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F&N

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F&Nは長岡研究室で発刊しているマガジンです。 Foot&Networkの略であり、半年間の活動で出会った人や活動について紹介していきます。これまでは冊子の印刷をしていましたが、… もっと読む
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#MELCブログ

おかずクエストとアウトプット学習[Footwork & Network vol.26]

9月と10月はかなり目まぐるしい月でした。4週連続で静岡県焼津市に片道3時間半の鈍行列車で通っていたのです。なんでそんなことをしていたのか。そんな誰もが思うだろう疑問を紐解くために、全国各地でさまざまな活動をしている土肥潤也さんと、私が考えたビジネスプランである「おかずクエスト」を紹介します。  土肥さんと商店街クエストまず土肥潤也さんは、静岡県焼津市の駅前商店街で行われた大学生11人が参加したサマープログラムである「商店街クエスト」の主催者で、普段は焼津の駅前商店街を拠点

悩むからこそ見えてきたもの[Footwork & Network vol.26]

はじめに 4月、ドキュメンタリー映画「ザ・トゥルー・コスト〜ファストファッションの代償〜」を鑑賞しました。低価格に隠れた誰かの犠牲の上に成り立つ大量消費の残酷な映像に戸惑いました。また7月には映画「フード・インク」を鑑賞し、自分が口にする食料がどのように手元へやってくるのか、どのような品質なのか知りました。  そんなふうに、結構衝撃の強い映像から環境問題のテーマについて意識的に触れはじめた中で、「環境問題と自分の関係をどのように見出すか」という課題に直面しました。  環境ビギ

本気を生みだす場づくり[Footwork & Network vol.26]

 ”子どもの教育”に興味がある私は、教育支援を行うNPO法人カタリバが運営するユースセンターb-labで、この1年間活動をしてきた。b-labでは中高生と一緒に勉強をしたり、ボードゲームで遊んだり、時には真面目な相談を受けたり。そんな10代の居場所づくりに関わってきた。  昨年7月、b-lab職員の方から「手伝ってほしいカタリバの事業があるんだけど…」と声をかけられた。それが今回紹介する『中野ハイティーン会議』である。 中野ハイティーン会議とは 『ハイティーン会議』は中野

主体的に、[Footwork&Network vol.25]

春学期の締めとなるF&N。今回は去年の11月ごろに出会ってから今に至るまで一緒に活動させていただいている合同会社 Ucycleの代表細田侑さんについてと、一緒に動く中で感じたこと、今も考えていることについて書きたいと思う。 細田さんについて 細田さんは合同会社 Ucycle の代表。東京墨田区で「墨の市」というマーケットを隅田公園で開催したり、「すみだパークシネマフェスティバル」や「ことまちプロジェクト」、「継創」など多くのプロジェクトに関わっている。また、撮影や配信技術

"モノの消費の仕方"を見つめ直す[Footwork & Network vol.25]

 「こんにちは!長岡ゼミの学生さん?」  昨年の6月、初めて鎌倉にあるエシカル商品のセレクトショップ「えしかる屋」に訪れた際、最初に話したのがえしかる屋のオーナー店長の黒崎さんだった。昨年の4月にゼミに入って、越境をどうしようかと考えていた時期に、ゼミでゲスト講師としてえしかる屋プロデューサーである稲葉さんがお店のことを紹介してくれたことを思い出して、「1回実際に行ってみよう!」と決心したのがきっかけだ。事前に稲葉さんに連絡を取ってアポを取っていたものの、1人で初めての場所に

身近な存在の背中が教えてくれること[Footwork & Network vol.25]

 私が大学2年生の時からキャストの一員として活動している『IKEBUKURO LIVING LOOP』。携わり始めてから約2年、様々な人と出会った。その中の1人に、私にとって頼れるお姉さん的存在の人がいる。昨年の11月に開催されたスペシャルマーケットの際に、私が初めてエリアリーダーを任された時も、不安な気持ちや困ったことを相談し、助けてくれる存在だった。今回はその方、Kさんについて紹介する。  Kさんは社会人4年目で26歳の代である。大学生の頃からIKEBUKURO LIV

予測不可能を楽しむ [Footwork & Network vol.24]

3月21日、レアルマドリード・ファンデーション・フットボールスクール東京晴海校にて、JWFA主催のウォーキングサッカーのイベントが開催された。今回のイベントは、普段のウォーキングサッカーのイベントとは一味違う。3月21日は「世界ダウン症の日」ということで、「ダウン症のことを知ろう」というイベントだったのである。そこで、今回のF&Nでは、このイベントで出会ったワハハ本舗の俳優・佐藤正宏さんを紹介しようと思う。佐藤さんは、俳優として活動しつつ、様々な場所で紙芝居を披露している方で

過ごしたい場を作る[Footwork & Network vol.24 No.3]

 この春休み、まちづくりやまち使いを楽しむ人たちにたくさん出会うことができた。そしてそこで自分が感じた価値観や思いについて自分の地元町である埼玉県宮代町で3/18,19に行われた「わわわ!トウブコ」でのことを中心に書きたいと思う。  今までいろんなまちづくりイベントに参加したり、遊びに行ったりしたが今回のイベントを通して一つの重要だと思う価値観が見えてきた。それは「まちづくり、場づくりでは自分が過ごしたいと思う場を自分で作ることが良い」ということである。例えば、自分の家や部

関係のフラットさが生む【Footwork & Network vol.23】

まるで自分の家のリビングのように居心地良さそうにくつろいだり、自然と食事や会話を楽しんでいたりする風景が生まれるIKEBUKURO LIVING LOOP(池袋リビングループ)。その場所に訪れる方や関わる方とお話しすることで、自然とそのような空間が生まれる場所になったことの、鍵となる部分を少し知ることができたように思う。今回はそんな池袋リビングループで出会った方を紹介していく。 池袋リビングループとは 2017年から池袋東口グリーン大通りをメイン会場として開催されているマ

皆で楽しく、健康に[Footwork & Network vol.23]

 今回のF&Nでは、日本ウォーキングサッカー協会(通称:JWFA)の理事である佐藤光則さんとの出会いを紹介する。 きっかけ 私事ではあるが、今年の7月に一度体調を崩してしまい、体力がガクンと落ちるといった経験をした。それが自身の「健康」を見つめ直すきっかけとなった。しかし、健康のために自分で運動しようとしても、筋トレは三日坊主、走るのは大嫌い、続けられるのは犬の散歩程度。高校のときまでやっていたサッカーも、観る専門になっていた。そんなある日、ふと思い出したことがあった。いつ

まだまだ知りたい

このF&Nというマガジンは、Footwork&Networkを省略したもので、「出会った人」を紹介することで越境活動を記したものである。 私が今回2度目の越境活動をしたのが、ゼミ生のじゅんりである。じゅんりにインタビューや約4か月ゼミで共に活動したことから感じたことを、書いていく。 出会い彼女との出会いは入ゼミ前のzoom個別説明会であった。私は入ゼミ希望の学生として顔出しをせずに参加したが、興味ある分野である「まちづくり」というワードを放つと、ミュートだったじゅん

人と人は、心と心[Footwork & Network vol.22 No.9]

新たな出会いがテーマのFootwork & Network、略してF&N。 今年の3月2日、ゼミにゲストで鬼丸さんに来ていただき、お話を聞いた。それをきっかけに、鬼丸さんの活動のお手伝いをするようになった。今回は鬼丸食堂の活動との出会いを通して、「コラボレーション」について感じたことを書く。 ◯鬼丸食堂ってどんなところ? 鬼丸食堂とは、ざっくり言うと鬼丸さんが不定期で開催している食堂である。お金を払って食事をするのが食堂なのだが、鬼丸食堂はちょっと不思議な食堂だ。不思議

Footwork & Network vol.21

Footwork&Network、略してF&Nは「出会った人」を紹介することを通じて、自らの越境活動について書いていくマガジンです。2022年度初刊は3年生による記事です。「新たに出会った人々」の中から1名にフォーカスするということで、今回は研究室のメンバーから選んで、紹介記事を書いています。 ◆行動の裏側に / あべちゃん ◆「崩し」から生まれる場作り / かのむ ◆苦手って、原動力になるんだ! /よしこ ◆出会い、そして気づき / ののか ◆人と繋がりがあってこ

出会い、そして気づき[Footwork & Network vol.21 No.9]

新たな出会いがテーマのFootwork&Network略してF&N。 今年の4月から大学3年生になり、私が所属する長岡ゼミには後輩と同期が増えた。今回はその中の一人であるかのんについて紹介する。 かのんは私と同じ経営学部の3年生。 初めて会ったのは今年の卒業式当日。昨年度の4年生のゼミ生を送り出す際に、新ゼミ生も数人参加していた。その中にかのんもいて、少し言葉のラリーを交わす中で、柔らかい雰囲気の持ち主で笑顔が印象的であったが、特別に強い印象は抱かなかった。 4月から