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とまり木のうさぎ小屋 vol.3 -五臓「肺」-

こんにちは。とまり木の見習い相談員のうさぎです。喫茶とまり木のお手伝いをしながら、先生方に中医学を教わっています。
 
前回の記事は皆さん読んでいただけたでしょうか。前回は「脾」の働きとアトピー性皮膚炎との関わりについてお話しました。投稿がだいぶ空いてしまいましたが、今回はまた別の臓器「肺」の働きとアトピー性皮膚炎の関わりについてお話します。
 
肺、と聞くと皆さんはどんなイメージを持っていますか?西洋医学における肺は呼吸を司っています。中医学における「肺」も呼吸を司る働きを持っているのですが、他にもたくさんの働きを持っています。少し専門的になりすぎるので、今回は、「肺」の働きのうちアトピー性皮膚炎に関わるところだけをピックアップしてお伝えします。
 一番初めの記事の内容を覚えていらっしゃいますか? 「うさぎ小屋vol.1」では、アトピー性皮膚炎には「湿」と呼ばれる余分な水分が大きく関わっているという話をしました。

ここからが今回のお話です。中医学における「肺」は水分を動かして体中に行き渡らせる働きをすると言われています。前回お話した「脾」も水分の動きに関わっていましたが、その違いは何なのでしょうか。実は、「脾」が水分の行先を決め、「肺」が実際に全身に運んで行くという役割分担があります。

そして、ここの仕組みが上手く働かないと、前々回お話したように、余分な水分(つまり湿ですね)が皮膚の下の血管近くに溜まってしまうという状況が起こりえます。「湿」がある場所では熱の放散ができず、「湿」を避けるように集中的に熱が放出されるため、その部分に炎症が起きやすくなり、アトピー性皮膚炎になりやすい状態になるのでした。

つまり、肺の働きが悪くなると、水分が実際に運ばれるのが上手くいかなくなり、変なところに余分な水分が溜まってしまい、その為に熱の放出が上手くいかず、炎症が起こりやすい状態になってしまうということです。
アトピー性皮膚炎になりやすい状態の一つに、肺の機能が弱っている状態があるということですね。
 
先生によると、肺が弱っていてアトピー性皮膚炎になっている人にオススメの対処法は「汗をかく」ことだそうです。また、肺は呼吸をする器官なので、深呼吸をしたり、有酸素運動をしたりするのが良いとのことです。実際に5分間深呼吸を続けてみましたが、思っていた以上に汗ばみます。今の時期は運動をするにも暑すぎるくらいなので、室内で出来る範囲で運動や深呼吸を試してみるといいですね。
 
自分の「肺」が弱っているかどうかの診断は、かなり専門的で難しいので、(この記事を書いているうさぎ自身もまだ理解できるところまで勉強できていません)手っ取り早い方法は、「喫茶とまり木」に来店していただいて、先生方に見ていただくことかもしれません。
9月も2回営業いたします。皆様のご来店を心よりお待ちしております。

喫茶とまり木 
営業日 
    9月17日(土) 12時~18時(17時半LO)
    9月25日(日) 12時~18時(17時半LO)
場所  
  京都府京都市左京区北白川久保田町57‐16 2F 深夜喫茶しんしんしん
SNS 
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