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  • インドで寿司屋を始めるまでの記録

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レクサスに乗ってると思うだけで空気がうまい

金曜日の夜から三日間、TuringのDirector of AIである山口さんのレクサスNXと僕のモデルYを3日間交換しました。元々、山口さんにテスラの最新のアップデートを体感してもらうのが目的だったのですが、思った以上に僕にとっても得るものがありました。 冒頭のセリフなのですが、レクサスに乗った瞬間に奥さんが、「レクサスに乗ってると思うだけで空気がうまい」と言っていて、これはレクサスの魅力が濃縮された良い言葉だなと思いました。 奥さん曰く、「内装の色はあまり好みでないが

    • EEアーキについて思ったこと

      JMSの会場で取引先の方とお話ししている中で、「EEアーキでみんな苦労してるよ〜」という話が出て、これは結構大事なポイントだな思った。というのも、我々の感覚からすると、機能安全を保ったEEアーキテクチャを設計するよりも、工場を運用して、自分たちで設計した自動車を生産する方がずっと難しいのでは?と考えていたからだ。 ここでいう、EEアーキとは、統合ECUを内製化とか、車載Ethernetを使うとか、そういった個別具体的な話ではなくて、各コンポーネントのサプライヤーさんとすり合

      • レベル4とレベル2はどちらが高度な自動運転?

        実はレベル4とかレベル2って、自動運転の精度とは別次元の話で、かつ、レベルが上がれば上がるほど保守的なシステムになるので、そのあたりをまとめてみました。 自動運転のレベルについて 自動運転のレベルとは、運転の上手さと関係なくて、どこまで機械に任せられるかでレベルわけしたものだ。 レベル2:人間が前を見て自動運転システムがちゃんと運転しているか確認する必要があるもの レベル3:ドライバーが同乗する必要があるが、限定条件の中で、機械が自律的に運転できるもの レベル4:限

        • HyundaiのKonaを見てきました

          東雲のオートバックスにHyundaiのKonaが展示されていたので見てきました。残念ながら試乗できなかったので、仕様と内装をメインにまとめたいと思います。 この車、サイズがモデル3とモデルYの中間に位置するEVで、価格がモデルYよりも100万円くらい安い。EVのSUVで1850未満の車種が欲しい人が購入する車種という感じでしょうか? 仕様としては、バッテリーが48.6kwhのものと、64.8kwhのものと2種類あり、それぞれ価格が400万円と450万円スタートという感じ。

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          4本

        記事

          テスラを買ってわかったこと

          テスラのモデルYを実際に買って2万キロくらい乗ってみて気づいたことを共有したい。 自動運転はテスラが神 日本で使える運転支援の中ではテスラが段違いに性能が高い。この性能とはぶつからずに車線を曲がる能力の事。2023年10月のアップデートでかなり精度アップして、首都高含めてほとんどの高速道路の道が流れに乗って自然に曲がれるようになった。テスラを除くとBMWは割と精度が良い印象。 IVIはどうでも良かった 僕はテスラを買うまえはIVIめちゃくちゃ大事だなー、車の中でネトフ

          テスラを買ってわかったこと

          アフィーラいいと思うんだけどな...

          ソニー・ホンダモビリティによる新しい電動車、アフィーラのプロトタイプがジャパンモビリティショー2023(JMS 2023)で公開されたのですが、SNSなどではネガティブな記事がよく囁かれています。 実写は遠目で眺めただけなので、なんとも言えないのですが、概念としてのアフィーラは僕は好きだし、全然ありだなーと思っています。また、こういう戦いができるのもソニーだけなのではと考えています。 僕にとっての概念としてのアフィーラとは、内外装を自分の好きなコンテンツで飾ることができて

          アフィーラいいと思うんだけどな...

          Hyper Chargerを試してきた

          結論から言うと電気代が高いこと以外最高だった。 これがハイパーチャージャーだ!! 奥に見えているXマークが光っているやつが、チャージャースタンドで本体は右手奥にあるでかい銀の箱である。充電が始まると、チャージャーがブルーに光るようにできている。美しくデザインされていてとても素敵だった。 ハイパーチャージャーは、このどでかい本体の蓄電池に電力を貯めておくことで、高圧電源を引き込まなくても、急速充電を行うことができる。 高圧電源を引き込むのは、初期費用が1000万円以上か

          Hyper Chargerを試してきた

          ハラミ焼きカレーライス

          今日COOの田中さんと東京ビッグサイトのカレー屋で昼飯を食べましたんですが、その時「なんでハラミ焼きカレーライス頼んだの??」って聞かれて、なんかすごい自分の本質を抉られた気持ちになりました。 食券買う前から多分カツカレーの方が美味しいだろうなーということはわかっていました。でも、ハラミ焼きカレーといういままで食ったことのないコンビネーションが魅力的に見えて仕方なかった。僕には自分が今まで見たことないような何かをめちゃくちゃ過剰評価しがちな特性があるのだと思います。 スプ

          ハラミ焼きカレーライス

          Turing Machine α(赤い車)の話

          明日から、東京モビリティショーが開催される。出展に先立ち、この車についてまとめておこうと思う。 半年と少し前、入社したばかりの僕とT山口さんは途方に暮れていた。Turingが初めて自動車を設計するプロジェクトが頓挫仕掛かっていたからだ。 スタートアップでは、理想と実力が全く擦り合わないことがよくある。この時もまさしくそれで、自分たちでゼロから設計したシャーシを使って保安基準に適合させ、組立車登録を取ろうと考えていたのだが、スケジュール的にも予算的にも極めて難しいことが判明

          Turing Machine α(赤い車)の話

          テスラのOTAアップデートはすごい

          すごく語彙力が低いタイトルになってしまったのだが、半年ぶりくらいにテスラの大きなアップデートがあってかなり感動している。 僕のモデルYをアップデートして二日目なんだけど、高速道路での走りが今までと全く違う。僕は毎日、通勤で芝浦・柏間を40kmほど走っているのだが、今までのオートパイロットでは車の流れに乗って曲がることができないポイントが5箇所あった。 しかし、今日、9ヶ月間の通勤で初めて、車線変更以外で一度も介入せずに40kmを走り切ることができた。 今までのテスラのオ

          テスラのOTAアップデートはすごい

          車のイグニッションスイッチは消える運命か?

          テスラ車にはイグニッションスイッチがありません。 アプリをインストールしたIphoneをポケットに入れて、車に近づきドアを開ければ、自動でロック解除。椅子に座ると自動的にスクリーンが起動、ブレーキを踏みながらレバーを引いてドライブモードにすれば、すぐに走り出すことができます。 車から降りる時はパーキングボタンを押して、外に出るだけ、鍵は自動でかかって勝手にスリープします。 テスラ車は電源ONとOFFの概念が希薄です。電源オフ状態であってもリモートから空調を制御することが可

          車のイグニッションスイッチは消える運命か?

          LLM時代の車載システム(IVI)

          ChatGPTに代表されるLLMを活用する事で、人間と同等の音声認識システムを車両に組み込む事が可能です。この技術は車載情報エンターテインメント(IVI)システムに大きな変革をもたらす可能性を秘めています。 テスラに代表されるスマホ的なUIを自動車に導入する取り組みは、2023年現在さまざまなメーカーの自動車に導入されました。特に、EVに関しては、タブレットでエアコン、車両操作、ナビを使う機能はデファクトスタンダードになりつつあります。 一方、今の所、テスラ自身もあまり精

          LLM時代の車載システム(IVI)

          インドに学ぶ、自動運転時代の不動産価値

          レベル5の完全自動運転車は不動産価値に大きく影響を与える事が予測されます。 僕はインドで寿司屋を経営していた事があるのですが、レベル5の完全自動運転が実用化されたされた世界はインドに近いのでは?と感じています。 インドは賃金格差が大きく、タクシーやハイヤーの所有コストが日本の1/10近いです。そのため、年収600万円くらいあれば30km程度の通勤にタクシーを利用する事ができます。 僕が店をやっていたムンバイでは中間層以上は電車をほとんど利用しません。そのため、駅の近くは

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          運転が苦痛でなくなってきた...

          最近、数時間の運転が全く苦痛ではなくなってきています。危険な兆候だなと思っています。 私はTuringに参画して以来、ほぼ毎日、東京から柏までの80キロをモデルYで往復しています。入社前は、毎日の往復2時間の自動車通勤なんて考えられず、渋滞に巻き込まれたり、狭い駐車場での駐車など、本当にストレスでした。ただ、走行距離が10,000キロを超えたあたりから、運転に対する抵抗感が薄れてきて、15,000キロを超えた今では、世田谷区の細い道でも特に何も考えずに運転できるようになりま

          運転が苦痛でなくなってきた...

          We overtake Teslaについて

          今日は、Turingがさまざまなところで語る「We overtake Tesla」について、僕が個人として感じていることをお話ししたいと思います。 僕はこのミッションを自分の中でちゃんと消化できるまでに3ヶ月くらいかかりました。迫力のあるキーワードであるものの、テスラを超えるのが最終目標で本当に良いのか?みたいな、心のどこかで引っかかる感じがありました。 ただ、今となってはなかなか秀逸なミッションだなと思うようになったので、特に重要と思うところを3点説明したいと思います。

          We overtake Teslaについて

          スタートアップ社員の目覚め

          完全自動運転車を開発するスタートアップ社員として「We overtake Tesla」を掲げて日々働いてはいるものの、僕はとにかく朝に弱い。 アラームが鳴る、息子が顔を叩く、でも、心はまだ夢の中、あと15分、あと10分、あと5分、気づいたら、30分はゆうに経過している。でもベッドから出たくない。 このような時、ローマ皇帝であり、ストア派の哲学者であったマルクス・アウレリウスの言葉が頭をよぎる。 日々の困難も、目の前に襲いかかる睡魔も、人生の目的を考えれば些細なものだ。家

          スタートアップ社員の目覚め