見出し画像

【中国人との恋愛・結婚・育児】#21 なぜ自宅を買わなければならないのか?生活して分かった3つの理由

こんにちは!
2018年12月に中国人と結婚したトミーです。
中国人との恋愛や結婚についてこれまでの経験を基に記事にしています!
※これまでの記事はマガジンにしております。ご興味があればフォローしてください。

さて、今回は「なぜ自宅を買わなければならないのか?」です。
中国では結婚する際、旦那側が自宅を用意する文化が未だに残っています。
※詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください!

地方都市であれば日本円で1,000万円ぐらいで購入することは出来ますが、大都市においてはそういう訳にはいかず。多くの人が困っている状況。

私も困った人間の1人なのですが、義両親の理解もあり、自宅を購入せずに結婚に至りました。

妻も結婚前は購入しなくても良いといいつつ結婚してからは日々プレッシャーの日々。。。
中国人妻を持つ旦那であればあるあるなのですが、自宅がないと


「安全感がない」

と言われます。。。確かに生活し始めてから分かったことなのですが、大きく分けて3つの要因があると思います。

まず、1つ目は「面子」。
上にも書きましたが、結婚する場合夫側が自宅を用意することが当たり前とされています。特に農村出身の相手であれば親世代は大都市の状況を知らない方が多く、自分達の農村の基準で判断されます(簡単に言ってしまえば世間知らず)。自分たちの農村で家を建てる、または近くにある地方都市のマンションを購入するのと、大都市でマンションを購入するとでは価格は数倍へたすると何十倍の価格差があります。

また、中国は日本より親戚付き合いが盛んです。
少し話はずれますが、中秋節(日本でいう十五夜)、国慶節(建国記念)、端午節(子供の日)、春節(お正月、但し中国は旧暦)等のイベントは休みの長さによりますが、親戚一同が集まってご飯を食べたりします。
その際の話題は「誰々が結婚する」、「誰々が家買った」、「誰々が車を買った」、「誰々が商売でたくさん儲かった」、「子供に貴金属を買ってもらった」等々。自分の一親等の自慢合戦が始まります。
その際に子供が結婚したにも関わらず家や車を持っていないとなると非常に肩身が狭くなります。
そのため、親としても自分の面子を保つため息子のマンションや車を購入させようとします。
※地域によりますが、頭金は息子の両親が出すという文化もあります。

話を元に戻しますが、このような面子文化によってマンションを購入しなければならない雰囲気が作られているのだと思います。

2つ目は「借主の立場」が弱いこと。
日本では「借地借家法(以下、参照)」のおかげで借主の権利が守られているため、簡単に立ち退かせることが出来ないようなシステムになっています。
借地借家法とは?~借地の場合~|わかりやすく宅建・宅地建物取引士の解説 (foresight.jp)

一方、中国ではそのようなシステムはなく、借主の立場は非常に弱いです。
事実、私達夫婦が最初に住んだ賃貸マンションは1年契約を終えた際に家賃が20%上昇。それはいくらなんでも高いということで引っ越した先では住んだ半年後に自分で住むから来月までに出て行ってくれ等日常茶飯事です。

上記に書きました中国人妻からよく言われる「安全感がない」というものに繋がるのですが、引越ばかりしていると心身ともに疲弊してきます
そのような要因も自宅しなければならない要因の1つと考えられます。

最後3つ目は「子供の教育」です。
※これはそれぞれの都市によって違うので、あくまで参考にしてください。※以下は私が経験した広州市の事例

中国は共産党の国のため、日本と逆で公立学校が良いとされています。
※インターナショナルスクールやそれに基づく学校は別

日本では持ち家、賃貸に関わらずその地域にある公立学校には自動的に入学出来ますが、中国はそうはいきません。公立学校は応募制となり、枠に収まらなければ抽選となります。その抽選も優先順位があります。

優先順位としては「①広州戸籍有り+家有り」>「②広州戸籍無し+家有り」>「③広州戸籍無し+社区に居住」というような順。
※戸籍の件は改めてどこかで書きますが、大都市の戸籍は制限されており、基本的に生まれた農村に戸籍が置かれています。もし、大都市(広州)に戸籍を切り替えたい場合は学歴やボランティア活動、資格などの項目を点数化され、基準点を上回る必要があります。

上記のような優先順位であれば「①広州戸籍有り+家有り」の時点で募集人数の上限に達した場合、「②広州戸籍無し+家有り」>「③広州戸籍無し+社区に居住」の家庭の子供はその地域の公立学校に進学することが出来ず、バスや寮付きの学校に入学する必要が出てきます。
また、公立学校も省(日本で言えば県)、市(日本で言えば市)のどのレ別が管理しているか、または〇〇大学付属小学校などであれば大学のレベルによって派遣される教員のレベルも違ってきます。
そのため現在中国の不動産バブルは崩壊すると言われていますが、レベルの高い学校がある地域のマンション価格が下がっていませんし、むしろ上がっています。

さて、今回は「なぜ自宅を買わなければならないのか?」というタイトルで私が中国で生活して感じた3つの要因を紹介しました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それではまた!

ぜひぜひ、サポートをお願いします。現在日本円での収入がなく、いただいたものは息子の日本語教材の購入にあてます。本当にありがとうございます。