たまごふわふわ、味しっかり。
たまごふわふわ。
魅力的な言葉です。まずそもそも、玉子が好き。玉子はおいしいし、オムレツ、目玉焼き、玉子焼きに茹で卵、ポーチドエッグ、単体でもいろんな料理になるし、オムライスに丼、プリンにケーキ、なんでもこいの万能選手。
そしてふわふわという言葉。やわらかいものって、安心感ありませんか。布団、クッション、枕に綿菓子。はんぺん、スフレ、シュークリーム。なんだか思い浮かべると、気持ちが落ち着きます。
🥚ふわふわのご当地グルメ
たまごふわふわ。
ところでこれ、単に玉子のやわらかさを言い表してるだけではありません。こんな名前のご当地グルメがあるんです。
その故郷は静岡県。東海道の宿場町だった、袋井。その時代からつくられているメニューで、旅人の朝ごはんに提供されていたようです。
たしかに、ふわふわした卵の食感は、寝起きの胃にもやさしそう。味付けもすまし汁のようなスープなので、あっさりといただけるメニューです。
そんなたまごふわふわ、なぜこんなにふわふわかというと、要はメレンゲにした卵を煮るからなんですが、メレンゲというと洋風のデザートのイメージが強いのに、日本でもこんな形で親しまれてきたというのは、興味深いですね。
🥚いきなりアレンジしっかり味
というわけで、今回はご当地グルメアレンジ再現シリーズ。たまごふわふわをつくってみます。
さて、ここでいきなりアレンジ。
本来のたまごふわふわのすまし汁風のスープは、夕飯のメインにするにはちょっと物足りなさそう。
🧅甘辛玉ねぎスープづくり
そこで今回は、玉ねぎを煮込んだ、甘めのしっかり味の和風スープをベースにします。
スライスした玉ねぎを、醤油、砂糖、かつおだしで煮込みます。
玉ねぎが透きとおってきたら、火からおろして冷まします。味付け的には、ちょうど丼の煮汁的な感じです。
冷めたら煮汁ごとミキサーへ。
玉ねぎがスープに混じるまで、しっかりと撹拌します。
これを土鍋に戻して、玉子を煮るおつゆの完成。
お醤油の色がしっかり。これを豆乳で伸ばせば、和風のオニオンスープにもなる、甘辛風味です。
今回は、仕上げてそのまま食卓に出せるように、土鍋を使います。なければ、蓋のできる小鍋を用意してください。
🥚卵はしっかりメレンゲに
さて、それでは本日の主役の登場。
卵は卵黄と卵白に分けて、卵白をボウルにいれます。このときボウルはよく洗って、しっかり水気を切っておくのがポイント。脂分などが残っていると、泡立ちにくくなります。
ビーターで卵白を底から持ち上げては落とす、持ち上げては落とす、という感じで混ぜていきます。
空気をしっかりと含ませるのが、泡立てのポイントになるので、下から上へ、下から上へのくり返し。
ビーターを持ち上げて、しっかりと角が立つまで混ぜたら、卵黄を加えます。
メレンゲの気泡をつぶさないように、さっくりと全体を混ぜたら、玉子ダネのできあがり。
🥚ふわふわ仕上げ
土鍋を火にかけて、玉ねぎスープが沸いてきたら、そこに玉子を流し入れます。
いれるとすぐ、ふわっと膨らんでくる感じがわかりますね。
ここで蓋をして、弱火で1分ほど。
全体に熱が回って、玉子がしっかり膨らんだらできあがりです。
仕上げに彩りの青のりをぱらぱら。土鍋のまま食卓に出せば、たまごふわふわの完成です。
🥄すくえばふわふわ
スプーンをいれればこのとおり。まさにこれぞ、たまごふわふわの仕上がりです。
ひと口含めば、口の中で溶けていくような、やわらかな食感。その下の甘辛い玉ねぎスープと一緒に食べれば、うん、玉子丼とか親子丼みたいな味で、食べ応えもしっかりあります。
本家の上品なすまし汁仕立てが朝ごはんだとすれば、これは夜のおうちごはんにもおすすめの味。
ごはんに載せてもよし、うどんをからめてもおいしそうです。
純和風の味付けに、ふわふわ食感の玉子で、なんだか優しい気持ちになれるひと品です。
🥚味付け濃いめたまごふわふわの材料
🍲材料(1皿分)
・卵…1個
・玉ねぎ…1/2個
・醤油…大さじ1
・砂糖…大さじ1
・水…1カップ
・粉末かつおだし…小さじ1
・青のり…適量
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