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ソースか醤油か、アジフライ

フライものに何をかけるかといえばソース。さらっとしたウスターなのか、とろみの強い中濃やトンカツなのかの違いはあるとしても、それはまったくもって圧倒的にソースだと思います。

しかし、これはどうでしょう。

アジフライです。

🧂醤油派あらわる

とんかつ、コロッケ、メンチカツとくるとソースをかけて食べるのが主流だと思うのですが、アジフライになると、突如“醤油派”が勢いづいてくる気がします。

ほかのフライもので醤油をかけるという話はほとんど聞いたことないのに、アジフライだけは、少なからず醤油派が存在します。

ただ自分はアジフライを醤油で食べたことないんですよね。

そこで。それならば食べてみよう。いや、いっそ食べ比べてみようじゃないか。

醤油なのか。ソースなのか。アジフライに、よりよく合うのはどっちなのか。作って食べて確かめてみようと思い立ったのです。

🐟ではアジフライを準備します

まずは衣付け。いつもの天ぷら粉からのパン粉スタイルです。

衣の付け方はこちらの記事で詳しく紹介しています。

しっかりパン粉がついたら揚げましょう。

火通りのいい素材なので、高温で一気に揚げていきます。

途中で返して衣をカリッと。

しっかり油を切ってフライは準備OK。

続いてソースの準備です。あ、もちろん醤油もです。せっかくならソースもサラサラウスターと、とろとろ系の比較をしたいなと思いはじめました。

そこでこれ。

🧂ソース四天王

今回はこんな感じの食べ比べをすることにします。なんだかおおごとになってきました。

では順番に選手紹介です。

❶ウスターソース

さらりとした口当たりに、スパイシーさが魅力のウスターソース。関西出身の身にとっては、ソースといえばまずはこれ。

とんかつでもコロッケでも基本はウスターで、フライにかぎらず天ぷらにだってヤキメシにだってかけちゃいます。個人的には納豆にウスターソース+からしもアリだし、なんならスプーンに入れたウスターソースをなめながらビールを飲むのだってへっちゃらです。

❷お好みソース(からし添え)

続いてお好み焼き用のソース。とろみがあるソースといえば、とんかつソースや中濃ソースもありますが、我が家の定番はお好みソースです。とろみ系ソースの中では、甘みが強い気がします。

フライにちょっとからしが添えられているスタイルがありますが、そのとき寄り添うソースはこのタイプかなと思ったので、ここでからしも登場です。

❸醤油

さて、今回の主役というか、テーマの素になったのがこちら。醤油です。そういえば、醤油と比肩する日本の発酵調味料の代表、味噌は名古屋でとんかつに添えられていますね。もしかしたら、醤油もフライものに対してものすごいポテンシャルを秘めているのかもしれません。

❹タルタルソース

最後にちょっと毛色の違うこちらを用意しました。というのも今回はアジフライ。シーフード系のフライといえば、まずはタルタルソースなんじゃないか。そんな思いから召喚してみました。

ピクルスも自家製です。

エビフライにイカフライ、白身フライにホタテフライ。みんなタルタルソースがお友だち。でもアジフライにはあまり添えられていない気がします。なぜなのか。それも食べて確認したいと思います。

🐟フライの準備はOKです

さて、というわけでアジフライをスタンバイ。

それぞれのソースをつけて食べ比べしやすいように切ってみました。このルックス珍しいですね。なんだかトンカツのようです。

🧂ソースか醤油か、いざ実食

では、ソース、醤油とアジフライのご対面です。

お好みソースのお皿には、アジフライがふた切れ。からしをつけたバージョンとつけないバージョン両方食べてみたいので。

ではいよいよ食べ比べです。

はたして醤油はアジフライに合うのか。それはどんな味わいなのか。定番のソースを超えるのか。

ソースはソースでもウスターとお好み、さらさらととろみ系はどう印象が異なるのか。シーフードの定番タルタルソースはどんな表情を見せてくれるのか。

さあ、実食です。

❶アジフライwithウスターソース

これは自分としては親しみある安定の組み合わせ。美味しいというしかない味です。さらりとしたソースを衣がしっかり吸い込むので、濃い味好きにはたまりません。ビールにめっちゃ合う組み合わせです。

❷アジフライwithお好みソース(+からし)

こちらは外食すると出会うスタイル。もともとウスター派ですが、最近ちょっといいなと思うことも。からしを足すといいアクセントになりました。自分にとっては定食屋さんのアジフライという印象です。

❸アジフライwith醤油

さて、いよいよ醤油です。今回の記事のテーマはここから生まれました。

さらっとした液体の感じはウスターソースと似てますね。衣に吸われていくスピードも同様です。ひと口食べるとなんだか懐かしい気がします。なんというか、フライなのに洋食なのに、焼き魚のようです。

青魚だからでしょうか、さんまの塩焼きに醤油をかけたあの印象がよみがえりました。大根おろしを添えてもいい気がします。そうすると、醤油系ということで麺つゆ+大根おろしというつけダレもありという気がしてきますね。けっこう美味しいです。

❹アジフライwithタルタルソース

これは鉄板。醤油から一変、印象が一気に洋風にかわります。そう、シーフードフライを食べているなぁという実感が湧いてきました。合わないわけがない組み合わせです。

ひととおり食べてみて、はたしてどうだったか。

アジフライにはやっぱりソースなのか。それとも醤油派の主張がソース派だった自分の好みをひっくり返したのか。

ソースはソースでもとろみ系が一番だったのか。それともシーフードを輝かせるタルタルが優勝したのか。

この4つを比較できるのは、同時に食べたからこそです。食べ比べたからこそです。

😋それぞれの個性それぞれの美味しさ

そして結論。

全部美味しい。

結局どれが一番かという問題ではなく、それぞれの美味しさがあるということがわかりました。

なぜならばそれぞれのよさが違う。なんならこれ以外にケチャップや麺つゆ、スイートチリソースなんかで食べてもよさそうだ。

ただ特になにもなければ、自分はやっぱりウスターソースをかけるなとも思いました。それは自分にとってのスタンダードだからです。でも今回の体験で、選択肢が増えたと思います。

食べ比べてみたことで、アジフライっていろんな可能性を持っているな、と気付きました。

みなさんにとってのアジフライの定番ソースは何ですか。もし今回の4つ以外にもあれば教えてもらえると嬉しいです。

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