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フリーライター/原稿料未払いで取締役中村を追う話がメインです。倒産させることなく、取締…

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フリーライター/原稿料未払いで取締役中村を追う話がメインです。倒産させることなく、取締役は業務委託契約金未払いのまま失踪。それをライター中村が追う奮闘記です。その他、知的障害の兄のこと、働き方、思ったことなども随時更新。https://www.chiricovita.com/

マガジン

  • 【報酬未払いで逃げた取締役】中村が中村を追う

    業務委託契約金80万円未払いで失踪し続ける「取締役中村」。彼を追いかけるドキュメントです。社名は仮名にしてありますが、内容はほぼそのまま。ギャンブルで株を使い果たし、会社が経営破綻。念書を交わした後、中村が消息不明に。直接交渉できるまで、諦めずに追いかける奮闘記です。

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【報酬未払いで逃げた取締役】2020年上半期まとめ

前回までのあらすじ 雑誌業務委託契約で、80万円の未払い被害にあう。内容証明や支払督促を出し、その後、未払いスタッフで念書をかわすが支払いがなく、弁護士に相談。登記簿を取得して社長の自宅へ行ったり、下請法について調べるなど画策。しかし、資本金が1000万円以下の零細企業ということで、公正取引委員会には取り合ってもらえず、2019年が終わろうとしていた。 ●2019年12月末日 100万円の入金12月の終わり、未払いグループ代表の夏川氏から連絡が入った。中村から100万円の入

    • うつ病と診断されたパートナーが4年ぶりに外出した話

      私自身は原稿料未払い約80万円問題、家族は知的障がいの兄を抱えた7040問題に直面しているという話をしました。 今回は、私のパートナーの話です。 元TOKIO山口達也さんの酒気帯び運転による逮捕 先日、元TOKIOの山口達也さんが酒気帯び運転でバイクを運転し、車に追突したことで現行犯逮捕された。2018年には、女子高生に女子高生への強制わいせつ容疑で書類送検され(後に不起訴処分)、ジャニーズ事務所を退所したの記憶はまだ新しい。 双極性障害と診断された山口達也さんは、カウン

      • 【70才過ぎの母と知的障害の兄】年金だけでは生活できない

        ※本当に生活が厳しいときは生活保護があるという話です。興味がある方は、ぜひ。 実家には、月に一度連絡をする。 しかし、母が電話に出るのは平均して4回に一度くらい。 つまり、4か月に一度だ。 4月に「そっちは、コロナ大丈夫?」という話をして、先日ようやく今年2度目の電話がつながった。 母があまりに電話に出ないため、その間私は一方的に書簡を送っている。その中に聞きたいことを書いておくのだ。 すると、電話口で何を話そうかと悩むでもなく、母が手紙に書いたことを話してくれる。今

        • 原稿料未払いは裁判に勝つだけでは回収できない

          雑誌原稿料未払いでとり組んだことフリーランスのライターである私が雑誌の原稿料未払いにあって、すでに1年以上が経過した。未払いは短期回収が一番といわれているだけに、すでに回収の糸口が途絶えてしまっている。 どうせダメなら裁判でケリをつけようかと思っていたら、パートナーに「自己満裁判やるんだね」といわれた。債権が回収できないのに勝訴だけ勝ち取ってなんの意味があるのか、ということだ。グサりときた。 そのせいで、しばらく心にとげが刺さったようになり、朝日や夕陽のきれいなものを見て

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        • 原稿料未払いは裁判に勝つだけでは回収できない

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        • 【報酬未払いで逃げた取締役】中村が中村を追う
          9本

        記事

          私はくにひろの妹だから【報酬未払いを諦めない理由】

          今回は今書いている【中村が中村を追う】で、なぜ未払いを諦められないのかについて考えてみました。自己紹介をかねて、トップページに貼ります。 くにひろの妹私は、小学生のころから目立つ子どもではなかった。ただ、はっきりと「やめて」がいえる子だった。それは、私が「くにひろの妹」だからだ。 小~中学校では、私は「くにひろの妹」という位置付けが大きかったと思う。その「くにひろ」とは、私の兄のこと。 幼少期のくにひろ 2才の頃、兄は記憶力がズバ抜けてよかった。車の車種や電車の路線図

          私はくにひろの妹だから【報酬未払いを諦めない理由】

          【報酬未払いで逃げた取締役】中村が中村を追う7話

          前回までのあらすじ 報酬未払いで取締役の中村は消えた。音信不通、会社も移転。0スタートになってしまったライター中村が次に打つ手は? 中村が消えて、会社も消えて。0スタートになってしまった。自分のせいだとも言えるし、中村のせいだとも言える。 手がかりがなくなってしまったため、一定数の未払い被害者たちで話し合い、刑事訴訟をするのが一番ではないかという結論に達した。 そこで、弁護士に依頼するために債権回収に強い弁護士事務所を調べて連絡をとった。そこで、これまでの経緯を説明した

          【報酬未払いで逃げた取締役】中村が中村を追う7話

          【報酬未払いで逃げた取締役】中村が中村を追う6話

          前回までのあらすじ 未払い金を支払ってもらうため、未払いグループで念書を交わした。と、同時に私は個人的に支払督促状を申し立てる。そのことで、中村と未払いグループでトラブルになってしまう。中村は支払督促状取り下げない限り、支払わないと念書無効を訴えた。仕方なく私は「取下書」を提出。しかし、9月末の支払日に入金されることはなかった。 誰かをこんなにも恨んだことはない。下手をすれば、相手の人生を無茶苦茶にしてしまいたいと思うほどに。。。 私は今、近影に東京タワーが映る60階建て

          【報酬未払いで逃げた取締役】中村が中村を追う6話

          【報酬未払いで逃げた取締役】中村が中村を追う5話

          前回までのあらすじ 別冊ふろくの編集費用は、未払いグループとは別の形で支払われるということで合意した。しかし、予定通りに支払われなかったため、ついに支払督促の申し入れを出したライター中村だったが。 9月25日。 中村と交わした念書の最初の入金日まであと1週間という頃、未払いグループの代表である夏川氏よりLINEに連絡が入った。 「グループの中の一人が支払督促を出したせいで、念書の効力がなくなりました。中村社長が進めていた土地の売却契約が、支払督促のせいで延期となり、私たち

          【報酬未払いで逃げた取締役】中村が中村を追う5話

          【報酬未払いで逃げた取締役】中村が中村を追う4話

          前回までの話 取締役である中村と「念書」を交わした、未払いグループ。支払い期日は9月末。私は別途、代理店から別冊ふろくの制作費用を8月と9月半ばに支払うということで合意した。その結果…。 結論からいえば、8月末に約15万円の入金があった。入金は代理店ではなく、中村の別会社の口座からだった。そして9月半ば、2回目の支払はなかった。もちろん中村に電話はしたが、当たり前だが出ない。 夏川氏に連絡をすると「未払いの人からの連絡が多くて仕事にならないから、このグループのやりとりは代

          【報酬未払いで逃げた取締役】中村が中村を追う4話

          【報酬未払いで逃げた取締役】中村が中村を追う3話

          前回までのあらすじ 雑誌ライター中村が、70万の未払い金の被害にあった。委託先の取締役社長の中村は、未払いにも関わらず、アイドルグループと契約した写真集の編集を進めてほしいという。ライター中村は、それを断固として拒否するがー。 別冊ふろくの制作を断った数日後、エディトルアルデザイナーからメールがきた。「未払い分を支払ってもらったので進めます」というのだ。聞けば「編集長からなる早で進めて欲しい」と連絡があったという。 写真のセレクトやマンガも入稿できるだけの材料は揃っていた

          【報酬未払いで逃げた取締役】中村が中村を追う3話

          【報酬未払いで逃げた取締役】中村が中村を追う 2話

          その後、取締役社長である中村から直接携帯に連絡が入ったのは、6月末のことだった。それまで、何度電話をしてもスタッフは「わかりません」「折り返します」を繰り返していたのだ。 多分、再三電話をして催促していたのは、私だけではないだろう。よくある話だが、ライターは編集者とのつながりで仕事を受けることが多い。会社→ライターではなく、編集者→ライターという図式だ。 今回、この雑誌に携わるフリーランスのほとんどが編集長からの業務委託だった。スタッフは全て一任されていたのである。そのた

          【報酬未払いで逃げた取締役】中村が中村を追う 2話

          【報酬未払いで逃げた取締役】中村が中村を追う1話

          はじまりは、2019年。年明けから、私が携わる月刊雑誌が隔月発行になると通達があった。その頃、編集長の体調も芳しくなく、雑誌スタッフは業務委託契約のフリーランスばかり。統率力がやや欠けたフリーランスの塊は、それでも編集長が無事に戻れるよう奮起した。 翌号から編集長も復帰し、雑誌もボリュームを増やして再スタートした。さらに、新しい企画もスタートした。その企画は、アイドルのプライベート写真を別冊ふろくしてつけるというものだった。 企画趣旨としては、毎号グループひとりひとりをク

          【報酬未払いで逃げた取締役】中村が中村を追う1話

          中村が中村を追う -はじめに-

          私は、ライター中村。いくつかの編プロを渡り歩き、編集者同士の繋がりで、しがないフリーライターをしている。 本件は、さかのぼること1年前の2019年、約2号分の雑誌制作の報酬未払い事件を記録に残している。 この未払い事件については、ノンフィクションを基にしたフィクションであり、私は現在も制作会社の取締役である中村を追っている。 魔女狩りのように取締役を吊り上げて、身分や住処をさらし炙り出そうとは思ってない。いや、実際には思っていた時期もあったが、その思いは時とともに風化し

          中村が中村を追う -はじめに-