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抗うことでどんな結果も素直に受け入れる 「抗う練習」
「抗う」と聞いてどんなイメージを持つでしょうか?
僕は、必死にもがいたり、何が何でも目的に向かっていったりする激しく抵抗する印象を思い浮かべました。平穏なところに波風を立てるイメージ。
(中略)”出すべきときに”声を上げ、”自分がより自分らしく生きていくために”時には抵抗することも辞すべきではないという考え方です。
もっとわかりやすくいえば、「無駄にあきらめるのはやめよう」ということ。
なぜなら、自分の人生は自分のためにあるからです。
本書「抗う練習」(印南敦史 著)では、起きてしまったことはしょうがないと割り切り、その先をどうしていくかが大切と訴えます。
その結果に向かって、自分らしく生きていくプロセスのなかで、抵抗していく、「抗う」ことこそが流されて生きない人生には必要。
”抗う作法”の章から、これからの人生を自分らしく生きていくヒントを学びます。
〇自分自身と向き合う
望んでいない結果が出てしまったとしても、そこで完全にあきらめてしまわないことが大切です。
起きてしまったことを一方から見ると完結したように感じてしまうかもしれませんが、多面的にとらえると、その後をどう進んでいくかで、いいものに出会える可能性もあります。
つらいつらいと嘆いていたところで、なにもはじまらない。大切なのは「そこから先」について考え、そして進むことなのです。
そして、そのために重要なのは「いまの自分」を客観的に見つめること。
大抵の場合、ああしておけばよかった、こうしておけばよかった、と少し後悔して終わってしまいます。反省して次に生かせるのもいいですが、その状況ですべきことは、冷静に状況を判断し、他の道がないかを検討すること。
いまの自分がどう感じでいるかを理解し、さまざまな視点を持つことが重要です。
〇抗うためには、「どうせ無理だろう」は禁止
自分も相手も嫌な気持ちにしてしまう言葉、「どうせ無理だろう」は言わない。
だれもがつい考えたり、口にしたりしてしまうと、ネガティブな感情に引っ張られてしまいます。
それに、もし「抗いたい」という気持ちを抱いているのであれば、その目的に至るどこかの過程で「どうせ無理だろう」と感じてしまったとしたら、ましてやそんなことが何度も続くのであればなおさら、抗おうとするその試みは意味のないものになってしまうはずです。
「どうせ無理だろう」は、できるかもしれないこと無理なものにしてしまうし、なんとかしてやろうと抗うことさえも消してしまう、悪い意味で魔法の言葉ですね。
抗うために、良い人生にするために、「どうせ無理だろう」は使わない。
〇人生はなるようになる
(中略)それは、「望みが叶わないことが決定した」ではなく、「望みが叶わない可能性の方が高い」にすぎないということ。まだ答えが出ていないのだから、叶う可能性が低かったとしても、ゼロではないということです。
結果的にそうなったということは、そういうものだったということ。人生はなるようにしかならないもの。
とはいえ、最初から無理だとあきらめてしまうと、わずかにある望みが叶う可能性すらなくなってしまいます。
何かの大会や資格試験などに向かって、猛練習・猛勉強に励んでいれば、結果はどうであれ、なるようにしかならないと気持ちを割り切れるし、すべてを受け入れられます。
この結果に向かって、こなしていくプロセスこそが抗うこと。
生きていれば理不尽なこと、違和感を感じることは必ずあります。
そこに抗う、必死に抵抗することで、どんな結果でも受け入れることができるようになります。
物事を多面的にとらえ、冷静に状況を判断し、ゴールにたどりつくプロセスが大事。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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