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詩創作

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掴めない世界
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#花

木漏れ日を躱し裾は振れる

木漏れ日を躱し裾は振れる

何かにつけて言葉にしたがっていた。

思い出す。

「言わぬが花」といえども私は、
その花すらどんな花であったのかを言葉にしたがっていた。

花も、言の葉も同じ水を飲んで育ってるんだからいいと思う、と私はあなたに話した。

するとあなたは、

微笑みながら共感した様子で、
土を一度ほぐしてあげるといいわよ、
と教えてくれた。

それはまるで雨水のごとき私の言葉をぜんぶ吸ってくれるあなたが、
あな

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しらゆりの記憶

しらゆりの記憶

この記憶、萎れることはなくってよ。

珍しく1枚も花びらが落ちることがない日だった。
わたしの心かと思った。

翌朝、
ていねいに椅子が机の下に戻されているのが、ベットから見えた。
あなたの心かと思った。

普段より多い、乾いた食器たちを戸棚に戻すとき、
台所に見えた色たちに潤いがあった。
私の心かと思った。

昨日は落ちることがなかった白百合は、
今朝、1枚散った。
でも床には落ちず、コップの水

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山荷葉に慰めてもらう六月

山荷葉に慰めてもらう六月

想像のままで終わらせた私はいい者か、悪者か。

ヒーローになりたくてマントをつけたのに、
結局泣いてしかいなかった私はいい者か、悪者か。

言葉にすべきことを言葉にできなかった私はいい者か、悪者か。

思想家。

私の想像も愛もすべては、
ほんとうのしあわせが知りたいからしていたことだったと思う。

でも、それはきっと“期待”を含んでいた。
期待には愛がない。無責任な偽物崇拝だ。

期待よりも、

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初夏、今年は花氷にはしない。

初夏、今年は花氷にはしない。

ゆめでみたの。

あなたと一緒なら今までできなかったような自分に、
挑もうとしている自分がいたの。

私はとっても楽しそうだったよ。

私が眠っている間はそんなふうに生きている、
私がある世界がありました。

儚いもので、
私はそんな夢をもう少しだけ見ていたくて、
凍らせられないかと考えていました。

でも、美しさは手が触れずにでも消えてゆくから、
美しく愛おしいのかもしれないと思いました。

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