おがちかつ

徒然に付き合って頂けたら幸いです

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最近の記事

杉原千畝

『六千人の命のビザ』を読む。 杉原千畝の功績は知っていたが、 この本の中の一文にゾッとした。 「それがアウシュビッツなどの収容所に送られて残虐な方法で殺されるまでになっていたのだと知ったのは、戦後になってからのことでした。」 ユダヤ人虐殺は、外交官の家族も知らなかった。 ということは、今起きている戦争においても知られていないだけで残虐なことが行われているかもしれない。 1日も早くまず停戦を。 そう願わずにはいられない。

    • アンネの日記

      「どんな富も失われることがありえます。けれども、心の幸福は、いっときおおいかくされることはあっても、いつかはきっとよみがえってくるはずです。」 10代前半の子が書いたとは思えない、生命への洞察。 連合軍の進撃が、唯一の希望だったアンネたちのように、 今も世界の何処かで、戦争が終わる日を待ちわびて、静かに耐えている人たちがいると思うと、 戦争はいけないし、戦争を始めた時点で大罪なんだと思う。 「わたしはぜひとも何かを得たい。夫や子供たちのほかに、この一身をささげても悔い

      • 夫婦生活とピリオド

        結婚して幸せでしょ今 とか言う人はほんとにそう思って言ってるのだろうか。 はたまた場のつなぎとして定型文を言ってるのだろうか。 結婚がゴールインだとか、幸せだとか言うイメージはもうみんな持ってないんじゃないかと思う。 既婚者はもちろん、いま独身の人も。 結婚して幸せどころか、 朝起きる時間も寝る時間も自由ではなくなった。 夜ご飯を食べる時間も、食べるものも、自分の財布も自由ではない。 観たい番組も、お風呂に入る時間も自由ではなくなった。 どこに幸せがあるのかと、本気でそ

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        • メタ認知

          私は職場の上司が挨拶を返してくれなかった時、または目を見て挨拶してくれなかった時、 怒ってるのか?と思ってしまう。 何かしただろうかと考える。 その上司と直接何か話をすれば解消されるが、同じ事がまたあった時は同じように怒ってる?と感じてしまう。 隣にいる人が舌打ちをしたとき、 自分に対して?とビクッとしてしまう。 心に暗雲が立ち込める。 こういうのはすぐに晴れるが。 帰りが遅くなり、妻を起こしてしまった時、 怒ってるのではないかと感じる。 翌朝の妻のあくびも、 自分への当

          喧騒の中の隠れ家

          阿佐ヶ谷にある名曲喫茶。 立派な音響システムに、 飲み物は全品500円。 中に入ると写真で見たより狭く、 先客は3人ほど。 私は入口の真ん前にある一人掛けの座席に腰掛けた。 スピーカーの近くに行きたかったが、 初めてなので勇気が出ず。 後で入ってきたお客が迷うことなく堂々とスピーカーの真ん前に座ったので、少し後悔した。 私の隣には大量のレコードをバックに詰め込んだお客さん。 一人席を2つ使って、レコードを座らせている。 きっとレコードを蒐集している熱心な方で、 この

          喧騒の中の隠れ家

          そこは自分で選ぼうぜ

          お昼休みにラーメン屋に入る。 醤油ラーメンが出てくる。 細麺にコクのある醤油スープが絡んで上品な味わい。 そんな時、次の客が入ってきて食券を買って店主に渡す。 店主から 「塩か醤油かどちらにしますか」 とか聞かれると そのお客さんは 「どっちがいいですかね、初めて来たんですけど」 と。 わかる。 ラーメン好きなら、一杯たりとも外したくない気持ちはわかるが、 メニューにある時点でどっちもうまいと思ってお店側は出してるのである。 どっちがいいか、なんて客による。 店主

          そこは自分で選ぼうぜ

          幾つになっても間違える

          職場で手伝ったほうがいいんだろうなと思いつつ、手を出さなかった。 なんとなくで始まった仕事だ。 やるならやるから来てくれと言ってくれ。 こちらが察して行くのはとてもストレスだ。 でも、 そういうときは、 片意地はらず手伝いに行ったほうが円満なのだ。 ほんとに助けが必要なかったら、大丈夫ですよと断られればいい。 こういう経験を、場面は違えど何度も体験してきているはずなのに、 どうして間違えるのだろう。 帰り道、コルチャック先生が 「人のために行うことは、自分自身のためだ

          幾つになっても間違える

          小学校について聞いた話

          知人の子どもが通う小学校では、 PTAが崩壊しかけているらしい。 PTAの活動を能動的にやりたい人がおらず、 見守りが必要な校庭開放もできない状態。 また、生徒たちには学区内にある公園にしか行ってはいけないと指導をされているとのこと。 学区内に小さな公園しかない知人の子どもは、道を一本挟んだ向かいの大きな公園にいけないらしい。 これはどういう状況なのだろう。 子どものことを考えているようで、 実は面倒なことを起こさないようにと、 自分たちの立場を守ってのことなのではない

          小学校について聞いた話

          私の人生

          「ワンピース、来週休載か〜」 「来週休載じゃない!よかった〜」 「まだ木曜か〜、早くワンピース読みて〜」 この数十年を集約すると、こうやって今に至る気がする。

          今日も器用で不器用で

          器用な人がかっこいい そう思っていた少年は 大人になるになるにつれ 器用貧乏知りました。 今思うのは不器用に 不器用なほどかっこいい 器用は繕い不器用は 繕えないからありのまま ウソではないがホントでない そんな粘土で塗り固め 背も伸びぬほどガチガチに 固めた己なにかせん さかさまさかさままさかのさかさ あの日の思いが裏返り 自分が嫌になる道ばかり そのうち勇気も忘れてさ 丸くなったと処理される さかさまさかさままさかのさかさ

          今日も器用で不器用で

          世の中何が幸せか

          世の中何が幸せか。 立派なお家に住むことか。 たくさんお金を持つことか。 キレイな会社に行くことか。 いずれも私のものでない。 その幸せはままならぬゆえに 私を不幸にするものは、 私以外のものでない。

          世の中何が幸せか

          異形を恐れるは己の無知ゆえ?

          先日、創価学会名誉会長の池田大作氏の訃報が報じられ、当日ほどの報道はないにせよ、未だネットニュースなどで取り上げられる。 その多くは、 公明党への影響、連立政権への影響、創価学会内部分裂の可能性、 等、悪い方向に向かっていくのではという趣旨のものであるように感じる。 YouTubeで視聴できるニュース動画に対するコメントにおいても、そのニュースを喜ぶ声が多いようだ。かたや創価学会の方からすれば、○○ロスというより以上の深い悲しみがあるのではないか。 私は両極端の反応を起

          異形を恐れるは己の無知ゆえ?

          菜の花の沖1

          高田屋嘉兵衛のお話。 久しぶりに司馬遼太郎さんの本を手に取った。 やはり面白い。 何が面白いのか自分なりに分析した結果、 そのテンポの良さと読み応えを補強する余談にあるのではと思った。 テンポの良さは会話に特に現れている。 淡路の言葉も本当にそういう会話があったかのように登場人物が生き生きしている。 余談は、言葉の成り立ちや文化の変遷まで、学校の授業で聞いたら眠くなりそうな内容でも司馬遼太郎に語らせたら興味深いものになる。 司馬遼太郎が歴史小説を書くきっかけになったの

          菜の花の沖1

          数正出奔を考える

          先日の大河ドラマ「どうする家康」では、石川数正が秀吉方へ出奔する場面が描かれた。出奔した理由の真偽はいまもって定かではないが、 ・秀吉に懐柔された ・(秀吉側との)和睦派だったため、家中にいづらくなった ・秀吉側の内情を探るスパイ的な役割をした 等々、諸説も諸説、色々な考え方があるようである。 「どうする家康」では、一つに絞らず、いくつかの説を混ぜ込んだような描き方であった。 秀吉の天下になれば戦は終わると感じた、和睦も進めた、家中で数正が孤立するような噂も立った、徳

          数正出奔を考える

          おなら

          誰もいないから、その隙におならをしたら、 そういう時に限って 人が来るんですよね。 こっちは匂いでバレないかひやひやしているのを、知らないでしょうあなたは。

          「ネムリノチ」第二話

          愚王の死  ミルドンが姿を消してから3年後、ネムリの国は、尚も滅亡を免れている。それは悪政に耐え続けている国民がいたからである。生まれ育った祖国を離れる気がない国民も多かったが、残った国民の大半は、『ネ人』となった家族を置いてはいけないという者たちであった。 貧しいなかでも楽しみを見つけ、日々たくましく暮らしている国民がいることを知らないまま、愚王はこの世を去った。それはあまりに突然のことで、皆はじめは信じることができなかった。偽りの情報を流して、王の悪口を言う者をひっとら

          「ネムリノチ」第二話