【速報】『柏好文の2ゴールで広島が4試合ぶりに勝利』~第12節サンフレッチェ広島VS鹿島アントラーズ~

2022 J1 第12節
5/7 14:00K.O. @エディオンスタジアム
広島(3-0)鹿島
38分 柏好文
63分 満田誠
79分 柏好文

GW5連戦の最後の一戦、広島は先発1選手を入れ替えて、ホームに鹿島を迎えた。FWナッシム・ベン・カリファが移籍後初先発を果たすと、塩谷司が右のストッパー、森島司がボランチに入り、4試合ぶりの勝利を目指す。

3連勝と好調な鹿島は先発もサブも前節と同じメンバーで臨む。前節・磐田戦で2ゴールを決めた上田綺世と前々節・C大阪戦で3ゴール全てに絡んだ鈴木優磨が2トップを構成した。

青空の下キックオフを迎えると、鹿島が2トップのパワーを使いながら、縦に早い攻撃を仕掛けた。9分、鈴木の落としを松村優太がシュートを放つ。10分にはスルーパスに抜け出した松村がGKをかわすも、塩谷の粘り強い対応によってゴールに流し込むことはできなかった。

広島はタイトな守備で鹿島の攻撃をしのぐと、鋭利なカウンターを繰り出していく。18分、ジュニオール・サントスが左サイドから突破し、PA中央で満田誠が右に出したラストパスは森島に合わない。20分にはベン・カリファ、森島とワンタッチでパスをつなぐと、満田がPA左からシュートを放った。34分にも満田が遠い位置からミドルシュートを放つと、カウンターで試合を動かす。

38分、右サイドからジュニオール・サントスが切れ込んでいくと、相手と交錯してボールがこぼれる。こぼれ球を拾った満田が1タッチで左のスペースに流すと、走り込んできた柏好文が冷静に左足でシュートを打ってゴールネットを揺らした。広島がリードして前半を折り返す。

後半、広島は野津田岳人に代えて松本泰志をピッチに送り、鹿島は広瀬陸斗とディエゴ・ピトゥカを投入してスタートした。

鹿島が前半よりもパスをつなぎながらゴールに迫ってくる中で、広島は[5-4-1]のブロックを作って構える守備と、前から奪いに行く守備のメリハリをつけて対応していき、追加点を奪取する。

63分、ジュニオール・サントスのポストプレーから満田がペナルティアークまでドリブルで運んでいくと、迷いなく右足を振り抜いた。シュートは安西幸輝の股を抜けて、GKクォン・スンテの手を弾き飛ばし、ゴールネットを揺らした。

2点を追いかける鹿島は、71分にファン・アラーノとキム・ミンテをボランチに投入すると、三竿健斗とディエゴ・ピトゥカがCBに入った。パサーが増えたことで後方でのパス循環はよりスムーズになったが、2トップにボールを供給することができない。72分にはアルトゥール・カイキがミドルシュートを放ったが、枠を外れた。

広島は集中した対応で鹿島の攻撃をことごとくシャットアウトすると、79分にダメ押しの3点目を決める。藤井が右サイドを単騎突破してクロスを上げると、ジュニオール・サントスのシュートはGKに防がれるも、柏がこぼれ球を押し込んだ。

鹿島はさらに選手を入れ替えてゴール前にボールを送るが、広島の壁を越えることはできずにタイムアップ。

広島が3-0の大勝を収めて、4試合ぶりの勝利をファミリー(※サポーターの愛称)と分かち合った。

試合終了の笛が響く中で、荒木隼人はこぶしを強く握り締めた。昨年の鹿島戦では悔し涙を流した背番号4は高さと強さだけでなく、微塵も隙を見せない高い集中力を発揮。無失点での勝利に貢献した。鹿島の2トップに競り勝ち続け、鹿島に枠内シュートを1本しか打たせず、3バックの中央で強固な守備を築いた。

広島は3連勝で好調だった鹿島の出鼻をくじく勝利を収めたことで、さらに自信を深めるだろう。攻守で圧倒した内容は結果、内容ともにパーフェクトだった。若手、中堅、ベテラン、いろんな選手が満遍なく活躍したことで、チームの雰囲気もさらに良くなるはず。ジュニオール・サントスとベン・カリ

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