見出し画像

新人ライターが参入しやすい?動画脚本の仕事とは『実録!障害年金への道⑨』

今回の記事では、うつ病の私がライターになる為にやったこと『実録!障害年金への道⑧でいつか触れたいと言っていた「クラウドソーシング」について書きたいと思います。

有言実行でえらい。
すぐ書けてえらい。
『実録!障害年金への道』も、ついに9回目。
飽き性の私が、まさか9回も更新できるとは。
今後とも、応援よろしくお願いいたします。 


クラウドソーシングとは

【クラウドソーシング】
企業や個人事業主が、インターネット上でお仕事を発注する業務形態のこと。近年、クラウドソーシングの利用者数は増え続けている。

 すっかり浸透しましたよね、クラウドソーシングという言葉。

クラウドソーシングでは、個人で仕事が受けることが出来ます。
ライター以外の各種仕事の募集も、たくさんあります。
トライアルに合格すれば、プロでなくとも仕事を受注することが可能。
つまり、経験や実績がそれほど重要視されない世界(※案件による)。
専業ライターはもちろん、ライターを目指す会社員が副業として利用していることも多いです。

 【トライアルとは】
案件を受ける前に、応募者のスキルをはかる為に実施されるテスト。トライアルの結果次第で、落とされることもある。

まず、このトライアル。
これに合格しなければ、お仕事は貰えません。
最初に、ふるいにかけられるわけですね。


どんな仕事があるのか

クラウドソーシングは、誰でも仕事を受注できます。
中には、会社のホームページやSNS執筆のお仕事なんかもあります。
魅力的ですよね。
ただ、こういう仕事は専門的な知識と経験が必要なので、ライティング経験のない新人ではまず受注できません。そもそも応募情報が、見れない。
なので、今回は割愛。
 

クラウドソーシングの利点

自分の好きな時間に、好きな場所で働くことができる。
仕事のやりとりも、オンラインが主。
人に会いたくない、通勤したくないというタイプの人にぴったり。
そして、休み。休日も、自分の都合で決められます。
会社員との一番の違いは、その自由度。
ただ、ライターの多くは、

「やった、いつでも休める!ライター最高!!」

とは、なりません。
休みそのものを、好ましく思っていない人も多いです。
なぜならば、 

休みが多い=仕事がない=将来への不安


 この方程式が成り立ってしまうわけですね。怖っ。

専業にしろ、副業にしろ、ライターという生き物は常に書いているイメージがあります。
実際に、多くのライターがいつでも何かしらについて書いています。
書かないと腕は鈍るし、一生懸命働かないとお金にならないというのっぴきならない事情もあります。

 

クラウドソーシングの欠点

安定した収入を得られにくい。

これに尽きます。
クラウドソーシングは、受注した仕事に対してお金が支払われる形式。
つまり、受注しなければ、一銭も支払われない。
きちんと納品しなければ、報酬は受け取れない。
そして、仕事というものは、常に受注出来るものではない。

会社員やアルバイト経験者は、この状況に慣れるのに時間がかかるかもしれません。案件に募集するなり、自分から営業をかけないと、気がつくと「無職」状態に突入しますから。

ある程度の収入を確保したい場合は、案件を何件か掛け持ちして仕事を途切れさせない方法があります。
とけい爽クライアントの回答待ちの間に、かすみ葬クライアントの仕事を進める。かすみ葬クライアントの指示待ちの間に、とけい爽クライアントの仕事を……(略)という具合です。

並行して複数のことが出来ないタイプには、ちょっと辛いかも。
でも、複数の仕事を同時進行することで、かえってリフレッシュ出来る人も多いです。


あと、本業は別に持ち、副業でクラウドソーシングをしている人たち、このパターンは非常に多い。

本業で安定した収入が保証され、空いた時間で副業をする形ですね。
ライターを目指しているけど、まだまだ専業にはできないケース。
この状況、安心感は得られますがそこそこきつい。
早朝に起きて、数時間ライターの仕事を書き書き……。
本業から帰宅後、寝る前の数時間にライターの仕事を書き書き……。

こういう生活も夢への挑戦も諦めない貪欲な仕事人、憧れます。
私は容量オーバーして、パンクしてしまうタイプなので。
ゲットしたいな、ワイルド&タフ。


こういう生活なかなかに大変なのですが、クラウドワークスで専業ライターをしようと思ったら、ちょっと、かなり、勇気が必要なんですね。

夢だけでは食べていけない


ライター業で、いきなり高収入を得ることは難しいです。
最初は本業を別に持ち、徐々に足固めをしていくの私もいいと思います。
お金が必要ですからね、生きていく為には、我々。


「絶対ライターになる!」


と言って、今いる場所をぶった切ってバンジージャンプしてしまうのは、おすすめはできません。
かなりの確率で、下の岩に激突してしまうので。


新人が参入しやすいとは

経験のないライターが参入しやすい市場。
そういう場所には、他の未経験者も大勢参入してくる。
つまり……


競争率が高い!
報酬が安い!
作家性はそれほど求められない!


 自分の中に確固として書きたいものがある作家には、考えさせられる条件。

何でもいいから実績が欲しい。
夢へのステップアップに利用したい。


という新人ライターが、クラウドソーシングの受注者に多数潜んでいるような気がします。


また、文章でのコミュニケーションが苦手な人は、仕事にストレスを感じるかもしれない。
クラウドソーシングでは、チャットツールでクライアントとやりとりをします。お互いに文章で表現する為、面と向かった時には発生しないような齟齬が起きる可能性もあるんですね。
そういう場面でも対面するのではなく、あくまでも文章でコミュニケーションをはかることになります。

まあ、ライターを目指す人で、文字でのコミュニケーションが苦手な人ってあまりいないとは思いますが。

  

どんな案件を狙うのか

クラウドソーシングのサイトを実際に見てみると、新人が受注できる小説やエッセイ、テレビやラジオの仕事はほぼないです。
あったとしても、「これ、ゼロが足りていないでしょ」というような激安案件ばかり。
あなたの貴重な時間と神経をすり減らすだけなので、こういう案件は、プロのライターを目指すなら関わらないのが吉です。

逆に、めったに出ない案件、書きたい人が多い案件は激戦必至。
そして倍率が高くなると、やっぱり重視されるのが経歴。

 
何でもいいから、ライターの実績を作りたい。

 
そんな想いでクラウドワークスの大海をフラフラ泳いでいると、ある案件を目にすることになると思います。

 それが、「動画の脚本執筆」!!


これ、かなり多いんじゃないでしょうか、現在。
あちこちで、似たような報酬、条件で募集しているのを見かけます。




動画の脚本家

えっ、何それ!?
という方に説明すると、

以下は、私が作った架空の案件ですがこんな感じ。

 「動画の脚本家募集!」

報酬:10,000円 〜 50,000円
  ※1本3,000円(税込・手数料込)
  ※初回契約はトライアルとして1本1,500円
募集:動画の脚本執筆をしていただける方。
ジャンル:歴史ミステリー・解説系
テーマ:テーマやマニュアルは、こちらで準備します。マニュアルに従って、脚本を書いてください。
時間:20分前後の動画。
文字数:約7500文字。


この仕事、初見でどんな印象を受けるでしょうか。
「7500文字で、この報酬か……悪くないかも」となるかもしれません。
7500文字というのは、400詰め原稿用紙に換算すると19枚弱でしょうか。
書くのが得意な人なら、「おっ」と乗り気になるかもしれない案件です。
しかしこの仕事、「7500文字書いて、即納品」というわけにはいきません。


納品までの流れ

これはあくまでも例え話なので、そのつもりで聞いてください。

まず上記の「テーマやマニュアルは、こちらで準備します。マニュアルに従って、脚本を書いてください」とありますね。
つまり、クライアントからお題が指定されるのです。
ライター側が、好き勝手に書くわけにはいかない。
そして、お題を宛がわれるということは、それが偶然よく知っているという奇跡でもない限り、事前準備が必要になります。

①まずは、テーマ。テーマの内容を把握して、それについて調査。
参照した資料の書籍名まで報告する場合は、書籍を読んで調べる。

②テーマに沿って、オリジナル脚本を執筆。マニュアルに従って書く。

③誤字脱字等の確認をし、クライアントに提出。

④脚本の修正依頼があった場合は、脚本を直す。

 おおまかに、こんな流れでしょうか。
7500文字を書くだけではなく、事前に書籍を読んだり、インターネットで調べたりする準備期間、脚本の直し、誤字脱字等のチェックなどすべてを含めた報酬額なんですね。

しかも、「1本3,000円(税込・手数料込)」。
さらに、初回はトライアルとして1本1,500円。
一本というのは、脚本一作品に対してということです。

「報酬:10,000円 〜 50,000円」というのは、7500文字の記事を月に何本か納品して、初めてこの額が貰えるというわけですね。


う、うーん。
新人ライターが参入しやすい市場とはいえ、この条件。
でも、これが経験もなく、コンクールの受賞歴もない新人(詳しくはうつ病の私がライターになる為にやったこと『実録!障害年金への道⑧』をどうぞ)が取りやすい仕事なんですよね。

買い手市場だなあと思うのと同時に、ここまで動画脚本のお仕事が溢れているということは、この条件で応募するライターが多数存在するという証にもなります。

しかも、この仕事、月の「最低納品数」が決められている場合が多いです。月に最低でも、「4~5本は納品してください」みたいな。
上記の①~④の作業を繰り返し、7500文字の脚本を執筆×月に4~5本。

う、う、う────ん。
兼業ライターの場合、本業の合間に、7500文字の脚本を執筆×月に5本!?


あっ、これも言っておかなくては。
こういう仕事って、「著作権は譲渡してください」という条件が付く場合が多いです。
つまり、脚本家として自分の名前は載らない。
クライアントに、著作権を譲渡しているので。
名前が表に出なくて、この条件で、この報酬だという理解が必要です。


今回の記事の写真はすべて、深堀隆介さんという方の作品です


実績のない新人ライターのデビュー問題。
その救世主ともいえる動画脚本家のお仕事。
ただし、全体的な作業時間で考えると、決して美味しい仕事とはいえず。

動画脚本で一生食べていけるかというと、それも疑問が残ります。
この先、〇ou〇ubeが生き残り続ければ、仕事自体は残りそう。
でも、あの界隈は既に飽和状態。
今後は、激しい弱肉強食の競争も予想される業界。
動画脚本の発注数も、徐々に減っていくんじゃ……
というのが私の見立てです。



あと、やっぱりクラウドソーシングって、いわゆる雇われの身。
常に、短期アルバイトをしているような状態に近いんですね。
クライアントが廃業したり、ライターのリストラ整理を始めたら、あっという間に顧客がいなくなる身分。
才能ある人なら、雇われ脚本家ではなく、いっそ自分のチャンネルを設立してみてもいいのかも。と思ったり。

何でもいいからライターの仕事を経験してみたい人。
あくまでも、ステップアップの手段と考えている人。
そういう人向けのお仕事なのかなあと、個人的には思います。

とはいえ、決まったマニュアルがあるし、定型の形があるので、それに慣れてしまえば、執筆にそこまで時間はかかりません。
「楽でいいわ~」と言って、継続しているライターもいます。


別の仕事への繋がり

動画脚本を何百本書こうと、他の業界(小説・エッセイ・テレビ・ラジオ等)にコネが出来たりはしません。
スカウトもほぼないので、目指す業界が確固として決まっている方には、逆に遠回りの道になるのかも。

自分が何を目指していて、どういう手段でそこに向かっていくのか。
最短距離を狙うのか、長期的な計画を立てるのか。
その辺りを自分なりに考えて、仕事をしていきたいものです。



【最後に宣伝】

初の有料note
『障害年金申請に社労士って必要!?』
~メリットとデメリットを徹底解説~

もよろしくお願いいたします!!

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?