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ピナレロからルックに乗り換え!当店ならではのサービスも有効活用◎2024年02月28日更新

広島県広島市にある『動く自転車屋』『自転車の便利屋』サイクルサービストグトのnoteをご覧いただきありがとうございます。

『天下一品』愛好家(通称:テンカイッピニスト)でもある快適長持ち系自転車安全整備士のノーリー(店長)です。
商品名に『カープ』と付けば飛びつく広島人のように、からあげクン『こってり味』にホイホイ飛びついてしまいました。
たぶんリピートすることになりそうです。

今回はそんな『こってり』スープに負けないような濃さと、天下一品に負けないようなこだわり作業品質で、フレーム載せ替え等について詳しくご紹介していきます。


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当店は出張修理等が多いため、決まった店休日や営業時間という概念がありません。
他店様が営業していない時間帯でも予約制にてご依頼等を承ります。
また、当店にて自転車の販売(防犯登録含む)も行っておりますが、他店様にてお買い上げの自転車の組立や点検及び調整、修理やカスタマイズ、オーバーホール等のアフターケアも大歓迎です。

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■今回のご依頼内容

①もともと乗っていたロードバイク(リムブレーキモデル)は完全分解して洗浄する。
②そこから新フレーム(ディスクブレーキモデル)へ移植できるパーツはオーバーホールして組み付ける。
③ユーザーさんによるお持ち込み品と当店へのご注文品でニューバイクを仕上げる。
④仕上げたら防犯登録のための書類取得代行をした上で防犯登録し、合法的に運用する。

まとめるとこんな感じです。
しかし、アクシデントは起きてしまいます。

■「今までお疲れさまでした」の車体

今回で『お疲れ様でした。』となる車体は【PINARELLO】(ピナレロ)DOGMA 65.1です。
(以下、『ドグマ』)

『ピナレロといえばオンダフォーク!』というイメージが強い人も多いのではないでしょうか。

このグニャッとしたデザインは独特の美しさを持ちます。

当然ながら、ただ単にヴィジュアルを狙っただけではありません。

フレームはもちろん、レースで勝つために設計されたものです。

メインコンポは【SHIMANO】(シマノ)6800系アルテグラでまとめられています。

実際にレースで戦い抜いてきたそうです。
愛着のあるパーツはできるだけ移植します。

■分解&確認工程

通常のバラ完組より大変な理由は、元々の車体を完全分解し、再利用できそうな部品とそうでない部品の仕分けをするからです。
実質、オーバーホールの作業です。
また、中古部品やお持ち込み部品は実際に組み付けてみないと動作の確認ができない場合もあります。
事前に確認できるものはある程度確認済みです。
それでもユーザーさんとのやりとりも増えます。

サヨナラとなるフレームですが、ユーザーさんにとってはいろいろな思い出が詰まった大切な物です。
自宅で飾りたいとのことなので、まずは洗車してできるだけキレイにします。

チェーンは明らかに伸びているため、要交換となります。
スプロケットも同様ですね。
リアディレイラーのプーリーは見た感じ大丈夫そうなので、リアディレイラーごと再利用するつもりで進めます。

戦うためにセンサー類を活用していたようです。

移植できるものは移植しましょう。

気になったのがクランクセットです。
今回の大規模リコールの対象品番でした。

通常の不良品対応と異なるオペレーションであり、当店は対応指定店ではないため、メーカーさんからの指示があったわけでもありません。
ゆえに当店では本来ならどうすることもできないハズですが、情報としては知っていました。
当店で販売したものでもありませんが、これを機にユーザーさんが安心してお使いいただけるよう、入念にチェックしてみます。

微細な部分で、他店様(某チェーン店)では『問題無し』と判断されたそうです。
しかし、私が見る限り、今回のリコールの件に当てはまるのではと思いました。
私の気のせいかもしれませんが。
ただ、大切な愛車を当店に任せて下さったユーザーさんのためにもできるだけのことはして差し上げたいものです。
当店と仲良くしていただいている他店様(私の元職場)にも協力を仰ぎ、やはりリコール対象状態であると判断されました。
クランクセットについては後ほどご紹介します。

カッティングシートはなるべくそのままで、とのことでした。

カーボン風のテープもオシャレですが、状態が良くないため、ユーザーさんとの話し合いの結果、このテープは剥がすことになりました。

ハンガーはそのままです。

バックアッププレートもそのまま残します。

ニューバイクがディスクブレーキ仕様なのでこのホイールはサヨナラです。

ヘッドベアリングも移植するわけではありませんが、ドグマを別のカタチで復活させるかもしれません。

その時にできるだけ困らないよう、ヘッドパーツはしっかりオーバーホールしておくことになりました。

ヘッドベアリングのボディーはどうしても錆びがちです。

まずはベアリングボディーを可能な限り磨きます。

シール類も慎重に剥がして徹底洗浄。

新しいグリスをタップリ注入していきます。

ここまでやっておけば長い年月の間、錆びずに保存できるでしょう。

ステムは再利用するつもりですが、ボルトのサビが気になります。

特殊な方法でサビを除去!

ワイヤー類もサビが進んでいました。

さすがに要交換です。

変速のレスポンスがイマイチな場合は、アウターキャップのノーズの劣化も原因として考えられます。

今回のフロントディレイラーではケーブルアジャスターは必須です。
再利用できるかどうか…。

↑こちらはドグマの専用パーツです。
グロメット(ゴム製品)は完全に寿命を迎えていました。

ボトムブラケット(BB)は再利用しませんが、リアディレイラー(以下、RD)とフロントディレイラー(以下、FD)は再利用するつもりです。

外したセンサー類もキレイにして移植します。

ブレーキはキャリパーブレーキ(リムブレーキ)からディスクブレーキに変更となるため、今回の新しいフレームでは出番がありませんができるだけキレイにしておきます。

STIレバー(デュアルコントロールレバー)は再利用します。

片方のブラケットカバーは劣化して一部破れていました。
この品番のブラケットカバーは貴重です。

シートポストは専用設計なので異色できませんが、サドルは移植します。

ボトルケージは移植しませんが、できるだけ掃除しておきます。

■本格洗浄&選別工程

レースで戦い抜いてきたそうで、いろいろとキズや汚れがありました。

今後はこのフレームの出番はないかもしれませんがユーザーさんにとっては大切な相棒だったハズです。

今までお疲れさまでしたってことで、最後にできるだけキレイにしてからユーザーさんにお渡ししました。

疑惑のクランクセットです。

他店様(私のかつての職場)にご協力いただくため、せめてもの誠意として入念に洗浄しておきました。

インナーチェーンリングは大丈夫そうです。

アウターチェーンリングは今回のリコールの件でチェックすべき箇所でもあるので、入念にチェックしなければなりません。

専用シートポストももちろん徹底的に洗浄済みです。

今回のご依頼では出番無しですが、別の車体で出番があるかもしれません。
ブレーキ本体もオーバーホールしておきます。

STIレバーのフェイスもくすんでいたので磨いておきました。

キズは消せませんでしたが、輝きを取り戻してくれています。

FDもそうとう使い込んでいたようで、ご覧のように汚れが蓄積しています。

せっかくのニューフレームに移植するつもりなので、徹底的に洗浄しましょう。

見違えるほどピカピカになりました。

続いてRDです。

RDのケーブルアジャスターも分解してチェックしてみます。

ノーズが劣化していたので、即席で新しくつくってみました。

汚れがこびりついているので、RDも分解します。

プーリーの歯は大丈夫そうですね。

どんどん分解します。

分解・洗浄が済んだら下処理をしていきます。

レースは雨でも行われます。
サビ対策も兼ねてグリスは多めです。

プーリーのベアリングはシールタイプなのでグリスアップ不要とされていますが、グリスの劣化は見受けられました。

ここのグリスを使うか、オイルを使うかは明確に決まっていないと記憶しています。
使用用途やメンテナンス頻度によるということで、今回は粘度の低いグリスを採用しました。

使用感はあるのに汚れが無い駆動系パーツって、本当にイイですね。

■各パーツの下処理から新フレームへの組み付け

ここからが本編みたいなものです。
新しいフレームは…

★ブランド★
【LOOK】(ルック)
★車種★
785HUEZ RS DISC
★年式★
2021年頃と思われる

ユーザーさんによるお持ち込み品です。
2024年02月26日時点で当店では【LOOK】のフレームや完成車の取り扱いはありません。
ただし、【LOOK】のペダルは取り扱いがあります。

せっかくの新品フレームなので【WAKO'S】(ワコーズ)バリアスコートを使ってガラス系コーティングを施工します。

事前に仮組でポジションチェックを済ませたので、フロントフォークのコラムを適切な長さにカットします。

カットしました。

断面もキレイに整えます。

ポジションチェックのためにシートポストは1度カットしましたが、さらに適切な長さにカットします。

適切にカットできました。

断面処理も抜かりはありません。

カットした残骸たちです。
適切な長さにカットするだけで、車体の軽量化にも繋がります。

例えば今回、当店にてご購入いただいたシートポストは、カット無しだと195gでした。
適切にカットすることで150gを下回っています。

ホイール入荷後もチェックをします。

過酷な使用環境が想定されるため、それに応じた下処理をしていきます。

サビ等の劣化防止のためにもグリスを使います。

フリーボディーもチェックします。

このあたりも最初が肝心です。

さらに振れのチェックを行い、

馴染み出しと振れ取り作業を繰り返し、

センタリングも行います。
『製品はどこで買っても同じ』ではありません。
当店にてお買い上げいただいたホイールも追加料金無しで適切な下処理等を行います。

リムテープ(リムフラップ)にも密かに下処理をしています。

今回お買い上げいただいたホイールは【P&P COMPONENTS】(ピーアンドピーコンポーネンツ)のBOREAS(ボレアス)です。

↑非常に優秀なホイールなので動画でもご紹介しています。

前後で異なるタイヤをお使いなので、ユーザーさんのご希望に合わせて組み付けます。

カセットスプロケットの装着です。

実はこの組み付けひとつとっても、当店で大切にしていることがあります。

固着防止のための下処理はもちろんですが、

これも動画でご紹介しています。

組み付けた後は見えない部分であり、性能には全く関係ありませんが。

ブレーキローターのロックリングにも固着防止の下処理をしています。

センターロックタイプのローターなので、ローターのブランドロゴの位置とバルブの位置を合わせています。
ここまでする必要があるかというと、おそらくそんなことはありません。
制動力に差が出るわけではないからです。
しかし、当店なりに『やる理由』はあるので後述します。

もともと付いていたライナー管がイマイチだったので、軽量化と整備性向上を目的に一旦完全に抜きました。

せっかく当店で組むならできるだけ目的によりマッチするように仕上げたいものです。

ノーズやライナー管はつくり直しました。
余計に手間はかかりますが、これで整備性も良くなるし軽量化にもなります。

シートクランプにも下処理をしたら組み付けていきます。

下処理が済んだらシートポストも差し込みましょう。

サドルは移植しました。

↑ヘッドベアリング(アッパー)です。

↑ヘッドベアリング(ロアー)です。

新品のベアリングですが、異物(微細なゴミ等)を巻き込んでいる場合もあるので、ここでも分解チェックしていきます。

過酷な使用環境でもそう簡単には錆びさせません。

適切にグリスを選んで惜しみなく使います。

ここまでやればOKです。

シールを丁寧にもどしてアッパーは完了です。

もちろんロアーも同様に作業します。

これでヘッドベアリングはどちらも下処理完了です。

トップカバーにも下処理をしています。

ヘッドベアリングのボディーを錆びさせないよう、粘度の高いグリスを使います。

下処理を済ませたらヘッドパーツを適切に組んでいきます。

プレッシャーアンカー(エキスパンダー)も完全分解します。

それぞれに下処理をするためです。

こういう部分も最初にしっかりと下処理をしておけば、後々の整備作業がスムーズになります。

ステムを載せたら、

トップキャップを締めていきます。

車輪も付くと、いよいよ自転車らしくなってきましたね。

車輪を付けたらサドルの最終調整をします。

新品のRDハンガーを新品のフレームにつかっていますが、アライメントがすでに狂っている場合は多々あります。
なので新品同士でも心出し作業は必要です。

心出し作業が済んだらRD装着。

リアブレーキケーブル用のエントランスパーツです。

固定の原理はわかりました。
ここにも下処理をしています。

ブレーキは機械式で、今回は【EQUAL】(イコール)のレッドをお求めいただきました。

2種類のアウターケーブルを使うのが標準仕様です。

インナーワイヤーにも下処理をしています。

ひとまずブレーキアウターケーブルの長さを決めましょう。

アウターケーブル同士を繋ぐアウターコネクターをどこにもってくるかも重要です。
メーカーさんによると、このコネクターをビニールテープ等でぐるぐる巻きにするのが推奨のようで、アウターコネクターがフレームを傷付けないようにするのも目的だと考えられます。
ヴィジュアル的なことも考え、ひとまずハンドル操作をしてもフレームに当たらないように組んでみました。
その後、ビニールテープをどうするかはユーザーさんのご希望に従います。

シフトケーブルアジャスターはオーバーホールで蘇りました。

シフトインナーケーブルにも下処理をしています。

動作も良好です。

ハンドル周りのアウターケーブル長は決まりました。

マウントを取り付けて最終確認です。

左クランクはパワーメーター付きの物を使いたいとのことで、FC-6800(また別のお持ち込み品)を使います。

せっかくなので分解・洗浄・下処理をしましょう。

右クランクはリコール対象だったので新しいものを使います。
型番が『FC-08』となっているのが興味深いです。

チェーンリングのインナーは12s用でアウターは11s用という組み合わせでした。
今回はリア11sなので問題が無いということでしょう。

新品クランクセットですが、下処理をするために完全分解しました。

それぞれ適切に下処理が完了です。
左右で異なる品番の組み合わせとなりましたが、色のおかげかヴィジュアル的にはそんなに違和感がありません。

BBシェルには粘度の高いグリスを使います。

これまた組み上げたら目立たない部分ですが、BBのブランドロゴの向き(位置)もビシッと合わせます。

当然ながら反対も。
これが当店流の組み方です。

はやり見えませんが、細部にも手を抜かないというのはできるだけ大切にしていきたいことです。

FD用バックアッププレートの位置を決めます。

FDを付けたらいよいよチェーンです。
フレームはもちろんガードします。

チェーン長を決めて繋ぎました。

前後のディレイラー調整も完了!

インナーエンドの処理は当店独自技術の『MEF』にて仕上げています。

結局、ブラケットカバーは新品になりました。

バーテープもプロならではのクオリティーで巻き上げます。。

お持ち込み品のペダルにも出来る限りの下処理はしています。

ひとまず装着完了です。

ボトルケージもお持ち込み品で、新品ですが少々ほこりをかぶっています。

誇りをふき取ってから組み付けています。

フレームに付属していた純正ボルトの頭が長いので、ボルトは別のものを選んでもいいかもしれません。

■ニューバイク完成

785HUEZ RS DISC(以下、ヒュエズ)がついに完成しました。
保安部品等は納車時に取り付け予定なので、他の部分を詳しくご紹介します。

トップキャップ自体が締め込みと連動して回るため、適切なヘッド調整をしつつ【LOOK】のロゴの見え方にもこだわりました。
トップカバーも同様です。

コックピットまわりはブラケットカバーとバーテープが新しくなったことでくたびれ感が無くなりました。

バーテープの化粧テープ(フィニッシングテープ)は納車時にユーザーさんのコダワリをヒアリングしてから仕上げます。

このフレームとこのハンドルバー、そして【EQUAL】の2種類のアウターを使うことで、このケーブルルーティングになりました。
ヘッドチューブの【LOOK】の向きとブレーキアウターケーブルのロゴの向きをなるべく合わせています。

ホイールは【P&P COMPONENTS】の名作『BOREAS』(ボレアス)です。

もともと回転性能が高いハブですが、当店での下処理も追加しているので耐久性(寿命)も長くなるでしょう。

ストレートバルブを採用しているため、走行中にバルブがリムのバルブホールにカンカン当たることもあります。
対策方法もあるので、これはまた別の機会にご紹介予定です。

前後で異なるタイヤをお使いだったので、前後どちらにどのタイヤを使うかも事前にヒアリングしています。

ユーザーさんがご納得できるカタチに着地できて心底ホッとしたクランクセットです。

品番は異なりますが、左右で極端に大きな違和感はありません。

クランクセットなのでチェーンリングも新品になりました。
スプロケット、チェーンも新品なので噛み合わせは良好です。
ナラシをすることで本来の性能をより発揮することができるでしょう。

RD同様、FDもピカピカに蘇りました。

【EQUAL】のブレーキ本体はレッドをお選びいただきました。
差し色としてホワイトがメインのフレームによく映えます。
インナーケーブルの末端処理は当店独自技術『MEF』にて仕上げました。
金属製のインナーエンドキャップと違い、皮膚が触れてもケガをすることがありません。
サイクルウェアにも優しい仕上げ方法です。

リアのブレーキローターはΦ140mmであるのに対し、フロントのブレーキローターはΦ160mmで組んであります。

サドルの角度等は納車時にしっかりと合わせます。

■防犯登録で当店ならではのサービス

フレームセットは個人売買で手に入れたとのことで、以前の持ち主さんがきちんと自転車譲渡証明書はありました。
さらに、防犯登録をしなかった理由も明確に書き残すというスーパーファインプレイを見せて下さったので、今回のユーザーさんは非常にラッキーです。

当店では『自転車防犯登録証明書』の書類取得代行サービス(有料)も提供しています。
自転車防犯登録証明書は自転車店(自転車防犯登録指定店)にて防犯登録をするのに必要な書類です。

防犯登録証明書さえあればもちろん、そのまま当店にて防犯登録も完了できます。

■組んで登録したら終わりじゃない

仮組み時点である程度ポジション(乗車姿勢)チェックはしていますが、実走になるとまた少し変わってきます。
ブレーキレバーのリーチやサドルの高さ、前後位置や角度等も無視はできません。
各部品やその付属品についての説明も当然行います。
そして納車後1ヶ月~2ヶ月の間を目安に初期点検&調整を行う必要があり、これはナラシ運転後の各部に生じる初期の馴染みを点検・調整するものです。
ここまでやって自転車は本来の性能を発揮します。
当店で組み立てた車体やフルオーバーホールした車体は初期点検・調整費用が無料です。
もちろん、その後の修理やカスタマイズ等も承り、ユーザーさんの快適なサイクルライフをサポートさせていただきます。

■なぜ組立で各部にいちいちこだわるのか?

当店の組立は同業者さんからもドン引きされることがあります。
場合によっては
「お客さんはそこまで求めていないだろ」
とか
「所詮あなた(私のこと)の自己満足でしょ?」
等と言われることもあります。
そういう意見を否定するつもりはありません。
しかし、蛇足とも言えそうなくらいに手間をかけてまで各部にこだわりながら組むのには理由があります。

ご存じの通り、自転車は人間がエンジンです。
そして人間というのは面白いもので、気分によっても調子が良くも悪くもなります。
例えばセンターロックタイプのブレーキローターやプレスフィットBB等のロゴの位置がどうとかで、理論上は性能に影響がありません。
美しさの感じ方にも個人差がありますし、細かい部分にまで気付く人とそうでない人がいることも理解しています。
しかし、あえて細かい部分にまで目を向けた時、その車体を美しいと思えたりカッコいいと思えたりすることは、プラスの要素になることはあってもマイナスの要素にはならないハズです。
愛車へのプラスの感情が身体的なパフォーマンスに影響するというのは、私自身も自転車愛好家の1人として経験があります。
これも自転車の面白さの一部です。
『きちんと組む』のはプロとしては当然のことだと思います。
当店では各部の下処理にも手を抜きません。
その上で、ヴィジュアルにもできるだけこだわりながら組むことで、ユーザーさんが愛車に乗った時の性能も底上げしたいと考えています。
自転車は誰が組んでも、誰が作業しても同じではありません。
当店はヘンテコな営業スタイルですが、これからもユーザーさんに喜んでいただけるような仕事を心がけます。

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