってなんでこんなに楽しいんだろうなぁとマニアックに思うのです。
ぜひ、また見に来て下さい。
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