とうほく未来Genkiプロジェクト

東北6県7つの地方新聞社が連携し、東北の課題克服や活力ある「とうほくの未来」を目指して…

とうほく未来Genkiプロジェクト

東北6県7つの地方新聞社が連携し、東北の課題克服や活力ある「とうほくの未来」を目指して活動しています。 noteでは東北各県の人・もの・ことを発信します! 【今年のテーマ】「奏でる東北」:東北内外の人々の想いや知見が交わり合うことで、新たな東北の価値が育まれること

最近の記事

伝統と革新が交わる         若き蔵元が織りなす未来への挑戦⑥          【とうほくGenki × 福島県酒造組合】

 海外での日本酒人気が高まる中、国内では若者の日本酒離れが課題となっています。その中で、日本酒の魅力を若い世代にアピールしようと、各酒蔵による伝統にとらわれない新しい「日本酒」へのアプローチが注目を集めています。  若き蔵元たちの日本酒に懸ける新たな挑戦について、福島県酒造組合理事で需要開発委員を務める鈴木孝市(曙酒造株式会社 代表取締役)さんへお聞きしました。 競い高めあう楽しみが 情熱的な酒造りを生む 福島県民は酒好きの風土があり、応援してくれる一般の消費者がたくさんい

    • 伝統と革新が交わる         若き蔵元が織りなす未来への挑戦⑤          【とうほくGenki × 宮城県酒造組合】

       海外での日本酒人気が高まる中、国内では若者の日本酒離れが課題となっています。その中で、日本酒の魅力を若い世代にアピールしようと、各酒蔵による伝統にとらわれない新しい「日本酒」へのアプローチが注目を集めています。  若き蔵元たちの日本酒に懸ける新たな挑戦について、宮城県酒造組合理事を務める佐藤曜平(萩野酒造株式会社 代表取締役)さんへお聞きしました。 さまざまな造りや取り組みに挑戦 海外での評価も力に 1986年、それまで品質よりも低価格が重要視されていた日本酒市場において

      • 伝統と革新が交わる         若き蔵元が織りなす未来への挑戦④           【とうほくGenki × 山形県酒造組合】

         海外での日本酒人気が高まる中、国内では若者の日本酒離れが課題となっています。その中で、日本酒の魅力を若い世代にアピールしようと、各酒蔵による伝統にとらわれない新しい「日本酒」へのアプローチが注目を集めています。  若き蔵元たちの日本酒に懸ける新たな挑戦について、山形県酒造組合技術研究委員会委員を務める武田秀和さん(有限会社秀鳳酒造場 代表取締役社長)へお聞きしました。 独自の酒造好適米の開発と それを生かした酒づくりが開花 山形県では独自の酒造好適米の開発と、それを生かし

        • 伝統と革新が交わる         若き蔵元が織りなす未来への挑戦③           【とうほくGenki × 秋田県酒造組合】

           海外での日本酒人気が高まる中、国内では若者の日本酒離れが課題となっています。その中で、日本酒の魅力を若い世代にアピールしようと、各酒蔵による伝統にとらわれない新しい「日本酒」へのアプローチが注目を集めています。  若き蔵元たちの日本酒に懸ける新たな挑戦について、秋田県酒造組合 需要開発委員長を務める渡邉康衛氏(福禄寿酒造株式会社 代表取締役社長)へお聞きしました。 「酒質第一」の技術開発と 各蔵の個性を強みに魅力を発信 当組合の信条は「酒質第一」。酒類の開発や高品質化の研

        伝統と革新が交わる         若き蔵元が織りなす未来への挑戦⑥          【とうほくGenki × 福島県酒造組合】

          伝統と革新が交わる         若き蔵元が織りなす未来への挑戦②           【とうほくGenki × 岩手県酒造組合】

           海外での日本酒人気が高まる中、国内では若者の日本酒離れが課題となっています。その中で、日本酒の魅力を若い世代にアピールしようと、各酒蔵による伝統にとらわれない新しい「日本酒」へのアプローチが注目を集めています。  若き蔵元たちの日本酒に懸ける新たな挑戦について、岩手県酒造組合の及川順也(岩手銘醸株式会社 専務取締役)さんにお聞きしました。 念願のGIに登録 輸出拡大に向けて期待 今年9月、岩手で造られる清酒が地域ブランドを保護する国の「地理的表示(GI)制度」に指定されま

          伝統と革新が交わる         若き蔵元が織りなす未来への挑戦②           【とうほくGenki × 岩手県酒造組合】

          伝統と革新が交わる         若き蔵元が織りなす未来への挑戦①           【とうほくGenki × 青森県酒造組合】

           海外での日本酒人気が高まる中、国内では若者の日本酒離れが課題となっています。その中で、日本酒の魅力を若い世代にアピールしようと、各酒蔵による伝統にとらわれない新しい「日本酒」へのアプローチが注目を集めています。  若き蔵元たちの日本酒に懸ける新たな挑戦について、青森県酒造組合 広報委員会委員長を務める駒井秀介(八戸酒造株式会社 専務取締役)さんへお聞きしました。 「あおもりの地酒アンバサダー」任命 SNS通じて国内外に魅力発信 ホテルなどで定期的に開催していた「青森の地酒

          伝統と革新が交わる         若き蔵元が織りなす未来への挑戦①           【とうほくGenki × 青森県酒造組合】

          2023なかの東北絆まつり/東北の魅力や物産PR/パレードに6県の祭り

           東北の特産品や文化を発信するイベント「2023なかの東北絆まつり」が10月28、29の両日、東京都中野区のJR中野駅周辺で開かれた。東北七新聞社協議会は「とうほく未来Genkiプロジェクト」の一環として、焼きたんぽや地酒を販売。タレントの鳥居みゆきさん(秋田県大仙市生まれ)が会場を訪れ、東北の物産を売り込んだ。  東北七新聞社協議会のブースでは、焼いたきりたんぽにみそだれを塗って販売。宮城名物のずんだ餅から着想を得て甘いずんだあんを塗ったものや、青森県で親しまれているご当

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          とうほく未来Genkiプロジェクト総括フォーラム採録

           秋田魁新報社などでつくる東北七新聞社協議会主催の「とうほく未来Genkiプロジェクト」の総括フォーラムは11月26日、秋田市のホテルメトロポリタン秋田で開かれた。約400人が出席。プロジェクト3年目となる今回は「まじわる東北」をテーマに、東北の魅力や新たな価値を探ろうと企画した。仙台育英高校硬式野球部監督の須江航氏が基調講演したほか、金融や農業などの分野の関係者がパネルディスカッションを行い、東北の課題解決やにぎわい創出に向けた方策について考えた。 パネリスト  ▽小野洋

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          【福島の掘り起こし】だるまランド・だるまに新たな魅力・もっと身近に

          だるまをもっと身近な存在にしたい―。その思いが詰まった観光施設が福島県白河市にある「だるまランド」だ。「見て、学んで、楽しんで」をテーマとした施設で、幅広い年代の人たちが県内外から訪れている。施設内には高さ約2㍍の「巨大だるまガチャ」や、色とりどりのデザインだるまなど伝統工芸品の枠を超えた展示物が並ぶ。  施設を運営するのは、約300年の歴史を持つ白河だるまを作る「白河だるま総本舗」の14代目渡辺高章さん(31)。渡辺さんは「だるまは可能性を秘めている。驚きを提供できる場所に

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          【福島の掘り起こし】虫の魅力 地域振興に生かす

          虫の魅力 地域振興に生かす 福島県田村市と市常葉振興公社は、「昆虫の聖地」プロジェクトを進めている。カブトムシやクワガタなど身近な虫を素材に観光誘客や産業振興につなげる試みだ。里山の保全も目的にしている。 発端は30年以上前にさかのぼる。田村市は葉タバコの一大産地で、肥料とする腐葉土にカブトムシの幼虫がたくさんいた。農家にとっては作業の邪魔になる「厄介者」だったが、地域おこしに生かそうとの機運が高まり、カブトムシと触れ合える観光施設「ムシムシランド」ができた。 プロジェ

          【福島の掘り起こし】虫の魅力 地域振興に生かす

          【岩手の掘り起こし】バイオ炭でCO2防ぐ

           温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」に貢献しようと、岩手県久慈市山形町の谷地林業は「バイオ炭」の製造に乗り出した。  「これだけで山の環境問題が解決するわけではないが、できる事から取り組みたい」。山あいの作業場で、谷地譲代表取締役(50)はチップ状の黒いものを手に、思いを語った。  丸太を切り出す際に払った枝は現場に放置されがち。腐って分解されると、二酸化炭素(CO2)を放出する。炭化させることで発生を防ぐのがバイオ炭だ。  同社は7月、生産炉を4基

          【岩手の掘り起こし】バイオ炭でCO2防ぐ

          【宮城の掘りおこし】なじみの薄い魚をホテルで提供/食材としての活用策探る

           三陸沿岸で水揚げされる魚種が、海水温の上昇などによって変わりつつある。若手漁師らでつくる一般社団法人フィッシャーマン・ジャパン(FJ、宮城県石巻市)と秋保温泉ホテル瑞鳳(仙台市太白区)は、なじみが薄く調理法の浸透していない魚を食材に活用する「三陸シーフードガストロノミー(美食学)」を展開。「東北に根付いた食文化を作り直す」と力を込める。  瑞鳳のレストランの一角に、FJが提案した食材約10種を使った和洋中の料理が並んだ。南方系のタチウオの八幡巻き、流通量が少ないモスソガイ(

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          【青森の掘りおこし】縄文遺跡 村の誇り

           青森県六ケ所村の村立郷土館が、村内の縄文遺跡の魅力を精力的に発信している。核燃料サイクル施設などが立地する「エネルギーの村」として広く認知される一方、貴重な遺跡が多くあることはあまり知られていない。鈴木浩館長(66)は「素晴らしい遺跡があることは地元の誇り。多くの人に知ってもらいたい」と話す。  村内には縄文時代を中心に約150の遺跡がある。大半は1970年代以降の大型開発で見つかった。六ケ所の遺跡だけで草創期から晩期まで縄文時代約1万年の歴史をたどることができる。草創期の

          【青森の掘りおこし】縄文遺跡 村の誇り

          【秋田の掘りおこし】秋田杉を玄関ドアに/建具製造のコシヤマ

          がっしりとしたドアは味のある木目が目を引く。秋田県能代市の建具製造・コシヤマ(腰山真司社長)は、秋田杉製の玄関ドア「REFORT(リフォート)」を開発製造している。軟らかく傷がつきやすい杉材を圧縮するなどして耐久性を確保し、防火設備の認定も受けた。防火性能はオプションで付加でき、首都圏などへの販売も見据えている。  秋田杉の木材に熱を加えプレス機で圧縮。樹脂を注入し、雨や湿気で変形が生じないようにしている。腰山社長(50)は「木の本来の質感と、強度や着色のしやすさのバランスを

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          発展目指し市場開拓を/中小機構東北本部長・宮本幹氏に聞く

          新型コロナウイルス感染症の5類移行から5カ月余りが経過した。経済活動が活発化する中で、東北の中小企業は経営課題とどう向き合っていくべきか。中小企業基盤整備機構(中小機構)東北本部長の宮本幹氏(62)に聞いた。  ―東北の企業が抱える課題は。  「人手不足、事業承継の遅れなどさまざまあるが、少子高齢化による人口減少に伴い、国内の市場規模が縮小傾向にあることが最も大きい。東北にも売れ行きの伸び悩みを感じている企業は多いが、日本酒、加工食品、工芸品など優れた商品が数多くある。売り上

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          【山形の掘りおこし】東北・山形 外国人引きつける魅力十分

          山形県を拠点に外国人向けツアーの企画や情報発信を手がけているのが「The Hidden Japan合同会社」だ。10日から2週間程度かけ東京や京都、新潟、山形などを巡るオーダーメード型、芋煮、冬の蔵王といった体験メニューも豊富に扱う。山形県沿岸部・庄内地域の自然、人の温かみ、精神文化など、社名に込められた「隠れた日本」の魅力が味わえる内容が好評を得ている。  代表の山科沙織さん(38)=三川町出身=が2018年に設立した。「山形に行きたいという人を増やしたい」。その強い思いが

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