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「五七五と+七七」220922

 サイレンが うちの前にて 鳴り止んだ
      赤い点滅 エンジンの音

昭和なら、近所の人が集まったものですが、今は、外に出る人はおらず、皆が家の中で耳をそばだてているのでしょうか。
お向かいの方は一度、脳梗塞をやってるので、二度目三度目のリスクがあり、異変を感じて呼ばれたようです。今日一日は、検査かな。大事に至らなければいいのですが。

 出来事が 想い浮かばぬ 夜明け前
   コオロギの音に ささやきを聞く

目が覚めたときに、夢を思い出そうとしたんですが、失敗。それで、最近の出来事を思い出してみようとしたんですが、それも思い浮かばない。あれ、さみしいなあ……と思ったら、虫の音が声に聞こえてきたという。

 一面の 茶色のイガが 物語る
   ふんだクリどもが 夢のあと

栗拾い。今年は、ついうっかりしていました。ピークは先週だったみたい。でもね、未練がましく物色してたら、ひとつだけ見つかったんですよ! それも三粒が均等に大きくなってる目出度いのが~

 見上げれば 足場の上で 痛たたたぁ
    鳶がよろける こっち固マル

足場組みの作業、ご覧になったことありますか?
鉄パイプや金具、プレートをね、下の人が上の人にほうり投げるんです。それを上の人は片手でキャッチしていく。一つ受け取って、よっこらしょじゃなく、四つか五つ、連続して受け止めていく。それは見事なものでした。小さい金具で一個が数キロ。パイプや鉄板なんか10キロ以上ありそう。たいへんです。
でも、そこを詠まないで多少のミスを詠むという、なんてひどいやつなんだ~ 

ブラッ句

ちょっとした 気遣いあれば という声が 
   事故原因を 人に押しつけ

「過失ではないが、思いやりにかけていた」とか、「いくつもの要因が重なって起こった不幸な出来事」という言葉、一見、良識的ですが、その言葉がかえって原因の追及や解決を封じている……

という話を耳にしました。民間企業では、そんなことあり得ないと。
担当者の心がけに原因があったとか、不可抗力だったことにしていては、問題は少しも改善されない。大事なことは言い訳による現状維持ではなく、改善だろ! という指摘。

やり玉にあげられていたのは、要するに国を経由してお金がはいるところ……。事業者は、お金くれるところを向いて仕事をする。だから、制度の改革なんて、とても言い出せない。利用者からのクレームは、ひたすらはぐらかす…… 逃げ切れなければ、担当者のせい…… もう何十年もそれが変わってない。つまり、来年もある程度の事故が起こることは確実だという。

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