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映画「怪物」を観て

是枝裕和監督、映画「怪物」を観ました。俳優の方々、撮影チーム、スタッフさん、みなさんの力と思いがつながっている、心の深くが動かされる作品でした。その映画の脚本を書かれた坂元裕二さんの記者会見でご自身の日常での出来事と坂元さんの仰った言葉がとても印象的でしたので、ブログに書きたいと思いました。

その出来事は坂元さんが運転をされていたときに、トラックの後ろで信号待ちをしていて、青信号になってもトラックが動かなかった。そこで坂元さんはクラクションを鳴らしたけれど、それでもトラックは動かなかなった。
その後にトラックが動き出したときに横断歩道を渡った車椅子の方が見えたという出来事でした。
その出来事の体験から坂元さんは、
「世の中には普段生活をしていて見えないことがある。私たち、、私たちと言って良いのか、まず私自身は自分が被害者だと思うことにはとても敏感ですが、自分が加害者だと気づくことはとても難しい。それをどうすれば加害者が自分が被害者に対してしていることに気づくこと、それができるだろうか、そのことを常に10年余り考え続けている。」
と記者会見にて仰っていました。

坂元さんの言葉をなぞるようですが、このブログを書いている私自身、自分が被害者だと思うことにはとても敏感です。
電車が遅延しているとき、寒い日が続くとき、急に雨が降ってきたとき、仕事の疲れやストレスが溜まってきているとき、
「自分はついてない、不運だ、こんなんやってらんないよ。」
大袈裟と思われるかも知れませんが、そんな言葉が自分の頭を巡るときが今でもあります。
それでも今は「ムムム、ひと呼吸してみよう。大丈夫、今できることがある。」と再思考から再試行して生活しています。

DV加害更生プログラムに通う私たち、私自身今でも欠けている共感の心。
私自身の心がざわつき、そのざわつきに気が捉われてしまうと周りが聴こえずにみえなくなってしまう。その心のざわつきにはとても敏感に反応してしまいがちです。

私自身の人生の責任として、私がした暴力によるパートナーさんへの影響を認め共感を示す。私は私自身の加害を認め、更生を続けていく。
心で心をおもう人間に変わっていく。
心の奥底から心の行先をつなげていく。

2024年1月31日、今月もブログの更新を続ける。今できることがある。青信号、安全確認出発進行、待つこともある。社会のひとり、ひとり、みんなのほほ笑みが出発の合図。
「行ってきまーす!!」今日も元気に更生を続けています😊✨









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