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紹介します、PMインタビュー全容

PMインタビューってどんな感じ?

という質問を持っているあなた、ようこそ👋
この記事では

  • PMインタビュー(面接)の概要

  • PMインタビューの詳細なステップ

について詳細に私自身の経験を織り交ぜながら具体的に解説しておりますので、最後まで読んだいただけたら嬉しいです。

また、記事を読む前に抱えていた疑問が少しでも晴れた時はLikeやフォロー、コメントでのフィードバックお願いします!それでは本編へ 🚀


はじめに

最近やっとProduct-led Growth(PLG)やDesign-thinkingなどが日本でも浸透してきて、プロダクトマネジャーへの転職や就職を目指す人も増えてきているように感じます。

ですが、そこでPMにどうやってなるのか?と疑問に思って検索してみてもAIに書かせたような基本的・抽象的すぎて、読んだところで「ふーん。で?何したらいいの?」となる情報ばかりで、実際の体験談やPM視点で書かれているものは少ないです。

そこで、今回の記事ではこれまでスタートアップと大企業のPMインタビュー経験があり、実際にPMとして働いている僕が、自身の経験と知り合いのPMと話して得た情報をもとにPMインタビューの全容について他のどの記事よりも詳しく書きました。

僕の経験談はアメリカでのものがベースなのでここで紹介するインタビュープロセスはGoogleやMeta社などのBig Techをはじめ広くアメリカでのPMインタビューに多く採用されているものに関してになりますが、世界的にもこのフォーマットかこれの簡略化・省略化されたものを採用されているのでアメリカでのPM就職を目指す人以外にも役に立つ内容となっています。

では、早速行きましょう!

PMインタビューの流れ

まず、PMになるためにはどのようなステップを踏まなければいけないのかを把握することから始めましょう。

PMのHiring Processは基本的に以下のようになります。

  1. Resume Submission

  2. Resume Shortlisting

  3. HR Phone Screening

  4. Hiring Manager Screening

  5. On-site Interview

  6. Final Interview

  7. Hiring Decision

ながっ!と思った人も多いかもしれませんが、PMインタビューは実際かなりComprehensiveなものでそれぞれの内容も濃いためインタビューをこなすだけでかなり疲れます。

ただ、各ステップがどんなものでどのようなことを行うのか詳しくわかっていれば精神的な負担は減ります。それでは、それぞれのステップについて実際に何が行われて、どのステップでどれくらいの人が落とされるかまで見ていきましょう。


1. Resume Submission

他のポジションにアプライする時と同様にレジュメを提出します。ここで提出されたレジュメはひとまず、ATS (Applicant Tracking System) という膨大な量のレジュメと候補者の情報を管理するシステムに入れられます。

このATSでは候補者の絞り込み(shortlisting)機能がついているものも多く、ほとんどの企業が特定のキーワードがレジュメに含まれているかなどの独自の基準をもとに提出されたレジュメをふるいにかけます。


2. Resume Shortlisting

ATSでの絞り込みが終わったら、ふるいに残ったレジュメの中からHRの担当者が自らの目で見てさらなる絞り込みをかけます。

会社の規模によってはこの絞り込みがHiring Managerによって行われることも多々あります。Hiring Managerとは候補者が実際にこの募集ポジションで働くことになった際の直接のマネジャーであることが多く、最終的なHiring Decisionを下す人です。

ここでの絞り込みでは、主に候補者のスキルや経験を注視して実際に応募ポジションのRequirementsやQualificationsといった条件を満たしているかが確認されます。

会社や募集中ポジションによるようですが、この段階で大体80-90%の候補者は落とされて、定員が1人のポジションにつき候補者5~10人に絞られるようです。


3. Phone Screening

このステージでは無情なResume Shortlistingを生き抜いた候補者にHRかHiring Managerが電話をかけて30~45分ほどの電話上でのインタビューを行い、どの候補者と実際のPMインタビューを行うかを決定します。

Phone Screeningでは募集中ポジションに関連する知識や経験についてさらに詳しく聞かれるのに加えて、なぜその会社やポジションに興味があるのか、またなぜ今の会社を去ろうとしているのかなどについて聞かれます。

また、この段階でExpected Salary(実際に雇われた際に1年間にキャッシュでどれくらいの報酬を期待するか)を聞かれることがありますが、この質問には注意してください。

この段階でのExpected Salaryに関する質問は割に合わない候補者を落とすためのものです。それぞれの募集中のポジションには明確に予算が決められていることがほとんどで、この予算以上のSalaryを期待する人はこの段階で速攻で切り落とされます。

ここを通過した時点で大体90~95%の候補者が落とされて、定員1人のポジションに対して2~5人ほどに絞られます。


4. Hiring Manager Screening

さて、ここまで来てやっと”PMインタビュー”が始まります。

このステップではHiring Managerと1on1のインタビューが行われ、PMにとって大切な幾つかの素養や資質を試されます。

時間としては基本的に45~60分くらいで3〜5問程度の質問をされるのが最も一般的です。質問のジャンルとしては以下のようなものがあります。

  • Product Sense Questions ー プロダクトデザインや開発についてのセンスや知識、アプローチの仕方を問われる質問

  • Strategy Question ー どのようにプランを立てて実行していくかなど、ビジネスセンスや経験が問われる質問

  • Analytical Execution Questions ー いかにデータを用いて確固たる根拠を持った分析をし、そこからデータに基づいた決断や決定をできるか問われる質問

  • Behavioral Questions ー 働きかたや過去の経験の中でどのようなチャレンジがあり、それらをどのように解決してきたかなど上の3つの素質に関して過去の経験を交えて聞かれる質問

大体時間の割り振りとしては45分のインタビューを想定すると、以下のようになります。
Product Sense 10分
Strategy 10分
Analytical Execution 10分
Behavioral 10分
Q&A 5分

本記事の目的は”PMインタビューの全容を知る”何ので、これらそれぞれの質問やその攻略法については詳しく書きませんが近日PMインタビューの詳細と攻略法についても書きますので、フォローしてお待ちください!

企業によってはこのステップが省かれるか、次のOn-site Interviewの一環として行われることも多いです。

5. On-site PM Interview

Hiring Managerとの最初のインタビューを通過すると、次に同じチームや一緒に仕事をすることになる他のプロダクトチームのPM数人とプロダクトに関するインタビューをすることになり、このインタビューは一般的にOn-site Interviewと呼ばれます。On-siteと言いますが、コロナ後はZoomなどを用いてのオンラインビデオインタビューであることも多いです。

このステップではHiring Managerと同じポジションのPMとHiring Managerのボス(Boss's Boss)とのインタビューとなることがほとんどで、多くの場合3人程度、シニア以上のポジションでは3〜7人のチームメンバーと話すことが多いです。

実際のインタビューでは先に紹介した4つのジャンルの質問それぞれについてさらに詳しく聞かれます。

Hiring Managerが最終的にオファーを出すことにはなりますが、On-siteインタビューに参加したインタビュアー全員のスコアを総合的にレビューした上でHiring Managerを含むOn-siteインタビュアー全員での話し合いのもとで最終的なHiring Decisionが降ります。

このインタビューを通過した時点で次のFinal Roundに進む候補者は1から多くても2、3人に絞られます。この時点ですでにどの候補者がオファーに近いかが決まっていることがほとんどです。

6. Final Interview

ここまで来た候補者はその会社で募集中の特定のポジションで働くためのPMとしての素質やスキル・経験といった点では認められたということになります。

この最後のFinal Interviewではプロダクトチーム以外で密接に働くことになる他のチームのリーダーとインタビューを行うことで、候補者がチームや広くは会社の一員としてフィットするかを問われます。

大企業では他のチームのDirectorなどのリーダーと、スタートアップなどの小規模の会社ではCEOやCTOといったエグゼクティブチームと会って話すことになることが多いです。

僕の経験では、大企業でFraud DetectionのPMのインタビューをした際にはDirector of EngineeringとDirector of Risk Managementとインタビューをし、スタートアップのPMインタビューではCEO、CTO、COOとそれぞれコーヒーを飲みながら話しました。

ここで聞かれる質問は基本的にBehavioral Questionsで、候補者が
- チームプレーヤーか
- Cross-functionalなチームで働ける逸材か、またCross-functionalチームからのステークホルダーをまとめ上げれるか
といったことが見られます。

7. Hiring Decision

長かったプロセスもここでやっと終わりを迎えます。これまでのインタビューでの結果が総合的に話し合われた結果どの候補者にオファーを出すかが決定され、選ばれた候補者には正式にオファーレターが届き、HRとHiring ManagerとBase Salaryやその他Benefitsの交渉が始まります。


長くなりましたが、これでPMインタビューのプロセスは全てです。Comprehensiveで複雑なPMインタビューのプロセスについてかなり透明性高く、具体的に書けたと思います。

おわりに

ここまで読んでいただきありがとうございます!

冒頭でこの記事さえ読めば

  • PMインタビュー(面接)の概要

  • PMインタビューの詳細なステップ

については理解していただけます。と宣言しましたが、どうでしょうか?もし、これらの疑問を抱えていた方々に満足のいく情報が提供できていましたらぜひLike、フォロー、またはコメントにてフィードバックをお願いします。

また、本記事ではあくまでPMインタビューの全容ということで大まかなステップのみの解説に絞りましたが、近日より詳しいPMインタビューの詳細と攻略法についても書くのでそれらが気になる方はフォローしてお待ちください!

Xでも、プロダクトマネジメントやパーソナルファイナンス、キャリアについて呟いているのでフォローお願いします!


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