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ものすごくおそろしくて、ありえないほどかわいい
彼女の花田雪子は小さくてかわいいものが好きだ。
「熊ちゃん! 見て見て、猫だよ! かわいー!」
彼女はデートの途中であっても、俺から離れて猫まっしぐらになる。
それはいつもの光景だ。
そして猫は彼女に気づくや否や、素早く茂みに飛び込んで姿を消してしまった。
――それもいつもの風景だ。
「逃げちゃった……。あ、かたつむりさん」
今度は紫陽花の葉の上で見つけたかたつむりに手を伸ば
彼女の花田雪子は小さくてかわいいものが好きだ。
「熊ちゃん! 見て見て、猫だよ! かわいー!」
彼女はデートの途中であっても、俺から離れて猫まっしぐらになる。
それはいつもの光景だ。
そして猫は彼女に気づくや否や、素早く茂みに飛び込んで姿を消してしまった。
――それもいつもの風景だ。
「逃げちゃった……。あ、かたつむりさん」
今度は紫陽花の葉の上で見つけたかたつむりに手を伸ば