彼の親に会いに行くということ
あした、お話しにいきます。
挨拶というよりは、お話を聞きに行くつもりでいたい。
いちどお別れする運びとなったときに、向き合おうと言った彼の過去のこと。聞けば聞くほどいろいろあって。
ご両親の気持ちも相当なものだったと思う。
彼が『最初の頃の、なにも考えてなかったとき』と比べて、不安が大きくなっていってることを、打ち明けてくれた。わたしは、それがふつうだよと言った。
それがふつう。今までがおかしかったんだよ。
それをふまえて今、なにをすべきか。
やっぱり、過去と向き合うこと。なにがあったのか、すべて、順を追って。なにを間違えてきたのか。これからどうすればよいのか。
そして、今、おとうさんとおかあさんとも共有する必要があると思ってる。
そのあと、お金のこと。猫のこと。結婚をどうするか、どうしたいのかも、お話していこう。
自分たちだけではとても無理なことをやろうとしていて、頼ったり甘えることにはなるんだけれど、そのぶん、助けたり、支えることもできると思う。
それが家族だと思うから。
わたしとわたしの猫たちがその一員になれたらいいなって思うけど、もし、そうなれなくても、彼と家族との関係性を解きほぐす手助けができればと考えてるんだ。
過去にいろいろあって、家出同然で家を出て、20年も離れて暮らしていて心配ばかりかけて、頼らないって決めてたのに、ここへきて、わたしを入れて、家族になろうとしている。
それってすごいことだと思う。
その話を、そう、わたしが真に受けなければ、終わってた思う。でも、あり得るかもって思っちゃったんだよね。
それは、それ以外に一緒になる方法がないからというよりも、そのかたちは誰にとっても最善なのではないか?と、直感的に、感じたから。
だから、浮かれている彼に、わたしが心配していることを話した。
それは、猫たちをしあわせにできるかな?ということ。仕事もフルタイムでしていて、わたしひとりで4匹のお世話をするのは無理だよ。でも、もし、4人で4匹のお世話ができるなら、わたしも楽だし、猫も喜ぶし、ご両親も猫に癒されるし、みんなが仲良くなれるし、しあわせな未来しかない。
まず、そのことを話したら、彼は驚いていた。
そこを承諾してもらえるかどうかが、まずいちばんに確認してほしいことで。
でも、ご両親にとっては、わたしの人物次第というところがあるだろうから、会った方が早いかなって思ったんだ。
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