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将棋振り返り

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記事一覧

ウォーズ三段までにやったこと

ウォーズ三段までにやったこと

 お陰様で将棋ウォーズの10分切れ負けで三段に昇段できました。これまでやったことについて興味をもって頂いたため、筆を執った次第です。
 なお、二段にあがったときの記事は過去に書いていますので、そちらにご興味のある方は以下をご参照ください。

取り組んだこと作戦選択の見直し

 定期的にやりたいことや、指したい作戦の見直しをしています。二段になる頃から振り飛車を中心にし、ときどき雁木なども指しつつ自

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2021年9月の将棋振り返り

2021年9月の将棋振り返り

先手番の各作戦について 今月の大部分は相掛かり・対振りで進めていましたが、戦型をより絞るため、そして棋風・好みのため、四間飛車・相振りの方針へと切り替えました。
 横歩取りだけはちょっと苦戦気味でしたが、他はほどほどの戦績と手応えだったため、またいつかやる日も来そうです。

 先手四間飛車はこれまで指してこなかった作戦ですが、後手番で指していて力を出しやすいこと、戦型を一つに絞る上で他の作戦とのか

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対局日誌20210929

 今日終局した通信将棋を簡単に振り返ります。

vs清井めしべさん 四間飛車▲4六歩型vs斜め棒銀です。先手番で▲4六歩を突いた状態での正しい対応がわからないまま変化に入ってしまってそのまま負けに。
 画像の局面で▲9八香と上がりましたが、ここでは▲5六歩が有力なようです。以下、△7六歩▲同銀△8六歩▲同歩△7二飛▲7四歩△同飛▲6五歩のような進行が一例。また、本譜の△7二飛のところで▲8八角と引

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2021年8月の将棋振り返り

2021年8月の将棋振り返り

全体について 今月はスタイルを変え、先手では相掛かり・後手では四間飛車を目指す戦い方に変更しました。
 持ち玉の多さより一芸を磨くこと、好みと勝ちやすさのバランスを調整することが目的です。

先手番の各作戦について まずは相居飛車について。
 相掛かりは▲6八玉型を中心にしています。持久戦になればわからないなりに戦えている戦型ではありますが、一度だけ羽生先生の「現代調の将棋の研究」と同様の局面にな

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2021年7月の将棋振り返り

2021年7月の将棋振り返り

先手番の各作戦について 今月は雁木を多く採用しました。
 矢倉は脇システムが好みでないこと、持久戦でも急戦でも定跡がそれほど整備されておらず大変なために改めて雁木に手を出しました。
 結局こちらも棋書などで定跡が整備されているかというと微妙で、相居飛車の作戦にやや困っています。

 続いて採用数が多かったのは三間飛車です。
 中盤で悪くなることも多いですが、美濃囲いが固く黒魔術に引きずり込みやすい

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2021年6月の将棋振り返り

2021年6月の将棋振り返り

先手番の各作戦について 相振りは恒例で堅調です。
 後手の作戦は向かい飛車から中飛車までバランス良く分布しているため、それぞれに対して一つずつ作戦を用意したいです。四間飛車が一番準備不足で、左玉模様中住まいは後手番向きな作戦のため、なにか考えていきたいと思います。

 今月は矢倉を多く採用しました。全体的に急戦模様の力戦になるケースが多いですが、横歩取りを絡めて互角以上という印象です。
 以前矢倉

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2021年5月の将棋振り返り

2021年5月の将棋振り返り

先手番の各作戦について 相振りは恒例で堅調です。向かい飛車にして中盤まで互角以上という印象で、仕掛けの辺りからが課題です。

 三間飛車も好調ながら。腰掛け銀に対しての戦績がイマイチでした。
 しかし、大野流三間に組んでいきなり攻め倒されることはなくなりました。このままの駒組みで細かい手順や打開を考えるか、もっと軽く戦うかは悩ましいところです。
 エルモ急戦などのことを考えると軽さより仕掛けを封じ

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第1回Ajiraトーナメントの振り返り

第1回Ajiraトーナメントの振り返り

 5/1、2に3vs3のフィッシャールール団体戦「Ajiraトーナメント」がありました。そちらを振り返っていきたいと思います。
 私はリーダーに指名いただきまして、メンバーを募ることに。大変難しい選択で悩みましたが、V名人戦でV-S級の実力を誇る川山一誠さんと、菜々河れいさんにメンバーとなって頂けました。

PVドラフト会議一回戦 vsチーム公人 一戦目 vsはにみちゃん 公人さんのチームは世良公

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2021年4月の将棋振り返り

2021年4月の将棋振り返り

先手番の各作戦について 相振り飛車は今月も堅調です。主流である▲向かい飛車対△三間飛車・美濃は特に堅調ですが、やや外れた△矢倉や△向かい飛車にされた場合が安定していないため、研究内容をどこかでまとめて振り返りやすくしたいです。
 三間飛車はまだまだ練習不足ですが、5筋突き穴熊にはコーヤン流風に対抗する作戦でやれています。課題は対急戦で、全体的に押されてしまっている印象です。持ち時間が短い将棋という

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2021年3月の将棋振り返り

2021年3月の将棋振り返り

先手番の各作戦について 3手目▲6六歩は好調です。
 相振り飛車は変わりありません。対三間飛車は細かな部分が詰めきれていないものの、凡そ研究で戦えている印象です。実践で細かいところがわからなくなることがあるので、その辺りが課題です。四間飛車対策はまだまだですが、少しずつ考えていきたいと思います。
 ノーマル三間飛車は「コーヤン流三間飛車の極意」を読んである程度方針が固まり、一定の戦果が上がっていま

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2021年2月の将棋振り返り

2021年2月の将棋振り返り

先手番の各作戦について
 3手目▲6六歩は研究の必要を感じています。
 相振り飛車は堅調で、特に対三間飛車は研究も捗って手応えを感じています。やや課題として復活傾向にあるのが対四間飛車で、好みである厚みを作る展開にしにくく、左玉もいまいち指しこなせない関係で困っています。しっかり対策を確立していきたいところです。
 一方でノーマル三間飛車は近年▲6七銀型を中心に指していましたが、しばらく採用数が減

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2021年1月の将棋振り返り

2021年1月の将棋振り返り

先手番の各作戦について 初手▲7八飛はいまいち指しこなせていません。
 相振りや角交換型でそれほど得意でないこと、思ったほど右四間の牽制になっていないことから3手目▲6六歩へ戻そうと考えています。
 棋風的に▲6六歩の方が好みにあうこと、▲6六歩の方がすでに研究・学習が深まっており勉強量が少なく済む意味もあります。

 力戦型、筋違い角は好調です。経験値がまだまだ足りてないですが、V盤王戦でアクセ

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10秒将棋1dayトーナメント 電迅戦振り返り

10秒将棋1dayトーナメント 電迅戦振り返り

 遅くなりましたが、10秒将棋1dayトーナメントの振り返りです。

 中継配信はこちら。

 私の視点はこちら。

1局目 未良々桂さん

 未良々さんとは相振り率が高めなので、気分を変えて3手目▲2五歩から居飛車に。と指したところでつい先日のVRC将棋で私居飛車vs未良々さん三間飛車の将棋があったことを思い出し2マス戻ります。

 戦型は未良々さんがゴキゲン中飛車に構え、そこから2手損で角交換

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2020年12月の将棋振り返り

2020年12月の将棋振り返り

先手番の各作戦について 12月は居飛車を中心に対局を重ねました。
 主に雁木(11局)と相振り飛車(10局)が多かったですが、途中で「横歩取り模様で▲6六歩を突くと後手がいい条件で陽動振り飛車にできる」ことがわかって、3手目▲2五歩型の序盤に変更しました。
 対振り飛車(8局)が大きな課題ですが、色々試したりした結果エルモ囲い急戦を練習していこうと思っています。
 少しずつ相居飛車や相振り飛車の攻

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