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逆噴射小説大賞の二次選考通過報告

どうもこんにちは。UNARGONだよ。

2018年10月に開催された逆噴射小説大賞の二次選考結果がでましたね。11月末の話なのでだいぶ経ってしまいましたが、最終選考結果が発表されてしまう前に、備忘録兼セルフインデックス的な感じの記事を書いておきたいと思っていたので、書きます。

逆噴射小説大賞というのはこれです。↓

3作品中2作品が選考通過した

私はこれまでにも文章媒体の創作記事を書いてはいたのですが、小説というよりかはクジラSFポエムめいた掌編だったので、「これは小説だよ!」と自分で思いながら書いたのは今回がほぼ初めてのような気がします。なので、手応え的なものは最初からさっぱり分からず、「審査員以外の人に読んでもらえるのかなぁ?」だとか、「(自分は面白いと思っているけど)自分以外の人が一人でも面白いと思ってくれるんだろうか?」くらいのテンションで投稿していた気がします。

そもそも開催が発表された当初は、「みんなのすごい作品を読んで楽しもう」くらいの傍観者的な気分だったのですが、始まると想像をはるかに超える勢いで熱量が凄く、そういえば自分にも形にしていない未発表アイデアがあったなぁ・・・ということを思い出し、レギュレーションに沿った形になるよう注意しながら、2作品を投稿しました。で、その2作品が通りました。選考については一切気にしていなかったので、256/約1900作品に残った事実は素直に嬉しかったです。実質通過率100%だった・・・!みたいな気分です。

今回の小説大賞は、凄腕のガンスリンガー達による銃弾が飛び交う荒野に例えられるような表現をどこかで見かけましたが、私はどちらかというとお祭り気分で、「自作のアーティスティックな花火をみんなで持ち寄って浜辺でボンボン打ち上げている」ような感覚でした。最終日に投稿した3作品目は完全にそれで、ラストの夜空を飾る花火になればいいかな、くらいの気持ちで打ち上げたものです(これは選考通過していません)。

気をつけたことなど

1. 続きがあることを想像させる書き方をした
これはレギュレーションどおりですね。今回私は小説を書くこと自体ほぼ初めてに近かったので、アイデアをその場で思い浮かべるようなアクロバティック高等技術はできないと思い、以前よりお話が最後の方まで頭の中にあったものだけを投下することにしました。続き部分は私の頭の中にだけあり、その内容は他の誰にも予測がつかないのですが、その続き部分の存在だけは分かるような切れ方になるよう注意しました。

2. 他の方の作品はなるべく見ていない
これは説明が難しいのですが、理由はいくつかあります。
(1) 脳ばくはつ危険性の回避
別の記事でも書きましたが、私は一時に摂取できる情報量のキャパが低迷した状態でここしばらくを生きていたため、応募作品がたくさん目に入ってくるだけで普通に脳がオーバーヒート状態になってしまうんですよね。そんな中、膨大な記事に目を通しながら私的ピックアップ等の活動をされていた方々はほんとにすごいと思っています。なお、開催期間が終了した現在は、読み切れなかった作品をゆっくりと見に行ったりするようにしています(無理のない範囲内で)。

(2) 作風が引っ張られるのを回避
「現代的な、広義のパルプ小説を求めています」と応募要項にもあったのですが、やるからには伝統的なものや周囲の動向などを一切気にすることなく、自分のバックグラウンドにあるものを、ただただマイペースに流し込むような形にしたいと思いました。あとは、他の方の作品は絶対すごいに違いないので、初心者の私が見ると自信がなくなってやる気をなくす危険性もあると思ったのもあります。私の持ち味の文体は、テクニカルなところが一切なくて小説としては「これ大丈夫?」っていうくらいのギリギリアウトな感じが読者をハラハラさせるほど素朴なもので、ギラギラしたMexicoの大地というよりかは、夢と現の間にあるトワイライトクジラSFポエム文体だと思っていたので、それが今回の形式でどこまで通じるのか試してみたかったというのは若干あります。どこからともなく突如現れたような感じの怪文書の風が吹き込んできた・・・と思っていただけたら嬉しいですね。

作品リスト(全3作品)

前述のとおり、どれも読まれるかどうかもわからず投稿したのですが、結果的にはどれもスキ数が(自分のを差し引いても)2桁になっており、すごい追い風状態の中で読んでくれた方がたくさんいて、なおかつ面白いと思ってくれた方がこんなにいたんだな・・・というのが想像以上でした。ありがとうございます。

これらの作品のメディアミックスオファーは連載完結後に受付開始しようと思います。ちなみにコミカライズであれば原作者である私自身がやってしまう可能性が高いです(が、多様性ということで複数存在しても良いかと思っています)。

R.E.T.R.O.=/Q (二次選考通過作品)

この話のアイデア自体はかなり長い年月にわたって脳内にあり、わりと明確な映像ができあがっていたので、まず舞台となる特殊空間の情景描写が必須なんですよね。それでいて、なおかつ話の導入的なものを400字以内に入れなければならなかったので、一度書いてから国語能力を駆使してあちこち編集するのがちょっと大変だった記憶があります。登場人物の名前が長かったら終わっていた。

この作品のライナーノーツや設定資料集などは、連載終了後に公開されます。本編を最後まで読み終えており、なおかつ設定資料や制作ノートなどにも興味のある方のみを対象としたディープな記事なので、111円玉で簡易的にロックをかける形になるかと思います。

【石の街】攻防記 (二次選考通過作品)

こっちも続きがはっきりとある話なのですが、1つ目の作品に比べて地味な印象が漂う・・・人も死なない・・・ぼんやりとした謎の情景・・・。と思っていたら選考通過していた。やはり続くように書いてあるところが重要だったのかもしれない。

こちらは連載予定ですがライナーノーツ記事まで書くかどうかは未定です。

花の婚礼 (通過しなかった作品)

これはですね、選考通過しなかったのですが、これで良いんですよ。なぜかというと、400字できれいに完結してしまっている文章だからです。私の頭の中には一応続きパートがあるんですが、【続く】を【終わり】に差し替えても違和感がないですよね!(逆に言うと前2つのは差し替えると違和感がでる) これはこれで完成度が高いので、選考されなかった点も含めて満足しています。

なお、この最終日の土壇場で投稿した作品にも目を通してくださった方がたくさんいたのは嬉しい驚きで、感謝しています。ありがとうございます。

まず投下するや否や、応募作品のキュレーション&エディトリアル行為をされていた社会派コラムニストのお望月さんさんがいち早く目に留めてくださいました。

その後、他薦ピックアップ記事を書かれていたレビューカラテの達人azitarouさんによりまさかの「恐怖の章」入り・・・!

恐怖という切り口が面白くてしばらく笑いが止まらなかったのですが、実在しない桃源郷概念はまさに私の心の原風景でもあります。鋭い。実在しない桃源郷の代名詞といえば私の中ではブラジルなのですが、今回の映像をよく思い出してみたところ、「メキシコの方がしっくりくるなぁ」と思ったのでメキシコになりました。実在するメキシコとは関係ありません。

(実在しないブラジルはこちら↓)

それから、テキスト・カンフーファイターのしゅげんじゃさんも他薦ピックアップ記事で取り上げてくださいました。

私は自分の頭の中の映像をどうやったら読み手の頭の中に再生してもらえるか?みたいなことを考えながら文章を書くのですが、実際に「映像が浮かんでくるような感覚がある」と言っていただいた貴重な例です・・・!

ありがとうございました!

未来へ

これまで全然書かなかった身からすると、これは自分にとってはすごい進歩だと思います。ものすごい追い風現象を巻き起こしてくれた逆噴射小説大賞を企画してくれたダイハードテイルズさんには本当に感謝です。

まだまだ未読の応募作が沢山あるはずなので、少しずつ読んでゆきたいと思っています!

あ、この記事のヘッダー画像は、なんかこう・・・noteにいまだつきまとう爽やかな空のイメージとか・・・そういったもの・・・などと思いながら自分で撮った写真を加工していたら、記事内容にそぐわないくらい禍々しくなってしまったものです。なんで私は無意識に画像制作すると禍々しくなるんだろうか。

(おわりです)


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