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飲み会の幹事は率先して、そして本気で 

入社したての若手が任せられる地味に重い仕事。
それが飲み会の幹事である。

はっきり言ってめちゃくちゃめんどくさい。

ただ、意外にも上司や周りの同僚は、あなたが幹事としてどのように取り組むかを見定めていることが多い。

そう。幹事とはあなたという人をアピールできるチャンスでもあるのだ。

自分以外にも若手がいる時は率先して幹事を立候補し、そして仕事のつもりで本気で取り組むことが大切だ。

幹事とは、主に以下の3つのスキルが求められる。

調整力

幹事は様々な調整を行わないといけない。日程、人数、席の配置・組み合わせのバランスなどである。
仮に企画する飲み会の参加者が大人数になる場合は、日程調整で手を焼くだろう。全員参加を断念し決行するしかない場合は、特にあなたが意識すべきなのは、日程をリスケとするトリガーになるキーマンは誰なのか把握することだ。もちろん主賓が最優先(仮に上司とする)となるが、上司以外にも上司との関係性が深い、ムードメーカー、自分と年が近い先輩で当日のサポートをしてもらえる同僚も候補となる。

企画力

店選びだけでも考慮すべき点はかなり多い。店までの距離、食事・ドリンク内容、席の形態(イス/座敷)、格式(カジュアル/ややフォーマル/フォーマル)、料金など様々な要素がある。
上記を決める上での基準は主賓は誰であるかである。基本的にはあなたの上司がターゲットになるであろう。まずは上司の好みや年齢・役職を選定基準としたい。なぜなら評価者であり、飲み会の雰囲気を決めるのも上司であるからだ。また、次項の支払いに影響することも理由の一つである。
店の候補は、先輩や他部署の同期から日々、収集・ストックし手札を持っておきたい。

気遣い力

飲み会の次の日は必ず御礼と清算の連絡を朝イチまたは昼休みに入れること。ここで飲み会代の支払いに傾斜をつける場合は注意が必要となる。まずは上司に確認の一報を入れる。(部署によっては傾斜のルールが暗黙の了解で決まっていることもあるので先輩から確認を取れればスキップしてもよい。ただし、いずれにせよ初めのうちは確認を入れたほうが安全である)
そして参加者へ展開する場合は、必ず傾斜で上司が多く払っていることを、みんなの前で上司が認識できるように展開することが大切である。ここでポイントなのは、多く負担をしてくれた上司に全員の前でスポットライトを当てていることを見せることである。

この「気遣い力」は仕事で役に立たない、日本社会特有の面倒なことだと思われるが実はそうではない。日々の業務でも誰を立てるか、誰へ筋を通してから物事を進めるかは見えないスキルとしてかなり大事である。私は海外部署でアメリカ人や中国人、アラブ人と多国籍な環境で働いた経験があるが、これは全世界共通であった(むしろ日本人よりもここは重視されていた感覚である)



このように飲み会の幹事も分解して考えると意外に奥が深い。
むしろこれらの要素を全て高水準で提供するにはかなりの高度なビジネススキルが求められることが分かる。

これから幹事をやる機会があれば、率先して本気で上記を意識して取り組んでもらいたい。そうすれば、あなたもこれで一流の幹事になれるであろう。

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