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購入したニューヨークの写真集がとても良かった件

先日、家の近くの書店で、写真集を購入しました。

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佐藤仁重さんという写真家の、THE BIG APPLEというニューヨークの風景を撮った写真集です。

自分は今までアートには人並程度しか興味がなかったのですが、コロナウイルスの自粛期間にいくつかのきっかけがありアートに以前より興味を持つようになり美術館に足を運んだり、アートの本や雑誌を読むようになっています。(アートについてもいづれ書きたいと思っています。)

そういった理由もあって写真にも興味が出てきて、本屋で写真集のコーナーにて立ち読みしていた際にこの本を見つけ、パラパラと読んでみたら良さそうなので購入しました。

風景の写真集の一つの魅力は、その土地の空気感や雰囲気を写真を通して感じたり、写真を見るだけで実際に旅をしている感覚なれることだと思っています。
この写真集もニューヨークの摩天楼やブロードウェイなどの写真が収められておりイメージ通りのニューヨークらしさを感じられる一方で、グラフィティやストリートの屋台などの実際に旅をしなければ出会えない風景の写真も多くあり、佐藤仁重さんの旅を追体験できるようになっていました。

また自分の思う(風景の)写真集の別の魅力は、作品全体を通じてその場所をより理解できるということです。
一枚の写真からは感じられない雰囲気や空気感を、写真集として連続して写真を見ることによって理解できることがあると思います。

この写真集でも、一枚で大きなインパクトを持つ写真もあれば、一枚のみでは印象を残さないが、この街の一つの側面を写している写真も多く掲載されています。
そして後者の写真たちによって、誰しもが思い浮かぶニューヨークという街が持つ華やかかでアメリカを象徴するような光景以外にもスポットが当たり、よりニューヨークの本当の雰囲気を感じることができました。
(もちろんこの写真集に収められている写真もニューヨークの一面しか写していないとは思います。巻末に写真の撮影場所が記載されているのですが、アフリカ系アメリカ人が多く住むハーレムでは撮影されていないようです。あくまで中心街の路地など治安が悪すぎないところで撮影されたんではないかと思います。個人的にはそういった写真も見たかった、、、)

そしてこの写真集はいい意味で奇をてらった写真がなく、誰が手にとっても楽しめる写真集だと思いました。
これは作者のセンスや独自性ないということでは無く、自分のようなアートや写真に詳しくない方にも分かりやすい作品であるという意味です。

というのも、この写真集を購入する前に、書店にあった他の写真集を読みましたが、何の写真かなのか、また何を伝えたい作品なのかが自分では理解できないものも少なくなかったからです。(もちろんそういった写真集も上記のように、写真集全体を通じて意味を理解できるものがあると思うので、立ち読みでわからないものがあるのも当たり前ではありますが、、、)
一方この写真集は光と色を効果的に使い作品としてのオリジナリティもありながら(本人もあとがきで書いていましたが、光と影が作品の重要な要素となっているようです。)、非常にわかりやすくニューヨークの街の魅力が伝わってきました。

自分は7年前にニューヨークに旅したことがあるのですが、この作品を通じその時の記憶が鮮明に蘇るとともに、その時自分が出会えなかった風景もこの作品には収められており、またニューヨークに旅をしたいという気持ちになりました。

写真集を購入するのはこれまだ二回目ですが、お気に入りの写真集になったので、この記事を最後まで読んでくださった皆様、本屋に寄った際はぜひこの写真集も見てみて下さい。



PS.これが自分の初めてのnoteの記事なります。最後まで読んでいただきありがとうございました。
本当に久しぶりに文章を書いたので、これだけの文章なのに書くのにすごい時間がかかった上に、わかりやすく魅力を伝えようとして最初に読んだ時の感動と自分の熱量が全然こもってなくつまらない文章になってしまい悔しいです。
COVID-19に非常に影響を受ける分野で働いているため、最近は休みが多く時間だけはあるので、これからも自分の好きなこと(音楽、銭湯、アート、お酒、京都、旅など)についてかけていけたらと思っています。




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