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Cloudflare Birthday Week 2020

こんにちは クラウドフレアでSEをしていますmakotoです。

毎年、9月はクラウドフレアにとって特別な月になります。9月27日が会社設立日のため、毎年、新規プロダクトや機能をリリースして、たくさんのユーザーと一緒にお祝いをしています。2011年にはIPv6対応の発表、2014年は全ユーザーにSSL証明書の無料提供、2017年にはサーバレスのWorkersをリリースなどクラウドフレアの主要な機能もBirthday Week期間に発表されました。今年は10周年という事で、こちらの記事で主要な新しい機能をまとめてお伝え出来ればと思います。

1. Web Analytics

1つ目はお客様のユーザーの行動分析に確認にあたり、プライバシー重視のアナリティクスをリリースしました。新しいアナリティクス画面ではユーザーの行動分析をPV(ページビュー)や訪問数(Visits)が表示可能となり、以前より細かく行えるよう項目(Country, Referer, 端末の種類, Hostname)を追加したり、表示期間も細かく操作可能となりました。こちらがプライバー重視なのは、各ユーザーがどのサイトを訪問したかトラックを行ったり、各ユーザーの情報を基づき、広告表示に使われたりはされません。このAnalyticsを支えている技術として、クラウドフレアのエッジ側で収集又はJavascriptベースのWebビーコンがあります。現在、既にCloudflareご利用のお客様(Pro, Biz, 及び Enterpriseプラン)にはご利用可能となります。今後はCloudflareをご利用されてないお客様もこのAnalyticをご利用可能となります。リンク先からWaitinglistに登録していただければ、ご連絡出来ればと思います。Link

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出典:Free, Privacy-First Analytics for a Better Web


2. Web Vital:

CloudflareのBrowser insightという計測ツールでGoogle の「Web Vitals」という新しい指標が導入されています。Googleが今年の始めに新たな検索エンジンの指標の「Core Web Vitals」を発表を行い、2021年以降の検索ランキングの要因に含まれると言われています。

Core Web Vitalsを構成する3つの指標はLCP・FID・CLSになります。 UX回線にあたり、主にページの読み込み時間、応答性、ページコンテンツの視覚的な安定性が追加されました。

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出典:Web Vitalsの概要

クラウドフレアご利用のお客様はWebサイトの高速化に興味を持たれてるかたは多いかと思います。パフォーマンス改善にあたり、対象のサイトの計測が必要になります。ダッシュボードのSpeedタブ>Brwoser InsightsからWeb Vitalの指標含め計測結果が表示可能となりました。Blog

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Googleの Page Speed InsightsでWeb Vitalは計測可能ですが、Browser Insightsをご利用の場合は計測結果が常に最新に更新され、Chrome以外の計測結果も確認可能となります。上記のようにLCPの結果がNeed Improvementと改善が必要な場合、リクエストのDNSやサーバーへの応答時間などのメトリックスを確認して、時間がかかっている部分のパフォーマンス改善が可能となります。

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3. Cloudflare Workers

Cloudflare Workersにより、開発者はClourflareのグローバルクラウドネットワークにサーバーレスJavaScriptアプリケーションを展開することができます。こうしたアプリケーションはエンドユーザーの近い場所に展開され、シームレスにスケーラブルです。 Service Workers APIをもとにWorkersはアプリケーションに対するHTTP(S)リクエストごとにイベントを受信します。https://www.cloudflare.com/ja-jp/products/cloudflare-workers/

Workers Cron Triggers

Workersで管理を行っているスクリプトをcronジョブスケジューラーで定期的なイベントとして実行 – スマートインフラストラクチャ上で無料でご利用いただけます。

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出典:Introducing Cron Triggers for Cloudflare Workers

Workers Durable Objects

Durable Objectsはステートフルなサービスとして、グローバルにアクセス可能な、一貫性のあるエッジストレージプラットフォームを発表しました。Workers間の通信も可能となり、リアルタイムの処理が実現可能となり、リアルタイムのチャット機能がWorkersのみで構築可能なのも記事で紹介されています。

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出典:Workers Durable Object Beta

Workersは無料・有料プランで下記リンク先からご利用可能となりますので、ご確認お願いします。https://workers.cloudflare.com/


4. API セキュリティ 

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クラウドフレアの全体50%のリクエストはAPI関連になり、今回、無料でAPIセキュリティとしての対策可能な機能がリリースされました。

API Shield: APIセキュリティとしてAPI ShieldというmTLS(クライアント認証)を使用したセキュリティ機能をリリースしました。Firwall Rules>Create API Shieldからクラウドフレアが発行するクライアント証明書をお客様の端末に導入して特定のFQDNと紐付けていただければ、クラウドフレア側で検査を行い、認証されてない端末に関しては403レスポンスを返します。Blog


gRPC: Googleが開発したプロトコルgRPCのサポートをリリースしました。クラウドフレアのトラフィックの50%はAPI関連になり、gRPCの需要も高まっています。今後、gRPCリクエストをWAFにて検査やgRPC+HTTP/2、ArgoにてgRPCリクエストの高速化などの利用も可能となります。ダッシュボードからBeta申込が可能なります。Blog

 
5. その他

Birthday Weekではこちらで紹介出来ない機能のリリースが他にもいくつかありましたので、ポイントだけ記載します。

Cloudflare TV: Cloudflare TV(http://cloudflare.tv/)は365日24時間で動画配信を行っているプラットフォームになります。毎週、様々なゲストを招待して対談を行っていますが、Birthday Weekではスペシャルなゲストを招待してました。下記リンク先から視聴が可能となります。

Google 元CEO エリック・シュミット: Link

Apple共同設立者 スティーブ・ウォズニアック :   Link

BOX創業者 アーロン・レヴィ: Link

Slack 創業者 スチュワート・バターフィールド :  Link

Zoom創業者 エリック・ヤン : Link

スコット・ギャロウェイ教授(ニューヨーク大学スターン経営大学院):Link

Radar: Cloudflareが公開しているグローバルのインターネット・トラフィック量などのトレンド情報やサイバー攻撃を無料で観測できるサービス:Link

SVCB/HTTPS DNSレコードの対応Link

Wordpressプラグイン: CloudflareがWordPressに特化した高速化サービス機能をリリースしました。Cloudflareが提供しているWordpressプラグインを導入して、Automatic Platform Optimization機能をワンクリックで有効にする事で更に高速化されます。Link / 日本語記事

最後にCloudflareの様々な資料やツール情報をQiitaにまとめて公開してますので、ご興味をもたれましたらあわせてご確認お願いします。

長文になりましたが、最後まで読み切っていただきありがとうございます。





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