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天才とは勉強スイッチが馬鹿になっている人のことをいうのかもしれない

皆さんは天才と呼べるような人たちに出会ったことがありますか。

私は比較的多くあります。
そのほとんどが東京一工の人ですが、ハーバードやMIT、イエールなどの卒業生もいます。
東京一工又は海外の超有名大学・大学院を出るというのは、小さな頃から相当お金をかけないと難しいので、恵まれた家庭のの出身者が必然的に多くなります。

彼らの両親も天才の一歩手前くらいの人が多く、医師・弁護士・経営者・有名大学の教授などが多いです。

彼らはなぜ天才と呼べるような領域に足を踏み入れてしまっているのかというと、全員共通して、勉強という活動に膨大な時間を投資しているからです。
短時間の勉強で天才になっている人は一人もいません。
皆さん万単位の時間を投資しています。

ちなみにたった10,000時間だけでも、毎日5時間勉強して約5年半かかる時間量です。

彼らの場合、人生の大半を勉強という作業に投資しています。
しかも、大人になっても勉強を辞めないので、年齢を重ねるごとにその量が増加していき、今では50,000時間~100,000時間くらいかけている人もいます。

表現が適切かどうかはわかりませんが、私の感覚で言わせていただくと、彼らは皆勉強スイッチが馬鹿になっているのです。

朝起きて顔を洗うくらいの感覚で勉強や研究を開始して、そのまま夜中まで勉強をし続けることがよくあります。
3時間程度の勉強だと「今日はほとんど研究できてないな」くらいの感覚です。
全員の統計を取ったわけではないので、見た感じの量になりますが、一日あたり8~10時間くらいが平均値ではなかろうかと思います。

彼らも人間なので、途中でご飯を食べたり、お風呂に入ることもありますが、その間もずっと何かしら考えていて、勉強に関連付けた生活をし続けてしまいます。

完全に勉強スイッチがぶっ壊れています。


彼らにとって勉強という行為は、呼吸に近いものです。
生命の維持に欠かせないものであって、続けないと苦しくなっていきます。
止めるという発想すら出てこないことも多いです。

おそらく勉強をしているという感覚すらありません。

単に興味のあること、好きなことをやっているという感覚です。
日常的な習慣なのです。

その水準まで行ったら、誰もが天才という領域に入れるでしょう。
少なくとも、限りなく天才に近い存在にはなれます。


彼らの幼少期の頃の話を聞く限りだと、一部の例外を除いて、勉強が元々大好きだったという人は少数派です。
最初は皆そこまで好きではない作業だったようですし、親から勧められて始めただけだったりします。

しかし、途中からハマってしまって、そのままの勢いで中学受験を突破して、東京一工の院又は海外有名大学・大学院まで駆け上がっています。

ハマった理由は人それぞれですが、何かしらの理由があって、自らの意志で勉強という活動を習慣化したのです。
その時点でスイッチが馬鹿になって、勉強という行為が自然な活動になってしまっています。

一般人が相当な意欲とやる気を持ってやっと「ON」にするものを、彼らは息を吸って吐くようにONにできます。
コンマ数秒あればすぐ集中できる状態です。

これが素晴らしいことなのか、それとも危険なことなのかはわかりません。

客観的には若干危険な臭いが漂っている人も多いので、危険側に寄っている気もします。
なぜなら、彼らは一度集中すると周りが見えなくなるからです。
それに、自分の立てた目標を達成するためにあらゆるものを犠牲にするので、対人関係のトラブルを抱えがちです。
よほど理解のあるパートナーに巡り合わない限りは結婚も難しいでしょう。

そういう意味では危険だと思います。

ただ、メリットも大きいです。

やるという選択をするかどうかは置いておいて、彼らはやろうと思えば大抵のことができます。
医師になることも、弁護士になることも、会計士になることもそこまで難しいことではないでしょう。
そのようなものは作業量をかければ達成できることなので、彼らからすると難しいことですらないです。
同時に、大抵の場合は価値があると思えることでもありません。

しかし、やれるけどやらない人と、やってもやれない人の違いは大きいです。
いつでもやろうと思えばやれるという状態にいること自体が大きなメリットだと思います。

人生でやりたいことが何も無くなって、でも食っていくために稼がないといけない、そんな状況に陥ったときに、勉強スイッチが馬鹿になっている方が便利です。
彼らの場合、食えなくなる可能性は限りなくゼロに近いですが、セーフティネットはあっても困らないでしょう。


そういう意味では、一般人も一度勉強スイッチを壊しておくというのはありかもしれないです。
一日15時間くらい勉強する期間を3年くらいやれば壊れると思うので、その領域に足を踏み入れてみるというのも手だと思います。

ただし、勉強スイッチが壊れる前に、精神の方が先に壊れるリスクもあるので注意が必要かもしれません。
何人か精神が壊れた人を知っているので、危うい橋です。

何とかと天才は紙一重なので、どこまでスイッチを馬鹿にするかは熟考しないといけません。

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