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熱心ではないファンのシン・エヴァンゲリオン劇場版の感想

映画館でポップコーンが買えないなんて・・・、かなり低めのテンションで映画を見ることになりました。

映画館と言えばポップコーン、ポップコーンと言えば映画館、コロナで仕方ないとは言え、炭酸でこの悲しみを抑えることにしました。

1時間後、ハイペースでコーラを飲んだせいかトイレに行きたくなってきました。映画はなかなか盛り上がりをみせず、尿意を忘れるような戦闘シーンも始まりません。

後から調べたらこの映画、2時間35分もありました。これから見に行く人は、ポップコーンと尿意に気を付けることをオススメします。

私は熱心なエヴァンゲリオンファンではありません。アニメ放送当時は主人公と同じ14歳でしたが、リアルタイムで見ていません。

同じ時期に放送されたガンダムWのファンでした。ガンダムデスサイズの折れ曲がったツノと、巨大な鎌で敵を真っ二つにする派手なアクションに夢中でした。

大学生になり初めてエヴァンゲリオンを見たとき、「よく分からないけどかっこいい」という感想を持ちました。

小さい頃から特撮やロボットアニメが好きな私は、逆境を跳ね返すヒーロー、派手なバトル、未知のロボットや兵器、チームワークで敵を倒すといった話にロマンを感じます。エヴァにも少なからずその要素がありました。

シン・エヴァンゲリオンはその観点から言うとあまり響くものはありませんでした。冒頭およびラストで一部戦闘シーンがありますが、全編を通して人の精神的な苦しみや成長、選択に至るまでの自問自答など内面的な話にフォーカスしています。

アニメでも同様の描写がありますので、これこそがエヴァンゲリオンなのだとは思います。

ただ私はこの映画に欲してしまいました。

中盤にエヴァンゲリオンの活躍を。戦闘による決着を。そしてポップコーンを。

もう一つ、映画を見るタイミングが悪かったかもしれません。

人の内面を掘り下げるストーリーは、見る時期を選ぶ必要があると思います。自分の内面を、自分の苦しみを鏡のように見ている感覚になるからです。

主人公は後半で立ち直りますが、長い時間苦しみます。私の今の精神状態にとって、彼の苦しむ姿や周囲からかけられる言葉は、少しストレスを感じるものでした。

コロナの中、久しぶりに有給を取り訪れた映画館。また以前のように、大勢の人が映画を楽しむことができる場所に戻ることを願っています。

庵野監督、お疲れ様でした。

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