見出し画像

障害年金申請に社労士って必要!?メリットとデメリットを徹底解説

「えっ、精神疾患でお金が貰えるの?だったら申請したい!」

障害年金制度を知った人間が、必ずぶつかる問題。
それは、自分で手続きをやるか、社会保険労務士にお願いするか。


これ、本当に悩ましき問題で、私もさんっざんっ悩みました。
経験者の忌憚なき意見が聞きたいと思いつつ、インターネットで目にする情報の多くが、社会保険労務士が書いている記事なんですよね。
社労士について検索しているので、当然といえば当然なのですが。
しかも、そのまま事務所のサイトに誘導されたりするので、
「やっぱり社労士さんに頼もう」
と無意識に誘導されているようにも思えてしまうのです。


もう一つ、気になっていること。
社労士に依頼するデメリットについて
述べている記事がほとんどない!!



私、これがすごく不思議で。

「障害年金の手続きを、すべて自分でやり遂げた!」
「障害年金の手続きを、頼りになる社労士さんに依頼した!」

というのは、よく目にするんです。


でも、社労士に頼んだけど、この点はちょっとな……
という話は、ほとんど聞いたことがないのです。
私の検索能力の問題なのか。
私の周りに、たまたま運が良い人が集っていたのか。
社労士に依頼したら、満足するケースが大半なのか。
社労士に思うところがあった人は、記事を書く気力さえ湧かないのか。

謎。謎なんですよね。

そして、この謎こそが、今回の記事を書こうと思うきっかけになりました。原動力、大事。
うつ病キャリア歴10年の私が、障害年金の申請をする過程で感じたこと、経験したことをベースに、今回の記事でお伝えしたいのはズバリ、

◎自分で申請する場合のメリット・デメリット
◎社労士にお願いする場合のメリット・デメリット

です。
私が調べて、悩んで、落ち込んで、糧にした体験。
誰かの役に立つなら、ぜひ語らせていただきたい。

ただ、テーマがテーマなので、主観がそりゃもうドバドバ入ってくる。
記事を読んでくださった方の申請成功率にも、関わってくるかも。
費用にだって影響する。誰かの人生に、僅かながらでも影響を及ぼしてしまう可能性……。
それなのに、noteという公の場で、一個人の主観バリバリの体験談を語って良いものだろうか。

私なりに迷った挙句、
今回の記事は、「有料note」とさせていただくことにいたしました。
有料noteにすることで、とけい爽個人の思ったこと、感じたことを読んでみたいと思った方にだけ、読んでいただくかたち。
このかたちにしたからには、思いの丈を存分に記すつもりです。

精神疾患を抱えた一人の患者の体験談を、

障害年金申請の準備をしている方、
今後申請を考えている方、
社労士さんへの依頼を迷っている方、

そういう方たちの数ある選択の中の一つとして、参考になれれば幸いです。

少しでもお力に立てるように、いつも以上に文字多め、
総文字数一万一千二百文字越え!!
でお送りさせていただきます。
(謎に長い。誰か読んでくれるのでしょうか)

○○○尚、私は初診時に会社員だった為、「障害厚生年金」での申請を目指すパターンになります。その点だけご注意ください○○○


自分で申請するメリット

①安くすむ。人件費がタダ
②障害年金という新しい知識が身に付く
③申請完了までいけば、自分に自信がつく


障害年金の申請は、本人であれば出来ます。
委任状があれば、家族や知人でも可能。
社労士さんにお願いしなくとも、出来るのです。

障害年金の申請は複雑ですが、これまで触れたことのない知識を吸収していくことは楽しいです。
新しい知識を手に入れた自分に、ちょっぴり誇りを持てたりして。
さらに、手続きをすべて自分で成し遂げられたら、素晴らしいことです。
高い山に単独登山した時のような、吹き抜ける爽やかな達成感。
きっと、今後のあなたの自信に繋がると思います。


しかしながら、世の中にこれだけ社会保険労務士の事務所が存在する事実も見逃せない。
自分で申請出来るのに、代行をお願いする人がこれだけいるのだと私は解釈しています。あまりにも数が多いので、廃業していく方もいそう……などといらぬ心配までしてみたり。

年金事務所の窓口の職員に、
「障害年金の申請をする場合、自分でやるのと社労士さんに頼むのと、どちらが多いですか?」と質問したことがあります。

回答は、「半分、半分くらい。人による」とのことでした。
そりゃそうだ。

一つの指針としては、
請求者本人が年金事務所に来ることが出来て、手続き内容の説明を聞けるなら自分でやってもいい。
とのことでした。
病院にも診断書の件で足を運ぶことになるので、病院に複数回行けるかも目安になりますね。

ただ、この障害年金、なかなかに複雑です。
普通に生活してきたら、障害年金の知識に触れることなんてまずない。
事前にインターネットで調べたり、関連書籍を読んでいけば、窓口の人の説明はまあ分かる。

でも、知識ゼロで年金事務所に行ったら……混乱する人は多い筈。
精神疾患の病状によっては、そこで諦めてしまう人もいるかもしれない。
いや、結構な数いるんじゃないかな。途中で、もういいやって辞めてしまった人。
その位、ある意味で試される場だなと感じました。

ちなみに私は、年金事務所で障害年金について説明していただいている間、眠くて眠くて仕方ありませんでした。
つまらない、というわけではないのです。
聞いたことのない用語、
全く触れてこなかった障害年金という世界、
ブースが隣り合って並ぶ、がやがやとした雑然とした窓口の雰囲気。

……はい。精神疾患の患者にとっては、なかなかの鬼門にあたる場所。

今思うとあれは、脳の混乱と一種の逃避だったと分かります。
ここぞという時に集中力が消える人っていますよね、私もそう。
病状が良くない時は、特にそうなっちゃいます。

人件費タダはデカい

ただ、自分でやる場合、人件費はタダになるんですよね。
当たり前だけど、そこは大きい。
何をするにしても、人件費ってお高い。
人を動かすんだから、当たり前なんですけどね。

あとは診断書代と、病院、役所、年金事務所に行くときの交通費、電話代や郵送費辺りでしょうか、お金がかかるのは。

ただね、タダより高いものはないとも言いますし……(意味深)。

人件費タダの、自分という人間を存分に使うのはとっても経済的。
でも、あなたの時間と精神は、結構な量を消費するかもしれないお覚悟も。

自分で申請するデメリット

①ストレスが溜まる。人によっては、病状が悪くなる。
②障害年金の申請は、複雑。頭と体を使って動く必要がある。
③申請しても、支給されるかどうかは分からない。結果によっては、病気に影響も。


自分で申請するのって、意外と大変。
手間も、心への圧もかかるんです。病気にいいわけがない。

「年金事務所や役所の人が教えてくれるなら、自分でやるわ。お金もったいないし」

と思う人多いですよね。
心の病に苦しんている人って、お金に困っている場合が多いのでしょう。
だって、フルタイムで給料を貰うには、健全な心と体が必須ですし。
「タダなら自分でやる!」と決意される方が多いのも納得です。
実は私も、そう思っていた一人です。

ただ、これ私が実際に体験して、すっっごくきつかったことなのですが…

ここから先は

9,655字 / 4画像

¥ 300

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?