実質賃金上昇率のマイナスが過去最長に並んだけれども…~2024年2月の毎月勤労統計
「毎月勤労統計調査」(厚生労働省)の2024年2月分が本日(8日)公表されました。日本経済新聞夕刊は、実質賃金上昇率(▲1.3%)が23ヵ月連続のマイナス(2022年4月~2024年2月)と、リーマン・ショック前後の2007年9月~09年7月以来に並んだと報じています。
しかし、リーマン・ショックの時期は23ヵ月中18ヵ月、名目賃金上昇率もマイナスでした。名目賃金上昇率がプラスで、物価上昇率がそれを上回るために実質賃金上昇率がマイナスになっているのとは、だいぶ事情が異なりま