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終わりであり始まりの夏

おはようございます。夏の終わりの金曜noteです。

この夏、早朝に原稿用紙に向かっている時、ふと窓の外の夏に目をやりました。

鳴り止まない蝉の声。

緑を焦がすほどに輝く太陽。

その向こうの青と白の空。

いつしか、部屋と外界との境界線、そして自分と夏との境界線がなくなっていって、不思議な一体感と安心感に包まれていました。

そのときの感覚を、新作の詩『終わりであり始まりの夏』に綴ります。

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窓の外に夏が生きている

そして私は死んでいるか

いや、私もたしかに生きている

体温というものを感じている

この私の体温と夏の間にあるものはなに?

私と夏の境界線がやがてなくなって

私がこの夏と一体になってゆく

そこに沁み入るように溶けてゆく

そう 私はこの夏と一体なのだ

もはや私はこの夏の一部なのだ

この地球上の日本の中で

四季の上の夏という季節を私も形作っている

私はこの瞬間にすべての一部であり

私はこの瞬間に一部であり全体なのだ

全てのものと繋がっている

ひとつになっている

溶け入っている 沁み入っている

遠く離れた誰かの声も聴こえてくるようだ

形なきもの 声なきものの存在すら

もはや私の中に感じ得ている


私はこの夏と一体であって 

意識ある個体として全てを体験し得る旅なのだ

私はあなたであり あなたは私であり 

全ては個であり 個は全てであり

やがてそれは地球全体であり そしてそれは宇宙全体であり

ついにそれは、私の心という場所なのである


この一体感 誰とも 他の何とも分け隔てないこの一体感

これを共有できれば 争うことも奪うことも

その意味すらもなくなってしまう

根底から覆ってしまう 

私はこの時 遠い国の誰かと一体であり

私はこの夏 終わりであり始まりなのだ


私は何も失うことはできないし

私は何も得ることはできない

なぜなら私ははじめから

全てを有していて

それは失われることがないからだ


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今日もあなたに良いことがありますように♪


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