嫌な空気

嫌な空気が漂い始めている。
野蛮なほうに野蛮なほうに。

戦火が止まず、
各地の火種がくすぶり始めている。

新たな盧溝橋はとうに過ぎた。

目には目を。
歯には歯を。
その辛酸を我々はとうに
嘗めつくしたのではなかったか。

1人1人が自身の野蛮に打ち勝て。

非日常に高鳴る鼓動を軽蔑するのである。

歴史を繰り返しているのではない。
過去から学ばず進んでいない。
むしろ後退しているのである。

このまま戦火が広がれば、
最大の犠牲を出して私たちはまた
学んだふりをする。

世界が相互に依存している状態から
自立を是としたより良好な関係を
築き得るかもしれない。

しかしそこに至るのに
血が流れる必要はないのである。

自身の野蛮を克服することだ。
望みの成就の為に、
人の犠牲を是としてはいけない。 

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