とと戸

年350日体調わるい/ご飯と小説/できるだけ本当のことを書こうとは思いますが、息抜きに…

とと戸

年350日体調わるい/ご飯と小説/できるだけ本当のことを書こうとは思いますが、息抜きに嘘つくかもしれません。

マガジン

  • どくしょ

    読書を通して考えたこと

  • 在宅飯の記録

    在宅飯の記録。 外食では満たせない何かがある気がしてならない。

  • 外飯の記録

    食べることが大好きだった学生時代。 食べることに狂わされ過食に陥ったフリーター時代。 そしてこの度、食べる幸せを思い出し始めた派遣社員時代が到来。

  • 夫婦で完全在宅

    夫ともに完全在宅の派遣社員の私たち夫婦。 社会にどこか馴染めない私達にとって在宅勤務は、 「わりと健全にお金を稼ぐ方法」の一つだと考えている。 「在宅勤務」により、24時間一緒の空間で生活する一組の夫婦のマガジンである。

最近の記事

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「とと戸」とは(2024.6.2修正)

とと戸と申します。 まいにちの些細な感情を、文章にしています。 1年の350日は体調が良くないので、大体家にいます。 そのため、家で読んだ本の話か、食べた飯の話をすることが多いです。 芽生えてから時間が経った感情を文字にすることは、無意識に偽ったり話を盛ったりするリスクを伴います。 できるだけ本当に近くなるように、気だけは置いておこうと思います。 とはいいつつ、個人的には嘘は必ずしも悪じゃないと思うので、息抜きに本当の嘘をつくかもしれません。 そうなったとき、ノンフィクシ

    • 芥川賞受賞作 サンショウウオの四十九日/朝比奈秋

      芥川賞が決まった。 一番気になっていたけど単行本は発売前、文芸誌が手に入らず読めなかった松永K三蔵さんのバリ山行と、唯一候補作で読んでいた朝比奈秋さんのサンショウウオの四十九日が受賞した。 松永K三蔵さんの小説は、新人賞をとったカメオも気になり続けてはいるが、単行本化されておらず、これまた掲載されている文芸誌も入手不可で読めていない。 一方、朝比奈秋さんは、あなたの燃える左手で以外はすべて読んでいて、どの作品で芥川賞を取っても異論のない、好きな小説家である。 私の盲端や

      • バジルに追われる夏

        夫はだらしない時は度肝抜かれるくらいにだらしないのだが、マメかどうかでいうと間違いなく私よりマメな人間で、どれくらいマメかというと、例えば団地の小さいベランダで家庭菜園をし、ジェノベーゼソースが一瓶二瓶作れるくらいの大量のバジルをしっかり育てきるくらいにはマメである。 今年もジェノベーゼソースを無事に瓶詰めすることができた。去年もこれくらいの時期に、バジルを収穫し、ソースを作り、パスタやそうめんなどの麺類に和えたり混ぜたりしてバジルを堪能していた。 我が家において夫のバジル

        • えっせいとは一体なんなのか、今日もよくわからないまま、またえっせいをかく

          今、私がこのnoteでかいているものをジャンル分けするとしたら、大方エッセイというジャンルになるだろう。 私なりのエッセイの解釈はというと、「日々の出来事や感情をまとめた文章のこと」なのだが、果たしてエッセイにしかできないことって一体なんだろうか。最近、それをよく考える。まだ答えは出せていない。考えれば考えるほど、難しい。 でも、どうせかくなら理由や指針は持ち合わせておきたい。答えを持たぬまま、今、私はこれをかいている。 ▽まずはエッセイのメリットから考えよう。 私は普

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        「とと戸」とは(2024.6.2修正)

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        • どくしょ
          18本
        • 在宅飯の記録
          57本
        • 外飯の記録
          24本
        • 夫婦で完全在宅
          4本

        記事

          事前情報なしで読む小説の面白さ

          noteに定期的に文章を投稿するようになり、1年が経った。心身不調のリハビリとして始めたこともあり、この1年はあまり積極的にフォローできないでいた。私のフォロー数は、心身の健やかさの度合いを示している。 それが最近、ようやく余裕が出てきたか、人様の記事も読むことができるようになってきた。 もとより、いいねを下さった方のnoteは見に行っていたが、自分から開拓をしに行くことは少なかった。今までnoteは筋トレ的な使い方をしてきたのだが、自分の記事を上げる一方でバランスが悪か

          事前情報なしで読む小説の面白さ

          Good job with eggs/卵労働月報

          冷蔵庫に大した食材がない。 気持ち的にも張り切れない。 でも、腹は減る。 だからなんか食わなきゃ。 どうせ食うなら美味しい方が良い。 でも、冷蔵庫に大した食材がない。気持ち的にも張り切れない。 でも、腹は減る。だからなんか食わなきゃ。どうせ食うなら美味しい方が良い。 でも、冷蔵庫に大した食材がない。気持ち的にも張り切れない。でも、腹は減る。だからなんか食わなきゃ。どうせ食うなら美味しい方が良い。でも、冷蔵庫に大した食材がない。気持ち的にも張り切れない。でも、腹は減る。だ

          Good job with eggs/卵労働月報

          家族として夫を巻き込んだら、夫の飯を食える機会が増えた

          私は出会って9年目の夫と二人で暮らしている。どちらも一人っ子で割とマイペースだと思うが、性格はことごとく真逆。9割の確率で夫が思うことと正反対のことを思う。 そんな我々は、見かけ上も法律上も「夫婦」、「家族」という形で共に暮らしている。暇な時はさほど考えないのに、仕事で忙しくしているときに限って、ふと、どうでもいい疑問が湧く。人間してるとこんな事がよく起こると思うが、ご多分に漏れず私もよくあって、夫婦とか家族とかって一体なんなんだっけ、なんて疑問が不定期に浮かぶ。そして、わ

          家族として夫を巻き込んだら、夫の飯を食える機会が増えた

          多分、ぜんぶ、限り有る

          最近始めたアルバイトのシフトが午前6:30から入っていたため、予め前日にスマホでアラームをセットしていた。結論から述べると、アラームが鳴る2分前に突然目を覚まし、我が人差し指は、起床したばかりとは思えない機敏な動きで、5:05、5:10、5:15、5:20のアラームを全てOFFにした。不気味なほど覚醒した状態でアラームの存在意義をかき消し、言わずもがな、その日、アラームが鳴ることはなかった。 まあしかしこれは割と日常茶飯事、というのも、誰一人として共感を得られたことはないの

          多分、ぜんぶ、限り有る

          2024年3月〜5月:本のはなし

          最近のnoteで頻りにアピールしてしまったからか、好きでやってる訳じゃないのに体調が悪い自分に飽きてきてしまった。 これ以上、体調不良の話を持ち出すことに限界を感じ始めている。無論、体調不良をいいネタとして受け入れていたわけでもないのだが、とにかく、もう懲り懲りという心境なのである。 しかし、幸いなことにnoteは記事ごとにページが分かれている。どんなに連続で痛み辛みを綴っても、日を改め、今度は「語らない」という選択をとりさえすれば、新たな気持で文を綴る事ができ、体調不良と

          2024年3月〜5月:本のはなし

          ベーグル禁止令を受けたベーグル狂いの話

          十年ほどパンを食べてこなかったのに、今年に入り突如ベーグル狂いとなり、ベーグル療法などと謳いだしたようないんちき臭いやつがいるそうで。 ことあるごとにベーグルを持ち出しては人生などの抽象的な対象にこじつけ、意味のないことをあたかも意味しかないかのように語るやつがいるそうで。 たぶん、正体はこいつ。万年緑色の服をまとい、一度も着替えていないであろうこいつこそ、真犯人であろう。 誰が見ても、過度にベーグルにのめり込んでいたこいつだが、最近いろいろあったそうでな。 その、いろ

          ベーグル禁止令を受けたベーグル狂いの話

          木平古栗「ポジティブシンキングの末裔」で皮剥かされた

          元旦に高尾山に登り、心から健康を祈願し始まった本年。山も登って団子も食った元旦が、今年一番元気だった気がする。2024年に投稿したnote記事のどれを読んでもおわかり頂けるが、絶不調の日々が続いている。 健康守りとして買ったひょうたんが連なった根付けは、我が家の鍵につけてしっかり持ち歩いている。人生のどん底と言うわけでもなく、低空飛行でも細々生きていられてるのは、この800円くらいしたひょうたんのおかげだろうか。 そもそも、実際にひょうたんのおかげでなくても、「〜〜のおかげ

          木平古栗「ポジティブシンキングの末裔」で皮剥かされた

          頑固な体調不良には、ベーグル療法がいいかもしれない

          今年に入ってから体調が優れず、食欲も落ちているものの、ベーグルならば常に食べたいという異様な事態に見舞われている。 ここ10年以上、ベーグルどころかパンすらも食べていない人間に、唐突なベーグルブームが到来したのである。 そこまでゴールデンでもなかった今年のgwが呆気なく終わったわけだが、急激にハマったベーグルに奪われ続けている心の暴走を落ち着かせるべく、gw中、ついにベーグル専門店とやらに足を運んだ。 🥯テコナベーグルワークス🥯ベーグル好きで知らない人はいない、テコナベー

          頑固な体調不良には、ベーグル療法がいいかもしれない

          いよいよ目に余る、我が家の積読

          改めて、「積読」とはこれもこれもこれもこれもここにも我が家にあるすべての積読書へ(懺悔)我が脳のキャパシティが決壊して三ヶ月がたった。かねてより極小ではあったが、決壊後は更に小さくなり、判断力、思考力、耐久力…等々、みな正常作動してるか怪しい。耐久力においてはもはや皆無、我慢という概念がなくなってしまった空気感すら漂っている。 決壊するまでを振り返ると、脳味噌のキャパにおいては、逼迫すればするほど、さらに逼迫速度が増す性質があるように思う。 人を取り巻く環境は、その人間に

          いよいよ目に余る、我が家の積読

          沢山咲いたらヘルペスできた、飯でも食おう

          2日連続で大地震で被災する夢を見る。そのうち1日は生き埋めだった。閉所が極端に怖い私は、もがいているうちに突然に隙間を見つけて無理やりこじ開けてみる。すると、行ったこともない屋根裏部屋のような場所に辿り着く。 そこには父や近所の人が数人すでにいて、忙しなくウロウロとしている。現実では100kg超えしている父は、夢の中では今まで見たことないくらい痩せていた。 お馴染みの頑固な脂肪がついてなくても当たり前のように父であると認識し、会話もしたが、何を話したかは記憶にない。 最近

          沢山咲いたらヘルペスできた、飯でも食おう

          生きてさえいればベーグル食える

          なんにもなくたって人は生きていていい。 取り柄、特技、生きがい、趣味、あったら生きやすさにつながるが、実は何もなくたっていい。 そんなはずなんだけど、どこかそう思えない自分がいる。一方で、生きるのに理由はいらないことを完全理解している自分も確かに存在している。 対極の考えを持つ二人の自分に、長い事振り回されている。 そしてこれを書く私はきっと三人目の自分か何かだろう。 この至ってシンプルな論争を、殊更厄介にさせてるのが、週5日の8時間という生活の大半を占めている「仕事」の

          生きてさえいればベーグル食える

          病院後に食べるプリンが沁みないわけない

          ここ数年医療費が年間10万超えしていたこと、そしてことごとく異常なしであることから、定期通院以外で病院に行くことを禁じていた。 しかし、今年に入り体調悪すぎている。募る心配が更なる体調の悪化に繋がっていたので、安易に薬をもらわないという強い意志の下、久しぶりに病院に行った。 待ちは0人、保険証を出して2分で呼ばれて診察室へ向かう。 穏やかで賢そうな笑みを浮かべ「お久しぶりですね」と声をかけられる。 違和感なしに懐に入ってくる医師に、つい、覚えていてくれたのか‥などと勘違いし

          病院後に食べるプリンが沁みないわけない