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うれしい、たのしい、だいすき:Fo[r]est conscious-泰

久々に妹とゆっくり話をしながらごはんを食べた。小さい頃はそれなりに喧嘩もたくさんしたし色々あったけれど、今は[深い話もできて気ままに付き合える友人]といった感じで、ちょうどいい距離感の存在。

忙しなくて、こだわりがあって、仕事が大好きでがんばり屋さんなのにちょっと抜けている父と、マイペースでおおらかで考え方が柔軟なんだけれど信念がある母に育てられたわたしたちは、もれなくマイペースで、こだわりがあって、がんばり屋さんで、おおらかに育った。

父は自分が自営業だったこともあり、好きな仕事ではあるものの子供たちには大変な思いをしてほしくないと思ったのか(収入面ではがんばれば稼げる一方で、不安定でもあるので)、強制的にその職業につけとは言わなかったけれど公務員などの安定した職業に就いた方がいいんじゃないかな、といつも話していた。

真面目で古風な考え方の父に対し専業主婦の母は勉強しなさいとも言わなかったし、安定した職業よりも自分の好きなことをしたいわたしたちのことを[今の若い人はそうなんじゃない?]などと言いながらいつもやりたいことを理解して応援してくれた。

そんなわたしたちきょうだいは今、それぞれ好きなことを仕事にしている。父の仕事を継ぎはしなかったけれど[目の前のことを真面目にコツコツ続けながら自分のやりたいことを見つけて成し遂げる]ところはしっかりと受け継いだ。

普段は離れて暮らしているけれど、数年前からは[年に一度の家族旅行]を企画してみんなでおいしいものを食べに行ったり、ホテルで飲みながら夜な夜なおしゃべりしたりしている。毎回、腹筋が崩壊しそうなほどたくさん笑って、カメラロールが変顔や謎のポーズで撮った写真でいっぱいになる。

子供たちの幸せをいつも遠くから見守ってくれている両親とは、仲がいいしたくさん話もするけれど、いつも愛情を受け取るばかりで実はあらたまって[感謝]や[だいすき]という気持ちを直接言葉にして伝えたことがなかった。

おうち時間でいろんなことを考えているうちに、心底感謝の気持ちが溢れてきて、こんな状況だし次はいつ会えるかわからないから[今、伝えよう!]と思って電話をすることにした。

昔から何度聞いても素直に理解できなかった話について、今やっと理解ができてその話をしてくれたことに感謝しているということや、いつも私たちを優先してたくさんの愛を与えてくれたこと、人を信じることを教えてくれたこと、もうたくさん受け取ったから今度は自分たちを優先してほしいということを伝えた。

照れるね... といいながらもすごく喜んでくれているのがわかった。電話でも直接伝えられてよかった。

そんなことがあったばかりなので、妹にも感謝の気持ちを伝えたくなった。小さい頃のわたしはすごく気が強くて気が短くていつもプンプンしていて、妹にはたくさんひどいことを言ったし、きつく当たったりもしていた。

妹には[ゆるす]ということを教えてもらったような気がしていたので[あんなに嫌なことたくさんしたのに、ゆるしてくれてこうやって今も一緒にいてくれてありがとう]と伝えた。

[ゆるすというか、ああいう時期ってみんなそんなもんなんじゃないの?反抗期だと思ってた]... こういうところは母そっくり。

そのあとも、ノンストップで8時間以上も話していた。

こうやって離れて暮らしていても、会えばたくさん笑って気遣いし合える家族の関係性がとても好きだなと思った。

医療従事者の方々や、毎日の生活を支えてくれているみなさんに感謝を伝えることももちろん大切だけれど、

こんな時だからこそ、まずはいちばん近くにいる家族や大切な人に日頃の感謝を伝えたり、お互いの心地よい距離感についてあらためて考えてみる機会になればどれだけ素敵だろう。

ステイホーム、ソーシャルディスタンスみたいになにかしら[#名前]をつけてみんなで投稿をシェアできたりしたら、タイムラインがたくさんのハッピーで埋め尽くされるのかも知れない。

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