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淡島百景に想いを馳せて
志村貴子さんの『淡島百景』を初めて読んだのは
もう10年以上前。
とある歌劇団に通う女の子たちの、それぞれの背景や葛藤が描かれている。
志村貴子さんの描く女の子はとても魅力的。
ほぼ全ての漫画を読んできたが
私は、淡島百景がとにかく好きで
気がついたらサイトへいき新しい話が更新されていないか
この10年ずっとやってきた。
そして、ついに先日最終回を迎えた。
私も、はるか昔
モデルになる前は宝塚に入りたくてお教室に通っていた。
が、早々に挫折をした。
いじめだった。
が、私は小学生中学生と学校生活でも理不尽に過ごしてきたので
いじめなんかで心が折れるなんて思わなかった。
でも折れたのだ。
ポッキリ。
はっきりと覚えている。お教室へ行かなくなった私に
父と母が失望したことを。
私も、私に失望した。情けなくてたまらなかった。
私は、その後モデルとなるが
挫折した宝塚は夢の世界だったから
暫く観ることができなかった。
観ると自分が汚く思えてしまうから。
![](https://assets.st-note.com/img/1711397236770-bU6sRxkvGq.jpg?width=1200)
でも、モデルとなり2年後にトップスターの方達と対談することになった。
私は、扉が開いた瞬間に泣き崩れた。
嬉しかった?
受ければ良かった、せめて受験してから諦めれば良かった、
涙は私の後悔を思い出させた。
![](https://assets.st-note.com/img/1711397159371-kRSVpKJwv9.jpg?width=1200)
15歳の私は、宝塚に行くことを諦め
親を失望させた。自分にも失望し絶望した。
でももう、通っている女子校には私の未来はないと感じていた。
そこで咄嗟に思いついたのがモデルだった。
逃げ出すためにモデルになった。
その先の未来は考えていなかった。
でも、若き日の私よ
一生懸命やっていたのは、大人の私が覚えている。
思い描いた未来ではないかもしれないけど
思い描いた未来よりも自由に楽しく大人になっているよ。