[休暇1か月の日々]昼3時間だけ営業するラーメン屋に行く。
その店は、スープが無くなり次第終了するので、
土日だと開店前から並ばないと入れない人気店。
昨年からこの店で、脱サラした前職の同僚が修行していると聞いてからずっと、食べに行きたいと思っていた。
こういう店には、平日働いていると、なかなか行くことができない。
退職日までの有給消化中のいまが絶好のラーメンチャンス!
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最寄り駅につくと、人だかりが見えたので、すぐに「あの店だ」と分かる。
まず、常連らしき人に声をかけ、この店の入店システムを教えてもらった。
まず先に整理券を取得し、呼び出しのメール(or LINE)が届いたら入店する、という仕組みだったので、私は呼び出し時間までの85分ほどを、付近の商店街で、保険の勧誘をかわしたり、オシャレな器の店で衝動買いしたり、カフェでnoteを読んだり書いたりしながら、有意義に時間をつぶした。
ついに時間がきたので入店。店の中でも少々待つ。
カウンターの中には、おやじさん、おかみさん、バイトリーダーらしき人、そしてそして、タオルハチマキをした同僚を発見!
前職がPCにかぶりついている職種だったので、まさかラーメン屋で修業する未来は想像していなかった。
しかし、実際に働いている姿を見ると、全く違和感がなかった。
「ああ、この人はこの道なんだな。」と、納得した。
着席すると、まだ私の存在に気づいていない同僚が、たまたま目の前にやってきた。
マスクをしているので気づかないかな・・・とドキドキしながら、手を振ってみた。
すると、マスク越しに、驚きと笑顔でほころぶのが分かった。
昔は無かった、目じりにたくさんのシワが見えた。
同僚は修行中の身であり、混雑した店内、コロナ対策、もろもろふまえて、小声で最小限の言葉だけ交わし、あとは黙々とラーメンをいただき、
「ごちそうさまでした!」と挨拶して店をあとにした。
*
同僚は2児の父であり、勤め先は安心安定の大企業であった。
そのうえで、かねてから夢であったラーメン修行をはじめるという
勇気ある決断、人生の大方向転換。
ちょうど自分も、勤め先を退職するタイミングだったこともあり、
心が揺さぶられた。
そして、ラーメンはとても美味しかった。オーソドックスな中華そば好きな私好みのスープで、麺もコシ強めで好みだった。
休暇中、また食べに行こうと思う。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、また。
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