DV加害更生体験談出版プロジェクト

私たちはDV加害更生プログラム参加者です。プログラムに参加する経緯、プログラムでの学び…

DV加害更生体験談出版プロジェクト

私たちはDV加害更生プログラム参加者です。プログラムに参加する経緯、プログラムでの学び、私たちの歩みを正直に体験談として書いた本を出版しました。DV加害をした人間は変われるを現実へとするため私たちはプログラム参加を続け、未来の社会のひとりひとりの笑顔へつなげていきます。

最近の記事

ひとはいつからでも変わることができる  #未来のためにできること

 いつの頃からか僕は謝ることができなくなっていた。  子どもの頃、お母さん、お父さん、学校の先生に「悪いことをしたら、ごめんなさいしようね」と言われ続けていた。  素直に「ごめんなさい」が言えると大人から褒めてもらえた。  「えらいね」「素直だね」、そんな言葉をかけてもらえると自分の行動が誇らしく思えたものだった。  思春期に入ると周囲の大人や友達の言葉にイライラすることが増えてきた。  「うっせぇな」「うざい」「お前には関係ねぇだろ」「馬鹿じゃねぇの」  そんな言葉ばか

    • DV加害更生の試み #未来のためにできること 

      「こんにちは! よろしくお願いします!」 Zoomにログインして、みんなの顔がみえると同時に挨拶をする。 みんなというのは、DV加害更生プログラムに参加するみんな。年齢は20代〜60代。職業は公務員、会社員、自営業等。居住地は日本全国、海外からも参加している。 みんなと私の共通点は男性であること、そしてDV加害者であるということ。 お付き合いをしたパートナー、結婚をした妻に暴力をふるい、子どもに虐待をしてきたDV加害の過去があるという共通点。 DV加害更生プログラムが始

      • 『パートナーに言われたい親父/親母ギャグランキング第一位は?!』

        お世話になっております。 こんな親父ギャグを言う男性が社会に増えたら良いな課のCさんです。 DV加害更生プログラムには真面目な笑顔で通い続けております。 そんなCさん(30代後半男性)が30代後半男性(全一名)にアンケートを取りました。 アンケート内容は『パートナーに言われたい親父/親母ギャグは何?』 いきなりかみなり、第一位の発表は、 美容院に行った後のパートナーに 「パパにパーマネントラブ💓」 そんなCさんの頭の中はもうくるくるパーマです。 そんな夢の時間もし

        • 願い事 半年の折り目に

          この間、電車に乗っているとある少年が親指と人差し指の間を目盛りにスポーツドリンクを測りながら美味しそうに飲んでいた。彼の頭の中にはどんな想いがあって、あのスポーツドリンクを少しずつ大切に飲んでいたのだろうか。電車の中で彼の行動に見入ってしまった。 今年2024年も半年が過ぎて、七月入りをした。七夕も近い。 「あなたの人生の願い事は叶わなかった願い事の方が多いですか、叶った願い事の方が多いですか?」と聞かれたら、僕はどちらを選ぶだろうか。 今の自分は叶った願い事の方が多いと

        ひとはいつからでも変わることができる  #未来のためにできること

          信頼する

          たんとすまいるで学びを始めて6年。 通い始め当初はアラサーだと思っていたら、今はしっかりアラフォーです。 別居生活の中で親父ギャグも習慣としてだいぶ身についてきました。 今日思いついた親父ギャグなぞなぞは、 「未婚のみかんがバーで野菜に求婚しました。さてその野菜は?」 正解は人それぞれでも良いのかなと思っているのですが、今日思いついたのは「きゅうりのCucumber」(求婚BAR)です。。。笑 きゅうりの美味しい季節になってきましたね。。。冷汗、笑 こんな風に自分の親父

          Turn to Smile たんとすまいる DV加害更生プログラム

          私たちが通うDV加害更生プログラムは一般社団法人Turn to Smile(たんとすまいる)が運営しています。 現在、DV加害更生プログラムは火曜日、水曜日、土曜日(2グループ)、日曜日と5グループあります。 プログラム参加者による説明会も毎月第一又は第二土曜日に開催しています。自分はもしかしたらDVをしてしまっているかも?とプログラムに参加するか迷っている方はぜひ一度プログラムに実際に参加している方の生の声を聴いてみませんか? 次回は5月11日10:00〜開催です。(所

          Turn to Smile たんとすまいる DV加害更生プログラム

          Canon 〜時の経過とともに〜

          40歳近くなった今も覚えている卒園式の思い出 パッフェルベルのカノン そのときはパッフェルベルのこと クラシック音楽のこと  何も知らなかったけれど 何だか感動した 卒園式は園の先生方 お父さんお母さんが感極まって泣くことが多いみたい 目では測れない成長を涙が補う こわおもての先生も卒園する子よりも泣いたりする いつの間にこんなに時が経過したのだろう 自分が歳をとったのか 時があっという間に過ぎたのか きっとどっちもどっち 手に皺はできても  手にとって確かめることはでき

          Canon 〜時の経過とともに〜

          泣いても変われない!!

          DV加害更生プログラム体験談出版プロジェクトが23年に出版した本 その本の中に出てくるCさんです。どうぞよろしくお願いいたします。 私たちが本を出版した目的にDV加害を繰り返している人にDV加害更生プログラムの存在を知ってほしいという願いがあります。 この本をきっかけに更生の道を歩みたいと、そんな目印になってほしいと 出版後も願っています。 それは私たち自身が消すことのできない過去に暴力・虐待を繰り返していた当事者だからです。当事者がおこがましいと思われるかも知れない。

          映画「怪物」を観て

          是枝裕和監督、映画「怪物」を観ました。俳優の方々、撮影チーム、スタッフさん、みなさんの力と思いがつながっている、心の深くが動かされる作品でした。その映画の脚本を書かれた坂元裕二さんの記者会見でご自身の日常での出来事と坂元さんの仰った言葉がとても印象的でしたので、ブログに書きたいと思いました。 その出来事は坂元さんが運転をされていたときに、トラックの後ろで信号待ちをしていて、青信号になってもトラックが動かなかった。そこで坂元さんはクラクションを鳴らしたけれど、それでもトラック

          夢を現実に変える!!

          2023年は本を出版する夢をみんなで現実に変えることができた1年となりました。 夢をひとりで叶えるわけではなくて、仲間と活動を通して叶える夢。 ひとりでは成し遂げられないこと、自分自身の未熟さを痛感しながら、自分自身の役割と責任、信頼関係、仲間の活動と時間への感謝と尊重を思う。 もうそこには2024年。 私たちはそれぞれに何を夢みているのだろう。そして何を現実に変えていくのだろう。 未来はもうすでに始まっている。 「私たちが出版した本は沢山の人の手に届き、DV加害を

          出版しました!!✨✨✨

          DV加害更生体験談出版プロジェクト!出版おめでとうございます✨ 私たちは過ちを見詰め続ける責任と未来への決意をかたちにしました。本にはプロジェクトのチームのつながりと想いが詰まっています。 ドリームマップ!夢を想い描く、またひとつみんなで夢が現実になる。みんなで生きている。 プロジェクトメンバーのみなさま、本の出版に関わったみなさま、ありがとうございます!!心より感謝申し上げます。 今、この瞬間にもD Vで苦しんでいる人たちがいます。 ひとりでも、たったひとりでもD V

          失くならないもの

          今年もあと二ヶ月を切る。 私たちの本の出版が近づく。 本を出版するという活動を通して、自分が書いた言葉、文章を読み返す。 あの時の自分の言葉に今の自分は応えているだろうか。 昨年末に言葉を現実にしていくと、このnoteに書いた。 三六五歩のマーチの歌詞みたいに、 一日一歩、三日で三歩、三歩進んで二歩下がる。 それで良いのだろうか?出来るなら前進を続けていたい。 焦ってしまう自分がいる、焦っているのに行動が現実に伴っていない自分にまた焦る。 変化して、進化して、「変わったね

          ジャニーズの会見を聞いて

          ジャニーズが今ジャニー喜多川氏の性加害問題でかなり揺れていますね。 「0点です!」ジャニーズ謝罪会見を“しゃべりのプロ”が酷評 唯一の及第点は「イノッチだけ」(SmartFLASH) https://news.yahoo.co.jp/articles/62b594bbbdeabe3457255c295b8204d8fa36cdf0 報道では、ジュリー藤島景子さんと東山紀之さんの会見に対して厳しい意見が出ているのに対して、井ノ原快彦さんに対しては、世間は比較的高評価を得てい

          ジャニーズの会見を聞いて

          変わる可能性 あきらめたらそこで、、、

          可能性という言葉に光を感じる。 誰が何と言っても、どんな状況だとしても、変わる可能性がある。 「DV加害者は変われない。」現在の社会で捉われるその声を私たちが受けとめる責任もある。 そのように社会に写り出ているのは私たちが繰り返してしまった暴力の反映、私たちが実際に作り出してしまった現実である。 当事者である私たちがどのように捉えるのか。 変われるかどうか、変われたかどうかは自己満足では決してない。 変わろうとすることを続けているのかどうか、それはいつも自分自身に問い

          変わる可能性 あきらめたらそこで、、、

          心のスケール

          心が透けてみえーる。心のスケール。 タラララタラーーーン✨ 「心のスケ〜ル!!」(ドラえもん風に言ってみる) 前置きが良く分からなくなってきたけれど、私の今の心のスケールはドラえもんのモノマネをひとりでできるくらいな心の状態なので心のスケール8.8です。笑 私たちはプログラムのグループ参加毎時、まずはじめにお互いの心の声に耳を傾けます。心のスケールをお互いに話します。 1〜10までのスケールをそれぞれ自分自身で選んで、その日、その時の心の状態を話します。 仲間はその時に

          出版社の現実とこれから

          土曜日に体験談出版プロジェクトの打合せがありました。更生プログラムの関係者が私たちが出版しようとしている書籍のことでとある出版社に掛け合って下さり、率直な意見を聞いていただいたとのこと。その内容を共有いただきました。 結論から言うと、商業出版をするのはかなり厳しいということが分かってきました。 お話を聞いたことはだいたい以下のようなものでした。 ・誰に読んでもらいたい本なのか?DVをやめられず悩んでいる人を対象とするならば、かなり間口が狭くなり、本を手に取る人は少ないの