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神韻2023(shen yun)超面白かった

大寒波到来の中、神韻2023公演を見てきました。
色んな意味で超面白かったのでレビュー致します。

前提:神韻(シェンユン)って?

神韻芸術団は2006年にニューヨークで設立された非営利団体です。
鮮やかで美しい広告は中国伝統舞踊に目が行きます。
しかし、この団体は反・中国共産主義の思想を明確に持っています。公式サイトからも読み取れますね。

What is Shen Yun, exactly? It’s more than just a performance—it’s a revival of the beauty and goodness of China before communism.

https://ja.shenyun.org/what-is-shen-yun

その思想背景が気になる方は、「神韻芸術団って何者」とググってみてください。Yahoo知恵袋にわかりやすい回答があります。

配布されたパンフレットに乗ってたナニか本の宣伝。

そんなわけで

当日の公演も、反中国共産党思想がバッシバシに表現されています。
私含めYoutube広告で知った方が多いと思うのですが、当日行ってびっくり!思想バッチバチやん!と感じる方もかなり多いのではないでしょうか。
※神韻を批判するつもりは一切ないです。正直な感想です。

演目の3~4割に表現されておりまして、「え…これ拍手していいやつ…?」と周りの観客の心の動揺をなんとなく感じました。

とはいえ、音楽、舞踊、演奏どれもとても素晴らしかったです。
以下からは主に舞踊について純粋に楽しんだ感想を書きます。



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パリ在住のあゆさんと、日仏比較やあれやこれ


ダンス やっぱりすごかった!

学生時代から細々とダンスをやっていた経験がございまして、今回は中国古典舞踊目当てで行きました。そんな目線で書いてみます。

ダンサーのフィジカル、たぶんレベチ

中国古典舞踊って、飛んだり、跳ねたり、回ったり、ちょっと雑技団的なイメージありませんか?本当にそのイメージ通りでした
足を180度に開脚する大ジャンプや、もはや「Y」ではなく「I」になっている足上げポーズ、当たり前のようなアクロバット技。
最も驚いたのは、約2時間超の公演でダンサー約25名だったことです。一つ一つの動きの丁寧さや大胆な動きにももちろん感動しました。しかしアクロバットも多いいくつもの演目を踊りまくって、高クオリティを保ったままミスせず2時間演じ切るそのダンサー体力に脱帽です。もともとの身体能力も高いだろうなと思いました。

公式サイト様で技巧(いわゆるアクロバット系)がショート動画で紹介されています。大ジャンプは185度は行っちゃってますね!すごい。

神韻ダンサーの一日という動画があったのでご紹介。とんでもなく練習してますね


これぞ群舞!!ピッタリそろってる!!

構成として、「群舞→物語調の舞踊演目→歌や楽器」という流れが何回か繰り返す感じでした。群舞の数が多く、5~6演目あった気がします。
この群舞が本当にすごくて。もうピッタリ!揃ってる!

脱線しますが普段ダンサーさんの踊り見ていると、同じ振り付けでも少し違って見えませんか?ちょっとした「溜め」や「間」、アクセントの付け方、顔や首の角度。ダンサーさんのスタイルや経歴、音の解釈が影響していると思います。(BTSのジミンさんとJHOPEさんとかが分かりやすい例ですね!)

なんですが、神韻は群舞がピッタリそろっていて!なにより「角度」
体の向きの角度、手を挙げる角度、足を挙げたポーズの角度。踊り方をそろえるだけじゃなく、細かいニュアンスが出やすい「角度」がそろう事でより強調されています。ここの調整に時間かけているんだろうな~と、細部へのこだわりに感動しました。

再び公式サイト様より引用。2023年公演のトレーラー動画です。



豊富な中国有名ストーリーがあるからこそできる物語調舞踊

上述の通り、群舞の後は物語調の舞踊演目、という流れでした。
物語は、「楊貴妃」「三国志」「西遊記」「水滸伝」など有名どころがテーマに。
中国古典舞踊すべてではないと思いますが、今回の公演は舞踊はすべてセリフ・歌無しの、生オーケストラだけに合わせた表現
これって観客側がある程度ストーリー知識があるからこそできることだと思うんですよね。改めて中国の歴史・伝記が広く知られていることを認識しました。

今見たら看板にもChina before communismって書いてありますね。公演は撮影厳禁でした。


ダンス以外

生のオーケストラがとてもよかったです。琵琶や二胡の東洋楽器と西洋楽器が融合した世界唯一の楽団なんだとか。
二胡のソロ演奏もすんばらしかったです。今更ですが二胡って2本の弦なんですね。演奏者の卓越した技術力を感じます。


補足:ドレスコード

実は「セミフォーマル」のドレスコードがあり推奨されています。
ですが実際いった感じだと、オフィスカジュアルくらいの人が多数でした。
見る側の「気分を上げるため!」のドレスコードと感じました。
ご友人と行かれる方は事前に「え~何着ていくウ~!?」と盛り上がっても楽しいですね!笑
ちなみに私はきれいめチェスターコート、紺色セーター、スキニーパンツ、スニーカーで行きましたが全く問題ありませんでした(暖かい季節だったらもうちょっとおしゃれしたかも)


まとめ

思想表現はかなり強いですが、こんなにレベルの高い中国古典舞踊を日本で見れることって少ないと思います。それはそれ、これはこれ!として中国古典舞踊や音楽を楽しむものとして見に行くのはおススメです。
逆に何も知らずに行くとかなり面食らう感じがありました。行く方は前知識として知っておいた方がいいのは間違いないです。

頂いたパンフレットにもなかなかのメッセージ性

ということで、神韻2023レビューでした。長文お読みいただきありがとうございます!

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