神代知明 / 食養アドバイザー・サプリメントマイスター

1964年、福岡県生まれ。40歳で脱サラ、予防医学の世界に入る。専門は分子栄養学。20…

神代知明 / 食養アドバイザー・サプリメントマイスター

1964年、福岡県生まれ。40歳で脱サラ、予防医学の世界に入る。専門は分子栄養学。2015年より全国各地で栄養学のセミナーを開催する。YouTubeチャンネル【予防のための栄養学入門】を開設、講師を務める。著書に『40代からのガン予防法』(2012年・花伝社)。沖縄県在住。

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そもそも分子栄養学(オーソモレキュラー)って何?

この「note 」でお伝えしている予防のための栄養学は、分子栄養学(オーソモレキュラー)と呼ばれる、最強の栄養療法に基づいてます。 そこで、分子栄養学(オーソモレキュラー)とは一体何なのかを改めて解説します。 (記事の文末に動画を添付しています) 分子栄養学にはいろんな呼称が 私が運営しているYouTubeの視聴者さんからのコメントで、「動画を見て◯◯のサプリメントを買いました」といった声を、時々いただきます。 本当に嬉しい限りですが、同時に、懸念がなくもありません。

    • ご飯は冷めた方が腸によい?【食物繊維が腸内環境を整える・前編】

      食物繊維が腸内環境を改善して、健康にさまざまなよい影響を与えることは知られています。  今回はその中から、 発酵性食物繊維 短鎖脂肪酸 レジスタントスターチ の3つのキーワードに焦点を当てて解説します。 (記事の文末に動画を添付しています) 食物繊維は“発酵性”こそが重要 早速、最初のキーワードである発酵性食物繊維から入ります。 以下は、雑誌「Tarzan」2022年9/8号からの抜粋です。 つまり、食物繊維のなかでも“発酵性”のものが腸内環境を整えるのにより重要だと

      • ヨーグルトは腸内環境を改善するお薦め食品なのか? それとも?

        健康によいのかどうか、悩ましい食品の一つがヨーグルト。 「プラスは確実にあるし、 けれどもマイナスもありそうだ。 天秤に掛けるとどっちなんだ」 ということです。 そこで、ヨーグルトのおもなプラス面とマイナス面を記してみます。 ヨーグルトは積極的に食べた方がよいのか、それとも極力避けたい食品なのか。 その判断材料にしてください。 (記事の文末に動画を添付しています) 乳酸菌 ヨーグルトのプラス面は、何と言っても乳酸菌。 これに尽きます。 腸活の大切さが叫ばれる中、確

        • 消化にも免疫にも影響デカすぎ【腸内環境シリーズ】 ビフィズス菌編

          腸内環境を整えて、免疫力を上げるうえで、ビフィズス菌がどのような役割を果たすのか、ビフィズス菌がいかに重要なのか。 そして、ビフィズス菌をどうやって増やせばよいのか、ということを解説します。 (記事の文末に動画を貼付しています) 腸内細菌におけるビフィズス菌の役割  まず腸内細菌バランスに関して簡単に説明します。 左側が理想的なバランスです。 真ん中の日和見菌がもっとも多く全体の約7割で、この割合はほぼ固定です。 つまり、残りの3割の比率が大切になります。 理想的な

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          消化にも免疫にも影響デカすぎ【腸内環境シリーズ】 乳酸菌編

          乳酸菌は、体の中でどのように働いて、どのようなプラス効果があるのか。 ビフィズス菌との違いは何か。   また、乳酸菌はどの食品から摂ればいいのか。 どの乳酸菌がいいのか。 それぞれのポイントを説明します。 (記事の最後に動画を貼付しています) 乳酸菌とは何か 乳酸菌の分類は、学術的には、こうです。 乳酸菌という大きな括りがあって、その種類として 乳酸棹菌、乳酸球菌、ビフィズス菌があります。 ビフィズス菌は乳酸菌の一種です。   けれども、乳酸棹菌と乳酸球菌をまとめて乳酸

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          アスタキサンチンの健康パワーはスゴい! ズバリお薦めサプリはこれだ!

          試験開始時と3、6ヶ月後に筋肉持久力をスクワットの平均回数で評価したところ・・・ アスタキサンチン摂取グループでは、6ヶ月で60%以上アップしました。 アスタキサンチンを摂取しないグループの平均は、約20%アップにとどまりました。 [肩こりの緩和]  肩こりを強く訴える16名(女性13名、男性3名、平均年齢38.2才)に、アスタキサンチンカプセル(6mg)を4週間摂取してもらいました。 その結果、4週間後で、平均血流量が有意に改善し、約24%アップしました。 ④眼精疲労の

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          カニやエビの赤い成分、アスタキサンチンのスゴさはハンパない!

          今回のテーマは、アスタキサンチンという栄養素です。 アスタキサンチンは、何がそんなにスゴいのか。 その理由は何なのか。 アスタキサンチンは、何からどのくらい摂ればよいのか。 これらについて解説します。 (記事の最後に動画を貼っています) 植物に含まれる抗酸化成分 アスタキサンチンは、カロテノイドの一種です。 カロテノイドとは、自然界に存在する赤、黄色、橙色などの天然色素で約750種類あることが分かっています。     カロテノイドは、油に馴染む脂溶性です。 アスタキサ

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          5-ALAで老化が止まる 疲労が取れる

          近年、健康増進に大きく関わるとして注目されている成分に5-ALAがあります。 このnoteで約2年前にお伝えした5-ALAの効果は、新型◯◯◯ウイルスに対する感染予防と重症化予防に関するものでした。 これは長崎大学北潔教授らの研究で、 ①5-ALAがウイルスの細胞への侵入を阻害する  ②5-ALAがウイルスの増殖を阻害する働きがある この2つでした。 本来、こういう情報はもっと広く国民に知らせるべきですが、国策はあくまでもワクチンなので、国はもちろん、マスメディアもほぼ

          【幸せホルモン】オキシトシンの健康効果と5つの増やす方法

          幸福感を感じたり、愛情を与えたり与えられたりした時に、脳から分泌するオキシトシンという脳内ホルモンがあります。 このオキシトシンが、さまざまな健康効果を持つことが分かっています。 そこで今回は、 オキシトシンの数多い健康効果 オキシトシンを増やす5つの方法 を解説します。 (記事の文末に動画を添付しています) オキシトシンは心身ともに効く オキシトシンのことを別名 「幸せホルモン」「愛情ホルモン」 「絆ホルモン」と言ったりもします。 オキシトシンは、人や動物と関わるこ

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          TVCMでお馴染みのEPA/DHAサプリメントは本当に必要でしょうか?

          EPA/DHAは、体に多くのよい影響を与える大切な油です。 そのためTVCM、 TV通販等でEPA/DHAサプリメントの宣伝をよく見かけます。 しかし、EPA/DHAサプリメントは本当に飲むべきなのか、食事からでは十分に摂取できない油なのかを解説します。 (記事の文末に動画を貼っています) 1日2gは高いハードルなのか EPA/DHAを合わせた、1日当たりの必要摂取量から話を始めます。 厚生労働省が示す日本人の食事摂取基準2020年版では、成人男性が2,0〜2,2g、

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          EPA/DHAってよく聞くけど、何がどうスゴいのか、一から解説します

          TVCMやTV通販でよく耳にするのがEPA/DHAという油。 今回は、 ①EPA/DHAという油の何がそんなにスゴいのか ②EPAとDHAの違いは何か ③EPA/DHAはどの魚からたくさん摂れるのか ④EPA/DHAの効率的な摂取方法は何か この4点を解説します。 (記事の文末に動画を貼っています) EPA/DHAは炎症を抑制する まずEPA/DHAを合わせた効果を見てみます。 ここにあるのは全部ではありません。 まだ研究中のものを含めて、数限りない効果があることが分

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          料理に使う砂糖どれがいいのか?

          現代の食生活の中では、あらゆる場面で使われる、あらゆる食品に含まれるのが砂糖、白砂糖です。   すでに勉強を重ねている皆さんは、白砂糖の健康への悪影響、デメリットを把握して、できる限り摂取量を減らしているのではないかと思います。  ただ、砂糖は調味料でもあります。 日常の料理にも砂糖は欠かせませんし、お菓子づくりにもなくてはならない食品です。 この記事では、料理等で適量の砂糖を使う場合、何を選べばいいのかを深掘りします。 黒糖、キビ糖、てんさい糖、3種類の砂糖を取り上げて

          多くの家庭で使われているサラダ油や菜種油がヤバいワケ

          家庭でも普通に使用されるサラダ油、または同類の油を摂り過ぎた場合、体にどんな悪影響があるのでしょうか。 かなり厳しい現状と、それに対する改善策を提案します。 (記事の文末に動画を貼っています) そもそもサラダ油とは一体何なのか サラダ油は、菜種、大豆、ひまわりなど、JAS日本農林規格で定められた9種類の植物油のことです。 2種類以上を使っている場合は、調合サラダ油と言います。 日本で流通しているサラダ油でもっとも多いのは、大豆油と菜種油を混合した商品です。 サラダ油

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          原料高&円安の今、国産米の米油は“あり”なのかどうか?

          原料高に加えて急激な円安で、食用油の価格が高騰しています。 (円安は少し落ち着いていますが) そんな中、原料価格の変動も少なく、円安とも関係がない米油が見直されています。 そこで今回は、 米油の栄養価、脂肪酸組成、製法、 価格、米油の意外な効果 について解説します。 また「米油は体に悪い」という声に関してもコメントします。 (記事の文末に動画を添付しています) 米油は米の糠層から抽出した油 米油は昔から流通していましたが、知名度も低く、あまりパッとしない存在でした。

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          砂糖中毒(依存症)の恐るべき末路

          私が住む沖縄といえばサトウキビ。 自宅のすぐそばにもサトウキビ畑があるくらい身近な風景です。 サトウキビから抽出、精製して作られるのが砂糖です。 本来はポジティブな内容をお伝えしたいところですが、こればかりはそうもいきません。 健康増進、慢性疾患予防、メンタルの安定などを考えると、砂糖にはデメリットしか思い浮かびません。 この記事では、砂糖の過剰摂取を長いあいだ続けると、どんなデメリットがあるのか。 代表的なもの8つを解説します。 このあと出てくる数々のデメリットや症

          パーム油は体に悪い「隠れた」植物油、トランス脂肪酸の代わりにはなりません

          日本人が2番目に多く摂っている油がパーム油です。 パーム油は、一体どういう脂質なのか どういう食品に含まれているのか 体にどういう悪影響があるのか 以上の点に関して解説します。 (記事の文末に動画を貼っています) 2番目に多く摂っている油? まず、下のグラフをご覧下さい。 2014年、日本の植物油別消費量を示しています。 もっとも多いのが菜種油、 2番目にパーム油、 3番目が大豆油です。 この3つで約8割を占めています。 が、多くの人にとって、意外なデータではな

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