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生理前になると豹変する私について彼氏に熱く語ってみた

毎月の試練とも言えよう私の前に立ちはだかるあの一週間。あぁあと何日で生理だ…出勤かなぁ?大切な予定とかぶってないかな…とルナルナのカレンダーを見ては、ブルーな気持ちが月一で欠かさず押し寄せてくる。

私に生理が来たのは小学校5.6年生の頃。早くも遅くもなく、周りの同級生と同じように始まった。私に初めて生理を教えてくれたのはおばあちゃん。おばあちゃんの部屋でナプキンの付け方や捨て方を習い、生理帯という窮屈なパンツに嫌気がさしたのを覚えている。
生理を学んだタイミングで出会った映画が"おもひでぽろぽろ"。当時の私にはこれこそタイムリー過ぎる出来事だった。たまたま金曜ロードショーで上映されていたこの作品をきっかけに、生理は男の子からからかわれるものという認識を持った記憶がある。「生理がうつる!」主人公タエコに残した同級生の男の子の心無いコメント。なんて最低な男子なの!と当時の私は怒りと恥じらいを覚えていたが、今思えばクスっと笑えてしまうから不思議。生理を菌扱いする小学生の男の子の発想はユニークでおもしろい。

生理になると生理痛を伴うタイプの私。もちろん、世の中では生理痛なんてほとんど感じないわ!へっちゃらよ!という女性もいるだろう。そして逆に、私以上に生理痛に悩んでいる女性が存在することも事実。鎮痛剤を欠かさず持ち歩くほど、私は戦闘体制万全で毎月の生理に立ち向かっている。
生理前の約一週間、私は食欲が抑えられなくなりよく過食に走る。そしてNetflixを観ては泣き、田舎の家族を想えば泣き、しまいには公園で駆けっこをしている犬や子供を見ているだけで泣けてしまうほど情緒不安定になる。そして気付くと怒りっぽくなっていることもしばしば。普段なら余裕でかわせるつまらない上司の一言でも「は?」といちいち突っかかってしまったり、自分の計画通りに物事が進まないと、すべてが台無し、水の泡とでも言わんばかりの絶望感に襲われる。これが生理前の私に毎月起こるPMS(※月経前症候群)。きっと私がこのPMSに囚われてる間、気付かぬ間に周りの人達に迷惑をかけたり、気を遣わせているのだと思うと時々申し訳ない気持ちになる。とはいえ当の本人は、食欲だけでなく感情もうまくコントロールできない時があるのも現状。
私の職場は男性が多く、どちらかといえばまだまだ男性中心の社風。更に残念な言い方をすれば時代遅れ。生理の理解度レベル5くらいであろう(MAXなに)。それでも10年前と比べるとだいぶ女性に対する意識や理解が進んでいるようには感じる。これは私の年齢が上がり、周りの男性社員たちが結婚し家族を持つようになったからだろうか?いや、独身でも生理に理解のある男性も少なくはない。私の会社では推奨されていないが、生理休暇がある会社は私の中の意識高い企業ベスト3にランクインしている。

私の生理痛は時々激痛を伴うこともあり、仕事中気を失って寝ていたことも過去にあるレベル。そんな苦しみは女性にしかわからない耐え難いものであり、ポジティブに言えば女性にしか味わえない貴重な経験。
毎月生理痛がある度、あ、いま胎盤が剥がれてるから痛いんだ、身体の中をきれいにしてくれているんだ、将来の赤ちゃんのためだ!こんなことを言い聞かせながら乗り越えてきた。そんな私にもありがたいことにパートナーがいるわけで、付き合い始めの頃は私を知ってもらうためにもPMSについて、わかりやすくイラスト付きで説明した。彼の反応はもちろん、なんのこっちゃという感じ。しかしその後、私にPMSらしき症状が現れると優しく労ってくれるようになり、今のところ彼は私の地雷を一度も踏むことなく、温かく寄り添ってくれている。つらい時に感じる人の優しさが私への一番のクスリ。
生理のワードってなんとなく落ち込むというかブルーになるというか、ネガティブなイメージを持ちがちであったが、自分の体調面について素直にパートナーに話してからはほんの少しだけ前向きな気持ちになれた。そしてPMSは本人だけが向き合う問題ではなく、パートナーや周囲の理解があることで、女性側の生き心地が変わることを感じている。

生理明けにはキラキラ期といい、私のベストタイムが訪れる。辛く痛い思いをしたご褒美に、気分は爽快、体調万全、快適に過ごすことのできるスペシャルな期間。
そんなスペシャルな期間を再び手に入れた私は、お気に入りの服を着て、化粧ノリもバッチリ決めて、今日も優しい彼に会いに行く。

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