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2021年1月の将棋振り返り

先手番の各作戦について

 初手▲7八飛はいまいち指しこなせていません。
 相振りや角交換型でそれほど得意でないこと、思ったほど右四間の牽制になっていないことから3手目▲6六歩へ戻そうと考えています。
 棋風的に▲6六歩の方が好みにあうこと、▲6六歩の方がすでに研究・学習が深まっており勉強量が少なく済む意味もあります。

 力戦型、筋違い角は好調です。経験値がまだまだ足りてないですが、V盤王戦でアクセラさんにいいパンチをもらってしまった以外ではいい勝負になることが多いです。
 一方2手目△8四歩のときが課題ですが、先手中飛車にするくらいかなと考えています。同時に筋違い角をこのまま採用し続けるか、初手▲5六歩から中飛車に絞るかも検討しています。
 筋違い角は厚みで押す展開やじっくり受けて戦える場合などが多く面白いですが、戦型が特殊なのと乱戦になりやすい側面があります。一方初手▲5六歩は対居飛車において指しこなしやすく破壊力がありますが、相振り飛車にされた場合は若干難しく、メジャーな作戦ゆえに後手もなにかしら対策している場合が多いです。それぞれメリットとデメリットがあるので、じっくり比較していきたいと思います。

 3手目▲2五歩も不満がありません。
 相掛かりは耀龍ひねり飛車にしたり▲5八玉型にしたりですが、いずれもいい勝負でしょうか。耀龍ひねり飛車はあまり相掛かりらしい展開にならないため、今後は変化球として稀の採用にしようと考えています。また、本田先生の「本田奎の相掛かり研究」で勉強したことにより▲5八玉型を本格的に試してみたいのも大きいです。
 後手が相掛かりを避けて相居飛車に進む場合、雁木を主力にしています。仕掛け周辺で失敗することも多いですが、陣形のバランスのよさ、それに伴う守備力の高さのおかげで中終盤にまくることも多く、楽しい戦型です。一方で手将棋になっているところがあり、少しずつ研究し洗練していきたいと思います。
 対振り飛車はエルモ囲い急戦を中心に添えつつ、あまり囲いにこだわらないで厚みを重視しながら指して戦えています。対ゴキゲン中飛車では明確な対策が用意できていないのですが、丸山ワクチンか超速が良さそうだと考えています。

後手番の各作戦について

 今月はとにかく相振り飛車が多かったです。先手の作戦も様々で、オーソドックスな▲6六歩や▲7五歩以外に▲7七角や▲2二角成なども指されました。現在対策がないのは初手▲7八飛で、まずは改めて棋書の内容を確認していきたいです。

 四間飛車は採用数こそ多くありませんが最も安定しています。なにが来ても互角にしやすく、力比べにして後手番としては成功している印象です。
 困っている作戦はありませんが、それぞれの研究がやや中途半端のため、井出先生の「現代後手四間飛車のすべて」とこれまでの研究内容を読み比べるなどして整理し、さらに深めていければと思います。

 △3二金型は中飛車へ進展するケースが多いです。
 力戦なので体系化は難しいですが、石田流に組み替えたり風車から右玉風(耀龍風?)にしたりと互角に戦えています。どこかでそれぞれのケースについてまとめておきたいです。
 また、阪田流や角交換四間飛車の変化も忘れないように少しずつ整理したいですね。

 横歩取りは12月末~1月にかけて勝率が悪く苦戦していましたが、面白い変化を見つけてやれそうな気がしています。
 具体的にはこちらのツイートの局面で、これが成立すればかなり後手がやれるのではないかと考えています。

 また3手目▲2五歩に対して普通に居飛車模様で進め、角換わり誘導に対して振り飛車にする作戦も発見しました。別の記事でこちらはまとめてみたいと思います。
 一方で矢倉や雁木にされた場合は課題で、左美濃急戦や後手雁木からの攻めなどを棋書で学びたいなと考えつつ時間が取れていません。

その他の勉強など

 1月中はローランさんにオススメ頂いて谷川浩司先生の「光速の寄せ」を読みました。詰将棋が苦手のため即詰み編まだですが、手筋の部分ですでに色々な発見があって驚いています。すぐ覚えられるタイプではないので、少しずつ反復していきたいです。
 2月は主に金子タカシ氏の「寄せの手筋200」を解こうと思います。こちらもまずは1周したいと思います。

まとめと2月の課題

 ◯先手の作戦は少しフォームチェンジしつつ様子見
 ◯次の棋書を読む
  「初手▲7八飛戦法」……初手▲7八飛戦法対策のため
  「中飛車のポイント」……中飛車で相振りが指せるかの確認など
  「よくわかる雁木」……矢倉模様への攻め方の確認
 ◯寄せの手筋200を解く

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