とと戸

無意識の嘘を考慮してフィクションと捉えていただくとおさまりがいいかもしれません。あと、…

とと戸

無意識の嘘を考慮してフィクションと捉えていただくとおさまりがいいかもしれません。あと、小説書こうとしてます。

マガジン

  • スマホ容量削減のための

    スマホの容量を地味に喰ってる不要なはずの画像をnoteの記事にして、消化するマガジンです。記事にしたあとの画像は速やかにスマホから消去します。

  • どくしょ

    読書を通して考えたこと

  • 在宅飯の記録

    在宅飯の記録。 外食では満たせない何かがある気がしてならない。

  • 外飯の記録

    食べることが大好きだった学生時代。 食べることに狂わされ過食に陥ったフリーター時代。 そしてこの度、食べる幸せを思い出し始めた派遣社員時代が到来。

  • 夫婦で完全在宅

    夫ともに完全在宅の派遣社員の私たち夫婦。 社会にどこか馴染めない私達にとって在宅勤務は、 「わりと健全にお金を稼ぐ方法」の一つだと考えている。 「在宅勤務」により、24時間一緒の空間で生活する一組の夫婦のマガジンである。

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「とと戸」とは(2024.8.27修正)

とと戸と申します。 まいにちの些細な感情を、文章にしています。 1年の350日は体調が良くないので、大体家にいます。 そのため、家で読んだ本の話か、食べた飯の話をすることが多いです。 芽生えてから時間が経った感情を文字にすることは、無意識に偽ったり話を盛ったりするリスクを伴います。 本当に近くなるように気だけは置いておこうと思いますが、嘘も案外悪くないと思うので嘘をつくかもしれません。し、無意識に嘘をついている可能性もあるので、フィクションと捉えていただくとおさまりが良いか

    • 御乳

      会社を辞めることにした。いったい何回辞めたら気が済むのかと思うのは超即時で辞めたのも含めるとこれで約20回目だったからで、それでもこのまま辞めようとしているのはもうそろそろ辞めることを辞めたいと20回目くらいにしてついに思えた気がしているからで、それに対して残念に思う自分がいることが決意の固さのあらわれにも思えて、またそれも残念だ。 いままで何度ももう働けないと思ったし今回ももう無理だと何回も思ったけど、懲りずに生き続けようとして求人サイトをパトロールする。変わり映えしない

      • らしき蛾

        在宅勤務を18時で終えたあと、いつものように台所には向かわず玄関に直行し、歩きやすさを謳うスニーカーを履き、スマホで予約を済ませてから施錠する。雲行きは怪しい中、しめ鯖やらはまちやら、想いが腫れて膨れて、夫と二人でつい歩が早まり、あっという間に某回転寿司店に到着した。 予約を済ませていた我々はスムーズに着席でき、各自おもいおもいのネタにありつく。食べ始めてまもなく、家族連れで賑わう中でもわかるほどの大雨が降り出したのが分かった。雨雲レーダーを見てみたところ、私たちの住む街は

        • 2024年6月〜8月:本のはなし

          純文学しか読んでないね。本当に。 6月読んだ本ここはすべての夜明けまえ/間宮改衣 みんな多分同じことを思うと思う。捏ねくりと捻くりの権化である私でも流石にそう思わずにいられなかった。人間でよかった。その上、人間で在れていることをもっと楽しむかとかも思っちゃった。どうか、ひらがなで読みにくいからって1ページ目で閉じないでふみとどまってほしい、5、6行読み続けたらもう閉じられなくなっているのがこの小説。 抱擁家族/小島信夫 小島信夫の抱擁家族はもう歴代1位と言ってもいいほ

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        記事

          銭湯 福田節郎

          出てくる人物たちが酒を飲んで会話しているだけなんだけど、読む手は止まることなく読んでしまう。 酒飲みながら読むとさらにこの小説と一体感のようなものが生まれるんじゃないだろうか、そもそも、この小説そのものがたぶん最高の酒のつまみになるんじゃないだろうか。作為的な酩酊感など一切なく、酒を楽しんでいる人物たちの酔いが心地よい。 下戸の私には真相は分からないが、一つ確信持って言えるのは、下戸でも違うベクトルで酔えるというめちゃくちゃ変な小説だったということだ。 脳内がそのままだだ

          銭湯 福田節郎

          アジマは良いか悪いか

          こんなスクショがスマホの容量の一部と化していた。普段、反射神経を極力抑え込んで生きてる私が、唯一発揮できる場が夫とのLINE。こんなLINEをするのは夫しかいないものの、全くこのようなやりとりをした記憶がない。 夕飯なに食うかの協議かなにかをしてるのだろう。 夫「サバ?イワシ?ブリ?」 妻「アジマも良い」 夫「アジにするか」 妻「ほい」 のアジマも良い。だと思う。 我々は誤字をそのままにして会話を滞りなく続けることに長けているので、アジをアジマとでも打ってしまったのだ

          アジマは良いか悪いか

          1993年のゼラチン、2006年の紅茶、2015年のお味噌汁

          1993年のゼラチン 2006年の紅茶 2015年のお味噌汁 上記のキーワードからなにが連想できるだろうか。 私は勿論即答できるのだが、まあ焦らしてもあれだ、紛れもない、祖母の家から発掘された年代物の品々である。 私は1994年生なので、1993年が賞味期限のゼラチンは先輩にあたる。生まれはもっと前だろうから、6.7年位先輩かもしれない。 祖父が亡くなってから約20年のあいだ、祖母がたったひとりで暮らしていた3DKの団地の一室には、開封済みのミンティアが60個あった

          1993年のゼラチン、2006年の紅茶、2015年のお味噌汁

          七月食べたものを雑にふりかえる

          「しちがつ」は「なながつ」と言うようにコールセンターの仕事で教わったあたりから、人生がだんだん鬱々としてきた気がする。しかし、この鬱々がなければ時たま出逢える豊かさに気づけなかったのだから、なながつを知れて良かった気もする。 外に出ずに夏っぽいことをしたく、梅干し二粒入れて炊いた。 炊きあがったらひと粒消えていた。 無論、ほぐしたら奥にあったが、蓋を開けたら当たり前のようにあると思っていたものがない光景は、結構刺激がある。 八百屋さんの根性もなくなるくらいのあつさ。

          七月食べたものを雑にふりかえる

          晩飯を作らなくなった

          サムネイルは夫が最近作ってくれた魯肉飯だ。前々から作ってみたいと言っていたのをあしらって半年くらい経ったことに流石に引け目を感じ、普段は買わないブロック肉を買ったところ、早速仕込んでくれたのだった。あまりの美味しさ、髄の髄まで味わうべく、咀嚼の時に目をつぶって飯の香りを嗅いだ。めちゃくちゃ美味しかった。 夫婦ともに毎日在宅ワークをしている我々だが、いままで飯作りはほぼ私が担当していた。 まあ別に作るのは嫌いではないし、なんなら好きだと思う。一方でなんとなく作っていた感も否め

          晩飯を作らなくなった

          芥川賞受賞作 サンショウウオの四十九日/朝比奈秋

          芥川賞が決まった。 一番気になっていたけど単行本は発売前、文芸誌が手に入らず読めなかった松永K三蔵さんのバリ山行と、唯一候補作で読んでいた朝比奈秋さんのサンショウウオの四十九日が受賞した。 松永K三蔵さんの小説は、新人賞をとったカメオも気になり続けてはいるが、単行本化されておらず、これまた掲載されている文芸誌も入手不可で読めていない。 一方、朝比奈秋さんは、あなたの燃える左手で以外はすべて読んでいて、どの作品で芥川賞を取っても異論のない、好きな小説家である。 私の盲端や

          芥川賞受賞作 サンショウウオの四十九日/朝比奈秋

          バジルに追われる夏

          夫はだらしない時は度肝抜かれるくらいにだらしないのだが、マメかどうかでいうと間違いなく私よりマメな人間で、どれくらいマメかというと、例えば団地の小さいベランダで家庭菜園をし、ジェノベーゼソースが一瓶二瓶作れるくらいの大量のバジルをしっかり育てきるくらいにはマメである。 今年もジェノベーゼソースを無事に瓶詰めすることができた。去年もこれくらいの時期に、バジルを収穫し、ソースを作り、パスタやそうめんなどの麺類に和えたり混ぜたりしてバジルを堪能していた。 我が家において夫のバジル

          バジルに追われる夏

          えっせいとは一体なんなのか、今日もよくわからないまま、またえっせいをかく

          今、私がこのnoteでかいているものをジャンル分けするとしたら、大方エッセイというジャンルになるだろう。 私なりのエッセイの解釈はというと、「日々の出来事や感情をまとめた文章のこと」なのだが、果たしてエッセイにしかできないことって一体なんだろうか。最近、それをよく考える。まだ答えは出せていない。考えれば考えるほど、難しい。 でも、どうせかくなら理由や指針は持ち合わせておきたい。答えを持たぬまま、今、私はこれをかいている。 ▽まずはエッセイのメリットから考えよう。 私は普

          えっせいとは一体なんなのか、今日もよくわからないまま、またえっせいをかく

          事前情報なしで読む小説の面白さ

          noteに定期的に文章を投稿するようになり、1年が経った。心身不調のリハビリとして始めたこともあり、この1年はあまり積極的にフォローできないでいた。私のフォロー数は、心身の健やかさの度合いを示している。 それが最近、ようやく余裕が出てきたか、人様の記事も読むことができるようになってきた。 もとより、いいねを下さった方のnoteは見に行っていたが、自分から開拓をしに行くことは少なかった。今までnoteは筋トレ的な使い方をしてきたのだが、自分の記事を上げる一方でバランスが悪か

          事前情報なしで読む小説の面白さ

          Good job with eggs/卵労働月報

          冷蔵庫に大した食材がない。 気持ち的にも張り切れない。 でも、腹は減る。 だからなんか食わなきゃ。 どうせ食うなら美味しい方が良い。 でも、冷蔵庫に大した食材がない。気持ち的にも張り切れない。 でも、腹は減る。だからなんか食わなきゃ。どうせ食うなら美味しい方が良い。 でも、冷蔵庫に大した食材がない。気持ち的にも張り切れない。でも、腹は減る。だからなんか食わなきゃ。どうせ食うなら美味しい方が良い。でも、冷蔵庫に大した食材がない。気持ち的にも張り切れない。でも、腹は減る。だ

          Good job with eggs/卵労働月報

          家族として夫を巻き込んだら、夫の飯を食える機会が増えた

          私は出会って9年目の夫と二人で暮らしている。どちらも一人っ子で割とマイペースだと思うが、性格はことごとく真逆。9割の確率で夫が思うことと正反対のことを思う。 そんな我々は、見かけ上も法律上も「夫婦」、「家族」という形で共に暮らしている。暇な時はさほど考えないのに、仕事で忙しくしているときに限って、ふと、どうでもいい疑問が湧く。人間してるとこんな事がよく起こると思うが、ご多分に漏れず私もよくあって、夫婦とか家族とかって一体なんなんだっけ、なんて疑問が不定期に浮かぶ。そして、わ

          家族として夫を巻き込んだら、夫の飯を食える機会が増えた

          多分、ぜんぶ、限り有る

          最近始めたアルバイトのシフトが午前6:30から入っていたため、予め前日にスマホでアラームをセットしていた。結論から述べると、アラームが鳴る2分前に突然目を覚まし、我が人差し指は、起床したばかりとは思えない機敏な動きで、5:05、5:10、5:15、5:20のアラームを全てOFFにした。不気味なほど覚醒した状態でアラームの存在意義をかき消し、言わずもがな、その日、アラームが鳴ることはなかった。 まあしかしこれは割と日常茶飯事、というのも、誰一人として共感を得られたことはないの

          多分、ぜんぶ、限り有る