ちゃんと読んでる？契約書

【知っ徳 ちゃんと読んでる？？契約書20230718】20231009編集

寒くなってきましたね。
インフルエンザも流行っているといいますし、様々気をつけましょう。

さて、私は2008年から10年以上法務総務労務人事経理などの書類作成をしていますが、何度も同じことを思います。

それは、ほとんどの人が、契約書の存在やそのチェックの重要性に気付かないことが非常に多い。
あるいは知らない。

そんなことがよくあります。

これがかなり危険な問題です。
倒産破産の引き金になることも非常に多いです。
補助金や助成金、借り入れをする際にも問題になることがあります。

毎年同じことを開業からずっと言っていますが次から次へと出てきます。
顧問先でも同じことを相談されることがありますので、なかなか徹底するのは訓練というか、なれが必要かもしれません。

これらがうまく行かない一つの理由としては、
内容的には担当者や個人としてそれぞれが成長しても、内容としては引き継ぎができないこともあり、組織として成長しないうちに人の入れ替えがあるからかもしれません。

また、経営者の方が主導しているプロジェクトで非常に多いのが、
・契約書があるから大丈夫
・証拠があるから大丈夫
・あまり多くの人に知られるのが良くないから相談しないほうがいい
・信用できる人だから大丈夫

こんな心理の下で行われる契約関係です。

何が問題かといいますと、

「大丈夫 」

と思い込んでいることです。

これ自体が大問題です。

私自身しばしば起きてしまうことです。
医者の不養生というものでしょうか、、、

確かに自信を持つことは大事ですし、そのための確認をしていることは重要です。

ただ、「大丈夫」と思いやすいような場合は、契約書があったとしても、むしろだから大丈夫であればこそしっかりと確認していないのであれば、

「何もないと同じ」

もっと言えば、場合によっては契約書があるほうが不利になることもあります。

「信用していたのに・・・・」
「あんな人だと思わなかった」

そんな話も非常によく聞きます。

上記のようなことは、新規取引をする、新規事業をするなどの時によく起こりうる心理状態だと言えます。

例えば、

「何かに焦っている」

とか

「急いでいるから」

とか、、、、

このような状態は詐欺にあってしまう方の心理とも近いです。

急ぐのもわかりますが、そもそも果たしてそれはそれほど急ぐものなのか・・・・

私も急かされてやってしまい後悔したことは山ほどあります。

「早くしないと」

という場合はその言葉を発した相手がそうしたい、単純な希望というか願望であることは経験的に多いように思います。

そのタイミングでなくても問題ないかどうかを自分だけではなく、パートナーなどにも確認しつつ対応していく方が良いかと思います。

ですから、やはり常に確認するためのぶれない指針や相談先（多数）を持っておくことが経営としては本当に安定すると思います。

上記の状態であれば、最悪の場合、ある種詐欺にあったような状況に陥っていることに気付かず、数億の負債を背負ってしまうこともあります。
負債を背負うだけであればまだしも、命を落としてしまうこともあります。
まずは死なないようにすることもとても大事だと思います。

また、少し違うかもしれませんが、契約書がないことは論外ですが、よく聞くのが、顧問弁護士などがいるにもかかわらずその書類を見せていないということがあることです。

これは様々な企業の顧問をやっている弁護士からもよく話されることです。しかも多数から。

少し違った観点になるかもしれませんが、病気と同様に、予防ができたほうが経済的には非常に効率が良いです。
圧倒的です。

とはいえ、日本人の性質なのか文化なのか風土なのか、
取り返しのつかないような事故や事件が起きないと動かない。
極端なことを言えば、死人が出たら動き出すということは多いように思います。というかそうでないと動かない国民性なのかもしれません。

ですから、どんな小さな契約でも、レビュー（確認作業）をする習慣をつけていくことが会社の経営を継続するためには非常に重要です。

できるのは大切ですが、大変だと思わない気持ちや環境を作ることでも非常に価値は高いです。

是非、頭の片隅においてください。

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