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妄想紙[vol.27] September 2023

今回の妄想紙は普段と装いを変え、個人の越境体験ではなく、他者の経験、すなわち本からの学びをまとめている。春学期で「動きながら、学ぶ」ことで得た学びと、夏休みで腰を落ち着けながら、本を読むことで得た学び。長い夏休みを終え、秋学期を迎えた彼ら/彼女らはそれらをこの秋にどう活かすのだろうか。


『これからの僕らの働き方』(著:横石崇)を読んで…

◆他人よりも自分で/のり

自分の意見が、何かのアイディアを出すきっかけになる可能性がある。議論やディスカッションの場で、黙っているだけではその場にいる意味さえなくなってしまう。自分の発言が、私がその場に参加する理由になると改めて気づくことができた。

◆三つの共通点、、私にあるのか?/ミカン

この本ではさまざまな業界で働いている人たちの話がインタビューの形式で書かれている。この本で紹介された人たちは、性別、年齢、職業が全部違う人たちだった。しかし、私はこの本を読みながらこの本の中で紹介された人たちから三つの共通点を見つかるようになった。

◆語れるキャリアを/こんぺい

自分自身でキャリアを構築する"面白さ"を見つけ、語れるようなキャリアは簡単なものではない。ただ、難しければ難しいほど楽しいと思えるようになりたい。

◆回り道してみる/まめきち

ただ受験勉強をして弁護士になるなら時間さえかければきっと誰でもなれる。でもそこに自分らしさを付与して自分にしかできない仕事を生み出すのは興味と好奇心による“回り道”なのかもしれない。

◆直感と好奇心/メイ

自分の直感が信じられず失敗するのが怖いと思う事もあるけれど失敗することは悪い事ではないと思う。直感で動いて失敗しても試行錯誤から新たな事を学ぶことが出来ると思う。立ち止まって考える事も時には必要だが、直感で動いていきたい。直感で動くときに同時に好奇心を持つことも必要とされている。自分とは関係ないと思う事でもできるだけ多くの事に触れていきたい。

『フリーエージェント社会の到来』(著:ダニエル・ピンク)を読んで…

◆あなたのワークスタイルを聞かせてください。/クマノミミ

これは、私の中では夢のような働き方だった。でもこの本にはそれが実現されていて、もしかして私も?という考えをするようになる。だが、フリーエージェントはそんなに簡単にできるものだとは思わない。その分、スキルやキャリア、努力が必要になるだろう。でも自分の中でどう仕事をし、どう生きていたら、自分の人生がもっと豊かで、楽しみながら仕事ができるのかを考えさせた本であることには間違いない。

◆「テイラーメードのキャリア」を探す/リンメイ

自分にとっての目標や成功は何なのか。メインの一つは、「地方が元気な姿を見たい」「自分が地域の一員として混ざり込んで貢献してみたい」です。その上で大切にしたい基準に、やりがい、自分らしさ、成長などを選びます。そして、それらをブレンド(本書解説内では、「バランス」ではなく「ブレンド」という言葉が使われていました。)して、テイラーで仕立てた"結果"としてフリーエージェントが魅力的な位置にあるってことか、と考えました。

◆「新しい働き方」という選択肢/しょう

つまり自分のスタイルで働くことは選択肢に過ぎないのだ。そして、それは組織の中にいながら実現をしてる人もいる。そもそもこうした働き方は強要できるものじゃないし、取って代わるなんて狭い考え方だった。「組織人間VSフリーエージェント」というよりも、自分のスタイルで働くという選択肢がこの20年で明るくなってきて、前よりも働き方が多様になったんだくらいに考えた方がいいのかもしれない。

◆新しさを受け入れてみる/みき

そんなこんなで考えたのは、やっぱり最初から印象だけで「これはあまり良くない」と思い込むのは良くない様な気がします。すごく当たり前のことですが、同時にやってしまいがち。(少なくとも私は) 「あんまりだな」と思ったら、なぜそう思うのか、解決策はあるのか、まずやってみたらいいんじゃないか、など少し頭の使い方を変えるだけで私たちの生きる上での選択の範囲は増えるのかなと思います。


『ワーク・シフト』(著:リンダ・グラッドン)を読んで…

◆仕事の対価/グラ

お金を得ることが悪いわけではない。むしろ仕事には正当な報酬が与えられるべきだと思うし、与えるべきだとも思う。しかし、同時に仕事はお金が全てではないとも思う。自分は仕事を通じて成長機会を得られているかややりがいなど金銭以外の価値観を重要視していると感じる。

◆新たな場所で、新たな人と出会う/なつ

色んな人と関わるのは楽しいんだ。これは、この約1年半を通してようやく気づいたことである。元々、自分は新しい場所に行き、新しい人に会うことが億劫なタイプであるが、自分の狭いコミュニティから1歩外に踏み出してみると楽しいことも多いことを知った。また、楽しいだけでなく、その方が新しいことに取り組める気もしている。来年の春から私は社会人となる。ついつい会社と家の往復だけという生活にならないか心配だが、新しい場所に行き、新しい人と出会えるようにこの先も動いていきたいと思った。

◆選択/せんざいさん

今私は、自分の選択を後悔していない。断らないで挑戦する未来では、私はもっと成長していたのかもしれないが、あらゆることを考えて悩んだ結果、自分で選ぶことができた。次の選択肢に迷わず飛びかかれるよう、今は膝を曲げていたいと思う。

◆コマ切れされる時間/あべちゃん

同じ忙しさでも、自分の意志によるものか、外部から降りかかってくるものかによって、仕事を楽しいと感じられるかは変わってくると感じます。なんとなく目先の課題ばかりに目が取られて、忙しさにかりそめの安心をしているようでは、自分の暮らしを楽しくすることはできないと思いました。与えられた依頼、届いた通知に、本当にめまぐるしく対処し、すべてを受ける必要はあるのか。ひとつひとつの選択にもう一度向き合い、自分で暮らす環境を自分で作っていこうと、読んでいて気づきました。


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