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テスラのOTAアップデートはすごい

すごく語彙力が低いタイトルになってしまったのだが、半年ぶりくらいにテスラの大きなアップデートがあってかなり感動している。

僕のモデルYをアップデートして二日目なんだけど、高速道路での走りが今までと全く違う。僕は毎日、通勤で芝浦・柏間を40kmほど走っているのだが、今までのオートパイロットでは車の流れに乗って曲がることができないポイントが5箇所あった。

しかし、今日、9ヶ月間の通勤で初めて、車線変更以外で一度も介入せずに40kmを走り切ることができた。

今までのテスラのオートパイロットは、ハンドルの回転角(カーブのR)に合わせて最大速度が設定されていて、それを超過すると機械的に最大速度まで減速するような挙動を示していた。そのため、首都高の比較的急な左右のカーブでは、曲がりきれないカーブに差し掛かると、毎回急ブレーキを踏むような挙動を示していた。

ちゃんと止まるので安心感はあるものの、EVらしい滑らかな加速でスーッと曲がって行って、半分くらい過ぎたら車が急ブレーキを踏むという、かなり残念な仕様であった。ただ、この挙動は競合と比較して悪いわけではない。一般的なADASはこういうシーンで、曲がることを放棄してそのまま壁に飛び込んでいく。そのため、既存のシステムの中ではかなり優れている方と言えるだろう。

それが今回のアップデートにより、うちのテスラは僕の通勤経路の全カーブを流れに乗って曲がれるようになった。挙動を見ていると、以前のように急ブレーキを踏むわけではなく、穏やかにブレーキを踏みながら、微調整してあらゆるカーブを曲がっていくことができるようになったようだ。言葉で説明すると「曲がれるようになった。」というだけなのだが、昨日まで逆立ちしてもできなかった事が今日できるようになているという事には非常に大きな感動がある。

前にOTAアップデートに若干否定的なツイートをしたことがあった。ユーザーとしても、正直なところOTAアップデートによるアプリ的な機能向上は、飽きてしまっている。

そもそも自動車でハードウェアを交換せずに、ユーザー体験を圧倒的に向上させて、所有者に驚きを与えてくれる自動運転のアップデートは素晴らしいものだなと感じた。

P.S.
自動運転と関係ないけど、ついにBluetoothの音声遅延がなくなった。いままでスマホでネトフリを見ながらBluetoothで車載スピーカーに音声を飛ばすと、遅延であらゆる動画が口パクに見えてしまう不具合があったのだが、それがようやく解消された。

個人的にはすごく嬉しいのだが、そもそも発売前に直しておけよという気がしないでもない。普通のメーカーだと「仕様です」と片付けられちゃいそうなので、OTAアップデートがあって良かった。



Turingではテスラのオートパイロットのように、アップデートでどんどん機能がアップする自動運転システムを搭載した自動車を2025年に販売予定です。
Turingに興味がある自動車エンジニアさん、ソフトウェアエンジニアさんは以下のリンクからお問い合わせください。募集職種になくても、Turingに僕が必要なのでは?と思われる方は、Twitter経由でぜひ @tokchin までご連絡ださい。カジュアル面談もドシドシ受け付けています。

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