人付き合いが苦手になった原因とクラス替えによる悲劇
今回は前回の続きです。
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私は、癇癪の原因がわかったあともずっと考えていた。
娘は何が原因で人付き合いが苦手になったのか。
そこで思い出したことがあった。
確か幼稚園の年中になった頃だったと思う。
その頃から、娘の様子がおかしくなった。
息子の体調も一番悪い頃だったので、私に余裕がない時期でもあった。
まず、髪の毛をしゃぶるようになった。
それも、色が変わるほど。
寝ているときに叫ぶようなことはそれまでなかったのに、突然叫びだしたタイミングでもあったので、何かがおかしいことには気づいていた。
しかし、原因が思い当たらなかった。
その後、夏休みに入る前、クラスメイトが引っ越すことになり、送別会をしようという話が持ち上がった。
クラスの集まりは大好きで、それまで娘は欠かさず出席していた。
それは、私が息子の看病のために同行できないときでも、友人に送り迎えをお願いし、参加するほどだった。
だから、どうせ行くと言うと思っていたが、一応出欠の意志を確認した。
そのときの返事が、行きたくないだった。
ネガティブなことを言われたのが初めてだったので、私は動揺した。
だから、詰めるように聞いてしまった。
どうして行きたくないのかと。
そしてようやく話してくれた。
引っ越しするクラスメイトが、なぜか娘のことを仲間外れにするのだと。
嫌なことも言ってくるのだと。
そのとき初めて私は、娘が幼稚園でされていることを知ったのだ。
幼稚園の担任の先生とは、送り迎えの際に毎日会っていたし、面談では友人関係についても聞いていた。
しかし、先生からはなんの情報も得られなかった。
気づかなかったのか、知らんぷりをしていたのかはわからない。
その後も友人関係について面談で先生に質問したが、最後まで、問題なしと言われていた。
年少のときは、特に仲の良いお友達が2人できた。
だけど、年中になって、娘だけ別のクラスにされてしまった。
その上でのクラスメイトの嫌がらせだ。
そして先生は気がついてもくれない。
精神をおかしくするのも、トラウマになるのにも十分なエピソードだと思う。
その後も何度かクラス替えがあったが、どういうわけか、娘だけ別のクラスにされてしまうことが未だに続いている。
そりゃ、人間関係を構築しても一年で振り出しに戻されてしまうなら、心が折れてしまうのも仕方がない。
いつ頃からだっただろうか。
娘は今、人間関係を構築する努力をしなくなっている。
まずは話しかけなきゃ始まらないよと言ってはみるが、何を話したらいいのかわからないと言う。
人に拒絶されたことがある人間は、また拒絶されるのではと臆病になる。
それは私も経験してきたことで、痛いほどよくわかる。
だからこそ、娘には上手くいってほしいが、私には良いアドバイスができない。
原因は推測できたが、ふと思ったことは、娘はこのことを覚えているのか、ということだ。
覚えているなら、私のように消化して改善することもできるかもしれない。
でも、そもそも覚えていないなら、消化することもできないのでは?
トラウマを呼び起こすことになってしまうので、すぐに確認することはできなかった。
でも、このまま人間関係を構築できないと、結局困るのは娘だ。
どんなにつらくても、一度は向き合う必要がある。
それに、今度は私も寄り添える。
そう私も覚悟を決め、娘に聞いてみた。
その結果だが、娘は全く覚えていなかった。
「なにそれ」と言って笑ってはいたが、どのように感じていたのか。
相手が引っ越したあとだが、娘は髪の毛をしゃぶるのをやめた。
年中になってから急にぶり返した夜尿症も、ピタッと止まった。
ただ、寝ているときに叫ぶのは、しばらく続いたが。
つまり、嫌がらせはその子だけがしていたことで、他の子にはされていなかったということだ。
ということは、その子に問題があったのであって、娘に問題があったわけではないということを話してはみたが、特に様子は変わらなかった。
間もなくまたクラス替えの時期だ。
娘は表立って問題を起こすタイプではないし、飛び抜けて優秀でもない。
至って普通の手のかからない地味な子だ。
だからこそ、いいように数合わせにされるのかもしれない。
そう考えた私たちは、作戦を考えた。
それは、気持ちを言葉にして伝える作戦だ。
個人面談のときに、先生と二人で話すチャンスがあるらしいので、そのときに思ったことを口に出すことにした。
その結果はまだわからない。
もし、それで結果が変わるなら、そういうことだったのだろう。
今はまだわからない。
でもきっと、次のクラスは楽しいクラスになる。
だって、もう、そう決めてしまったのだから。
クラス替えまであと少し。
もし、引き寄せが成功したら、ここでも報告したいと思う。
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