熱を測ることに命をかけている次男の話
子供たちの風邪もだいぶ落ち着いて
長男は今日から学校に行き、
次男のクラスは学級閉鎖で学校が休みになった。
「やっぱりインフルエンザだったんじゃない?」
まだ次男の気持ちは変わっていないらしい。
今朝、5時半を過ぎた頃に起きてきて
すぐに体温計を探した次男。
刀を抜くかのように勢い良くケースから
体温計を引き抜いた。
「ママ!祈って!」
祈って…?笑
コーヒーカップを置いて、
言われるがまま両手を合わせた。
息子がこんなことを言う原因は私にあった。
昨日、38℃を超えないまでも、なかなか熱が下がらず、
「明日熱があったら、もう一度病院へ行く。」
と私が言ったからだ。
そこから息子と熱との攻防戦が始まる。
数十分、早ければ数分で体温計を手に取る息子。
いくらなんでも測りすぎでは…。
体温計も働きすぎて、鳴る毎にだんだんと
元気がなくなっていくような気さえする。
昨日は、ほぼ息子の負け。
もはや半べそ状態である。
「明日熱が何度だったら病院に行かなくてもいいの?」「熱が下がってたら病院行かなくてもいい?」「また検査するの?」
彼はインフルエンザの検査を恐れている。
鼻に細長い綿棒を突っ込んで、グリグリする
アレだ。
大人でも痛いし苦しいのに、
子供が二度もその検査を受けるのは、
さすがにかわいそうだ。
祈らされて待つこと数十秒。
運命のアラームが鳴った。(ただの体温計)
声にならない声を上げながら、
また勢い良く体温計を外した息子。
結果は、
「36.1℃ !!!!っしゃぁああああーーー!!!!」
彼は勝利の雄叫びを上げながら、
ソファーに倒れ込んだ。
「絶対!!病院行かないから!」
彼は、勝ち誇った顔で私に言った。
負けた気分になったのは、なぜだろう。
わかったよ。
兎にも角にも
元気になってよかった。
休職9日目
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