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スタートアップに合う人、合わない人


大手、中小零細企業、スタートアップと色々な企業に勤めてきました。
結果それぞれでメリット・デメリットと言うより、合うか合わないか?があると思っています。一言で大手やスタートアップと言っても千差万別だと思いますので私が経験した大手やスタートアップではと言うところになりますが、これから転職・就職を検討している方の参考になれば幸いです。

特にスタートアップは資金調達ラウンドによって、規模感も会社のステージも全く違います。転職・就職される方は資金調達ラウンドも確認されると規模感やステージの参考になると思います。

私はビジネスを立ち上げる最初の企画段階から関わって来ました。

●求められるスキルが変化する


スタートアップは会社そのものが急激に成長していきます。それに伴いもちろん社員にも求められるスキルが変わっています。例えば社員3人の時は社員全員がやったことが無くとも、色々なことをやる必要があります。自分はエンジニアだからと言ってそればかりやれる訳ではなく、事務仕事は勿論のこと電話対応やクレーム対応など幅広い業務を求められますし、人がいないので自分でやるしかありません。

一方で、会社が成長してくるとそれぞれに専門性を持った従業員が入ってきます。会社の特色を出して行くという意味を考えると徐々に飛びぬけたスキルを持った人などが入ってくるようになります。

このタイミングで得意な人に自分がやって来た仕事を任せる必要があるので、自分自身も働き方を変える必要が出てきます。会社の成長とともに求められるスキルや働き方を変えていく必要がありこのスピードが大手よりサイクルが早いように感じます。

言い換えれば『自分自身を嫌でも成長させるチャンスがある』と言うことであり、『会社と共に成長する気持ち』が必要だと思います。

創業メンバーは残らないと言われる理由もこの辺りにあるのかもしれません。

●ルールが少ない分自由が多い


大手企業に比べるとルールがまだまだできあがって無いことがスタートアップでは珍しくありません。その分自由な部分が多いかもしれません。一方で自由な分責任が大きくなります。

若くても大きな仕事を任せて頂けるのもスタートアップだと思いますが、その分責任も大きくなります。大手に比べると『大きな仕事をやりたい人』にとっては良い環境かもしれません。

大きな仕事を任せて貰えるということは、自分の成果が会社の今後を大きく左右することになります。私も自分の動きや判断が会社を大きく左右するだろうと言う場面が何度もありました。また大きな発注をした後はドキドキして手が震えていました。

この様な経験はなかなか大手ではできないと思います。その『ドキドキ感を楽しめる人』の方がスタートアップは向いているかもしれません。

●会社を作り上げる


様々な人が働く大手では誰でも業務ができる様に設備も素晴らしいものが揃っており、マニュアルもしっかりある所多いことが特徴だと思います。誰でも業務を分担できる環境が整っています。

スタートアップも当然ながら少しずつでもマニュアル化し、誰でも仕事を進められる仕組み作りが必要になります。会社の受注から提供まで世の中のシステムを使いながら流れを作る事になります。ある意味会社のベースとなるものを自分が作ることになるのです。

マニュアルに沿ってきっちり仕事を進めることが好きと言うタイプの方はスタートアップは向かないと思います。分からなくても自力で何とか調べて進めて行く自力のようなものが必要だと思います。自ら会社のシステムを作るくらいの気持ちが無いと難しいかもしれません。

自分が作り上げたものをどんどん人に任せて、仕事を引き継ぎ自分はまた新しいシステムを作っていく位の気持ちが必要だと思います。「会社を作ることを楽しめる人」がスタートアップには向いていると思います。

●まとめ

 スタートアップには下記の気持ち・マインドが必要だと考えています。
  1、会社と共に成長する気持ちを持っている人
  2、大きな仕事と責任のドキドキ感を楽しめる人
  3、何も無い所から会社を作ることを楽しめる人


モノづくりのことならご気軽にご相談ください。
こんなことやってみたいというアイデアレベルでも結構です。

KiQ Robotics(キックロボティクス)株式会社
平畑 輝樹


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