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TLA Magazine vol.7 【子どもが大人を変える。】

この連載は、アカデミー生がアカデミー生にインタビューを行い、リアルな声を記事としてまとめた企画です。

interviewer / writer
島﨑 恵茉
好奇心の赴くままに生きる東京都在住の高校2年生。音楽と対話が好き。アパレル産業に生じている社会問題の解決を目指している。

新宅 悠生

食が好きな大阪府在住の高校2年生。"学び"のために活動中。将来は生物工学を学びたい。
interviewee
中野 実桜(みお)
京都府 中学3年生
好きなもの:ムーミン
私が企画しているしている IROIRO は、ダイバーシティを体感できるカードゲームです。社会のSOSを聞き取り、多様性溢れる都市の完成を目指してください。ダイバーシティな社会の実現に不可欠な要素が凝縮された、誰でも楽しく学べる新しいツールです。
IROIRO公式HP はこちら!

ー なぜ Timeleap Academy (以下アカデミー)に参加しましたか?

お母さんにアカデミーを紹介されて参加しました。アカデミーに入るまでは何も好きなことがなく「せめて興味があることを見つけなきゃ。」と焦り始めていました。好きなことがある人は楽しそうで、スペシャル感がありそうだと感じていました。

ー アカデミーに参加する前と後で変わったことはなんですか?

いろいろと行動できるようになりました。おしりが軽くなった感覚です。アカデミーに参加する前も、お母さんから何らかのイベントやプログラムを紹介されることはありましたが、全て無視していました。
しかし、アカデミーに参加して、ひとつ何かを始めてしまえば、ドミノだおしのように軌道に乗る感覚を知って、アカデミーと両立してさまざまなプロジェクトに参加するようになりました。
また、学校ではもともと所属していた「VOICE」という委員会でボランティア活動を始めました。

ー VOICE では具体的にどのような活動を始めましたか?
SDGsのアイデアグランプリに参加したり、おにぎりアクションをするために校内を走り回ったりしました。(おにぎりアクションの詳細はこちら!
また、おにぎりアクションを企画運営している TABLE FOR TWO という団体と一緒に、「日本で誰かが1食食べると、見えない(現地)誰かの1食を寄付できる」プロジェクトの一環で、新メニューを VOICE が考案して販売しました。そのうち20円は団体に寄付されて、活動資金に充てられています。

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▲おにぎりアクションの様子

ー 現在考えている事業について教えてください。

ダイバーシティカードゲーム”IROIRO”を販売します。ゲームのプレイヤーは町の住人で、困りごとを抱えている”困り人”が町にやってきます。困り人の抱える困りごとを解決しダイバーシティ豊富な都市をつくるゲームで、勝ち負けはありません。
DAY18で受講した株式会社KANDO Founder&CEOの田崎佑季さんのコンセプトデザインの授業を受けて”誰かの人生を豊かにすると同時に、世界を前進させるモーターのようなカードゲーム”というコンセプトを思い浮かびました。アカデミーに入るまでは閃いたことを形にする経験がなかったので、初めての経験でした。
IROIRO webサイトはこちら!
IROIRO コンセプトムービーはこちら!

ー なぜコンセプトを動画で説明しようと思いましたか?
コンセプトを思い浮かんだ時も、言葉より先に絵やイメージが閃いたからです。動画作成も昨年の6月に「VOICE」で新入生に向けて作ったことが初めてで、やってみて初めて「なかなか楽しいやん。」と思いました。

ー なぜ「カードゲーム」を作ろうと思いましたか?
中学1年生のときにスウェーデンでSDGs研修を受け、”子供は大人になると、学校の先生にも、医者にも、親もなる(子どもはどんな存在にもなれる)”ことに気がつきました。アカデミーに入ってからマインドマップを作って、「未来のために子どもから変えていかなきゃ。」という意識を思い出し、そのためにはカードゲームが適していると思いました。

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▲スウェーデンでのSDGs研修の様子

ー国際的なボランティア活動やダイバーシティに興味を持ったきっかけは何ですか?
逆にボランティア以外に何をすればいいのか分かりませんでした。今からアスリートや芸術家になるのは難しいし、もともと楽しいことや褒められることが好きなのでボランティアを始めました。
ダイバーシティに着目したのも、もともと現状に問題意識を感じてた訳ではなく、マインドマップを作ったときに、自分が”ちまちましたこと”が好きなことに気が付いたからです。そして、スウェーデンに行った経験から、ダイバーシティをテーマにカードゲームを作ったら良さそうだと思いました。
小5,6年のときに2ヶ月ずつオーストラリアで過ごした経験もあり、自分でも気が付かないうちにダイバーシティに興味を持ったのかもしれません。

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▲アカデミー期間に作成したマインドマップ

ー 中学3年生ということで高校受験を控えていたと思いますが、受験勉強とアカデミーとの両立はできましたか?

中高一貫校に通っていたこともあり、元々行きたいと思う高校はありませんでした。しかし、昨年の年明けごろから漠然と「IBに行ってみたい。」と思うようになり、受験勉強とアカデミーを両立して、無事に志望校に合格することができました。

ー なぜIBに興味を持ちましたか?
海外大学に行きたいからです。海外大学ってカッコいいし、昔から興味はありました。このまま日本の高校に進学して海外大を目指すのは難しいと思ったので、「やらなあかん状態に持ってったら全力でできる。」からこそ、逆に自分をその状況に無理やり押し込めてみたいと思いました。お母さんが緒方貞子さんのファンだった影響で、小学生の頃の夢は国連の職員でした。その影響もあると思います。

ー アカデミーに入る前は”キラキラしてる人”に憧れを抱いていたそうですが、実際アカデミーに参加してみて、アカデミー生に対してはどのように感じましたか?

なにか好きなことを持っている人は、明るくて積極的で、自分の軸を持ってる人ばかりだと思っていたし、実際にアカデミー生もそのような人が多かった印象があります。そもそも私自身好きなことがなかったので「何でアカデミーに受かったんだろう」と思っていました。
けれど、アカデミーで実際に好きなことを見つけて、2つのことに気が付きました。ひとつは”とりあえず動いてみることが超大事”ということです。何かをやらなければいけない状況で受動的にやったことでも行動していることには変わりないし、自分が楽しいと思うことも、やってみて初めて気が付くのだと思います。今まで食わず嫌いをしていたので、とりあえずはじめの一歩を踏み出すことが大切だと気が付きました。
もう一つは、”好きなことをすることは本当に楽しい”ということです。いわゆるキラキラしている人は「好きなことしなさい」という人ばかりで、好きなことが何もなかった自分は置いてけぼりにされた感覚がありました。けれど、好きなことを見つけてしまえば、そんな私でさえ”好きなことをすることは本当に楽しい”と言わずにはいられませんでした。

ー 将来どんな人になりたいですか?

長期目標と短期目標があります。長期目標は、おばあさんになったときに着物を着ることと、大きな真っ白な犬を買うことです。
短期目標は、ダイバーシティカードゲームIROIROを完成させることです。自分で自分の道を切り拓くのは難しいけれど、アカデミーのおかげで自分の道が見えてきたので、最大限生かしていこうと思います。
人を幸せにしようとする気持ちって自分が幸せじゃないと生まれません。今まで自己中心的に生きていきたので、今後もそうして生きていきたいと思います。

ー どんな世界にしたいですか?

脳の血管が切れてしまった叔父さんがいます。その叔父さんとタクシーに乗った際、叔父さんは運転手さんに障害者手帳を見せようとしました。その際、叔父さんは「しょ、しょ、しょしょ障害者(ぼそぼそ)」のように恥ずかしそうに見せていて、障害者が悪い、後ろめたいと感じるような世界は嫌だと思っています。

ダイバーシティカードゲーム IROIRO 公式HPはこちら!

最後までご覧いただきありがとうございました。

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